食べ物を噛む力が弱くなったり、入れ歯になったりしたことをきっかけに、主食のご飯をおかゆにする方も多いと思います。

とはいえ毎日おかゆを口にしていると、どうしても飽きが来てしまいますよね。

そこで今回は、日々のおかゆにひと手間加えることで味に変化をつけ、栄養価アップも狙える簡単レシピをご紹介いたします。

おかゆはご飯よりも栄養価が低い

私たちは1日の必要な栄養量の多くをご飯やパンなどの炭水化物で摂取しています。ですが、実はおかゆは通常のご飯と比較すると水分量が多いため、主食をおかゆにするとカロリーやタンパク質、糖質等の栄養量は半分程度に減ってしまうのです。

高齢者に限らず、どんな人でも生きていくうえで必要な栄養が足りないと「低栄養」の状態になり、体重や筋肉量が減ってしまったり、意欲が低下することもあります。活動量の低下や外出の機会も減り、「フレイル(虚弱)」のリスクも高まるかもしれません。

だからといって、不足しているエネルギーを補おうとおかずを一品増やすのは介護者の負担になりかねません。そこでおすすめなのが、おかゆに“ちょい足し”することで栄養価もおいしさもアップする以下のレシピです。

いつものおかゆを簡単アレンジ!

おかゆの栄養量を増やすための調理案

卵+油 おかゆに卵を混ぜてレンジで温め、その後サラダ油やごま油を垂らします。味付けは塩やしょうゆがおすすめ。

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  牛乳+豆腐

白ご飯1杯に牛乳(200ml)を加え、柔らかくなったら卵1個を入れます。豆腐を手で崩し入れて温めることで栄養価が向上します。味は塩やしょうゆ、コンソメなどお好みで加えましょう。牛乳が苦手な方は豆乳でもおいしくできます。

さらに、粉チーズやとろけるチーズを入れるとコクが出ます。

ただ、コンロだと牛乳や豆乳を入れた後に焦げてしまうことがあるので、レンジ調理をおすすめします。

【介護食】日々のおかゆを簡単アレンジ! 栄養価アップも狙える“ちょい足し”レシピ
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トマトジュース 白ご飯1杯にトマトジュースをご飯が隠れる程度入れて、レンジでチンします。その後は卵を入れたり、しらすやツナを入れても良いでしょう。こちらもチーズを追加するとコクが出ておいしくなります。味付けは、コンソメと塩コショウがおすすめです。

【介護食】日々のおかゆを簡単アレンジ! 栄養価アップも狙える“ちょい足し”レシピ
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いくら噛む力が弱まったとはいえ、シンプルなおかゆばかりが続くと、食事が味気なく感じるものです。ちょい足しをすることで、味の変化やバラエティを楽しむこともできます。

また、食べ物が噛みにくくなったら、歯科医などを受診して噛む力を向上できるようにアドバイスをもらうことも大切です。さまざまな食事を楽しんで、生き生きとした生活を送りましょう。

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