気がついたら介護歴が10年を超えていた

くらたま

さかまき。さんは介護職員としてかれこれ10年以上働かれているんですって?

さかまき。

そうなんですよ。

「note」に介護歴を書こうとしたら10年を超えていたことに気がついてびっくりしました(笑)。「介護は大変だね」なんて言われたりするんですけど、苦にならないというか…それほど大変だって思わないんですよね。

くらたま

10年続いたらもう完全にプロですよ。

さかまき。

もともとは「生活リズムに合うバイトだから」という、履歴書に書いたらすぐに落とされそうな理由で始めました(笑)。

当時、芸人の友だちが介護の仕事をやってたんです。「夜勤で探しているんだったら、介護の仕事はいくらでもあるよ」って言われたのがきっかけで。

くらたま

最初に勤めた介護施設が閉鎖になっても、迷わず介護の仕事を探したと本に書かれていましたよね。「性に合った」ということですよね。

さかまき。

はい、まさに性に合ったという感じです。他のバイトを探そうという思いにはまったくなりませんでしたね。

そしたら、滝沢さんに「バイト何してるの?」って言われて。「介護っすね」って。「どんぐらいやってんの?」。「10年以上ですかね」って介護を続けていることを伝えました。

すると「それしかねーだろ!めちゃくちゃいいじゃん介護なんて」って言ってもらったんです。そこから介護の本を書くことになりました。

くらたま

大正解でしたね。

さかまき。

だから小池百合子さんとの対談が目標です!

くらたま

そういうことなんですね。でもこの本、漫画化しても面白そうだもんね。

さかまき。

えー!描いてくださいよ~。

最高だなぁ倉田さんに描いてもらえたら。

くらたま

精神科ナースの方が書かれたマンガがあるんです。いろんな精神科の患者さんのことが描いてあるんだけど、具体的な話って見ることないから面白いんですよね。

さかまき。

すごい話とかありそうですもんね。

くらたま

あります。あります。でも介護もそうじゃないですか、やっぱり頭で考えたって絶対に出ない話だから面白い。その方のマンガ結構売れたんですよね。

お笑い芸人というところでは、矢部太郎さんの『大家さんと僕』とかもありましたよね。

さかまき。

えっ!今ドキッとしました。

実は、僕の本に書いているイラストって、ちょっと『大家さんと僕』のタッチをパクッたんです(笑)。色使いとか薄いパステルカラーで表現したところとか。

くらたま

やっぱり!ちょっと似てるなぁと思いました。機会があればぜひやりましょう。

  • 撮影:丸山剛史
さかまき。(マッハスピード豪速球)「認知症の高齢者と向き合う...の画像はこちら >>

さかまき。(マッハスピード豪速球 )

1982年生まれ。岐阜県出身。2010年結成のマッハスピード豪速球でボケを担当。夜勤の介護士をしながらお笑い芸人として活動。介護職員実務者研修を修了したほか、認定心理士の資格も持つ。2014年第1回コント新人大賞 準優勝。2014年第35回ABCお笑いグランプリ 準決勝進出。

キングオブコント2015 セミファイナリスト。2015年第37回ABCお笑いグランプリ 準決勝進出。2019年ビートたけし杯漫才日本一 優勝。「とねるずのみなさんのおかげでした」「にちようチャップリン」「ネタパレ」「爆笑ドラゴン」「有田ジェネレーション」など出演番組多数。2022年4月『介護芸人のコントな世界』(代官山ブックス )を出版。

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