新婚時代から10年続いた強烈なバッシング
くらたまドリフを観て育った世代なので、今日はわくわくしています。散々聞かれたことだとは思うんですが…加藤茶さんとは45歳も離れていますよね。年齢差にとまどうことはありませんでしたか?
加藤見た目が若かったから、初めて会ったときには54歳ぐらいかなぁなんて思っていたんです。
それまでに若い方とお付き合いしたこともあったでしょう?
加藤もちろんありました。でも、どこか「幼く」感じていたんですよ。加トちゃんといるとゆったりと時間が流れている感じが心地よいんです。精神年齢がぴったりと合う気がします。
くらたまそんなお二人ですが、ご結婚を発表されてからは、マスコミだけでなく世間からのバッシングもしばらく激しかった印象です。
加藤最初の5年は本当にひどかったんです。加トちゃんの公式サイトに毎日200件以上も悪口が書かれていました。“ロリコン”とか“気持ち悪い!”とか…。その悪口が加トちゃんの目に触れるのが嫌で、加トちゃんが寝ている隙にこっそりと消したこともありました。
スーパーに買い物に行っても「あれ、加藤茶の嫁じゃね?」って大声で言われることも。
辛い時期でしたよね。バッシングがおさまってきたと感じたのは、いつ頃からですか?
加藤10年ぐらい経ってからですね。これだけ長く一緒にいるので「本当に好きなんだろう」と皆さんにもわかってもらえたんだと思います。
くらたま10年!ご結婚されたのが、2011年ですよね!?つい最近ですよ。よく耐え抜きましたね…。
加藤辛いときはいつも、加トちゃんがかばってくれていましたから。加トちゃんのおかげで耐えることができました。
加藤後日、「加トちゃんがつくったカレーが食べたいなあ。加トちゃんのカレーは世界一だもんね!」と言ったんです。そうしたらつくってくれました!加トちゃんが「自分で何かをしたい」という意欲が湧き立つようにすごく考えています。
深い愛情を感じるなあ。だって、相手のことを思ったうえで、二人で大変な道に進もうとしてるんだから。
加藤「外を歩きたくない」って言っていたときは、「パパと一緒に外をウォーキングしたいよね?」って、犬に話しかけました。すると加トちゃんは、「そこまで言うなら」という感じで外に出るようになりました。
今は毎日ウォーキングをしていて、週1回はパーソナルトレーニングにも通っています。75歳ぐらいから、ものすごく筋肉がついたんです。5・6年前よりも確実に元気になっています。
くらたまあえて手を出さずに待つのが大切なときもありますよね。
実はうちも今、娘に対して同じことを考えているんです。娘は料理を率先するタイプではないんだけれども、もう少し何かさせたいと思うわけです。でも娘にさせる方がかえって面倒くさい。カレーなんか「自分でつくった方がぜったい早いし」って思っちゃう。
そうですね、加トちゃんも最初は玉ネギを切るのがめっちゃ遅かったですよ(笑)。「それ刃進んでる?」ってやきもきしながら横で見ていました。でも加トちゃんは、自分でやると決めたらちゃんとやるんです。やらないと決めたらやらないけど…。気力をどこまで保てるかがカギです。
それから、「かっこいい」って常に言い続けています。そうしたら、最近「マジで」かっこいいんですよ!

愛がないとできないですね。
加藤もちろんです。実は、加トちゃんとは終活の話もしているんです。加トちゃんは「自分が死んだら加藤茶として死にたい。“ハゲヅラ”でカチカチのまま『ペっ』てやって、最期、見た人にも笑ってもらえるようにしたい」って言います。「死ぬまで芸人でいたいんだ」って。
終活なのにネガティブさがないなあ。生粋の芸人さんですね。
加藤加トちゃんの終活は明るいですよ。「死とは、生き切って次へ出発すること。自分が死んでも生まれ変わってまた綾ちゃんを探す。きっと一緒になれるから大丈夫」って言ってくれます。
くらたまおふたりの間で育まれた深い愛を感じます。これからも末永くお幸せに!


加藤綾菜
1988年生まれ。広島県出身。2011年に日本を代表するコメディアン・加藤茶さんと結婚。「45歳の年の差婚」として話題になるも、「財産目当て」や「保険金目当て」など、バッシングの嵐を経験。現在、加藤茶さんが元気でい続けるために、料理や介護を学ぶなどの献身ぶりが注目されている。