ショッピングセンターの通路を歩いていると、大きな窓越しにカラフルな器具が見えた。虹色のトランポリンでポンポンと跳ねる子どもたちを見て、わが子が「あれやりたい」と言い出した——。
創業は2010年。元体操選手の南氏が29歳で立ち上げた会社だ。直近5年で店舗数・会員数ともに約5倍に伸び、先期の売上は28億円。今期もさらに5億円程度の増収を見込む。成長の柱が、171店舗のうち約9割をショッピングセンター内に構える出店戦略だ。
「親御さんは最終的な意思決定者。買い物と習い事の動線を一致させることで、週1回通う負担を減らせる」。月謝は週1回モデルで8,900円(ボリュームゾーン)、約7割の店舗はフランチャイズ運営で地域密着の加盟企業が担う。国内では将来的に500店舗以上を目指す構想を掲げており、「それでもまだ拠点は足りていない」と南氏は言い切る。
教室のコンセプトは、競技育成とは真逆に置かれている。
取材当日は南代表が子どもたちの前で見事な技を披露!
この南氏、2004年アテネ五輪で団体金メダルを獲得した富田洋之・水鳥寿思と同期の元日本代表選手でもある。「3人でトップ3、一緒に海外遠征をしていた。アテネは俺たちの世代だと話していたが、私は大けがで断念した」。そして、テレビの前で「ずっとコケてくれと思っていた。
2021年には発達支援事業「ネイスぷらす」も始めた。きっかけは体操教室で発達障害のある子どもを受け入れられないケースの増加だった。「サードプレイスを作ると言いながら、断らざるを得ない現実への違和感があった。運動のプロである自分たちが、運動療育という形でできることがあると判断した」。現在11店舗を展開し、児童発達支援と放課後等デイサービスを提供している。
発表会のもう一つの主題が、海外初進出だ。行き先はマレーシアの首都クアラルンプール。国民の3人に1人が肥満という社会課題に加え、年中夏で屋外での運動が難しい気候が進出の根拠となった。昨年、現地で2日間のテストイベントを開催したところ「いつ開校するんだ、早くやってくれ」という声が相次いだという。
プログラムのローカライズはしない方針だ。
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