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そんな警察関係者のコメントが、韓国内では話題になっている。
韓国内では児童同士での暴行事件、男児が女児を複数で襲うといった問題が起きているが、老人もまた被害に遭うケースが増えている。児童の場合は社会的な注目がすでに集まっているが「死角」になっていたのが、この老人たちのケースだ。
東亜日報によれば、、警察庁発表では児童(13歳未満)対象のそういった犯罪は、2009年1017件、昨年1123件、今年1039件(11月現在)と大きな変化はない。一方高齢者(60歳以上)のケースは、2009年に244件、昨年320件、今年370件(11月現在)と増加している。また加害者の平均年齢は44.9歳、被害者は74.6歳だ。
イ・スジョン京畿大犯罪心理学教授によれば「捜査当局の関心が子供や障害者の虐待事件に集中し、残りの弱者である高齢者が狙われるようになっている」と分析。
忠清南道の、いかにも田舎のおばあちゃんといったAさん(80)は、高齢者常習暴行犯罪者の男(49)にナイフで脅され、自宅で2回の暴行を受けた。京畿道の特別養護老人ホームのBさん(63)は同所の総務だった男(48)に、昨年11月から9ヶ月間、70回以上も暴行を受けた。しかし「話したら老人ホームから追い出される」として被害を届け出ていなかった。
また警察に相談しても「若いやつに久々に相手にしてもらって、良かっただろう?」といった、心ない言葉による、二次被害に遭うケースもあるという。
韓国政府の対策はいまだ皆無、早急な対応が求められている。
文/原田大Related posts: