サッカー明治安田J1・アルビレックス新潟は5月25日、ホームで湘南ベルマーレと対戦。逆転でホーム初勝利を挙げました。

この勝利の裏には、選手・監督のコミュニケーションがあったようです。

■ホーム初勝利に向け“迷い”払拭

いまだホームで勝利を挙げられず、リーグ19位に沈むアルビ。選手には「自分たちのスタイルへの迷い」が生まれていたと言います。

その迷いを払拭するべく動いたのがキャプテン堀米。

【アルビ 堀米悠斗キャプテン】
「監督と話す時間を設けさせてもらった。相手がハイプレスで来ても、キーパーを使いながらしっかりビルドアップしていくというのを監督の口からはっきり言ってもらったことで、みんなもそこに対する覚悟が決まったと思うし、そこを再確認できて全員が同じ方向を向けたというのは大きかったなと思う」

■先制許すも…谷口のゴールで振り出しに

全員で同じ方向を向いて…J1昇格の立役者で現在はベルギーでプレーする伊藤涼太郎が見守る中、行われた湘南ベルマーレとの試合。

前半20分にルイスフェリッピに強烈なロングシュートで先制されますが、この日はここで動じることはありませんでした。

キーパーを含め、ボールを保持しながらチャンスを伺うアルビのスタイルを信じた選手たち。ディフェンスから前線までパスがつながると、キーパーが弾いたホールを谷口が押し込み試合を振り出しに戻します。

【アルビ 谷口海斗 選手】
「まだ同点だったし、逆転までつなげていきたいところと、決めたあともみんなと話す時間があったので、喜ぶというよりは修正のところに向けていた」

■小見のゴールで逆転!待望のホーム初勝利に涙も

試合中もコミュニケーションを取りながら修正を重ね迎えた勝負の後半。

前半20分のピンチの場面を吉光のファインセーブで防ぐと、その6分後。勝利へのパスがつながります。

舞行龍から堀米、奥村へとつなぎ中央の谷口へ。その谷口が粘って最後は小見。

これを小見が冷静に決め逆転に成功します!

【アルビ 小見洋太 選手】
「みんながつないでくれた全員のゴール」

その後は押し込まれる展開が続きますが、リードを守り切ったアルビ。2―1で今シーズンホーム初勝利を挙げました。

試合後、選手の目に浮かんだ涙。長く苦しい時間をともに戦ったサポーターと喜びを分かち合います!

【アルビ 小見洋太 選手】
「長い間ふがいない結果がずっと続いていて、申し訳ない気持ちがずっと続いていたので、こうやって勝てて、ここからがスタートだけど、またチームとしてポジティブに日々の練習から取り組んでいきたい」

【アルビ 樹森大介 監督】
「僕にとっては初めてのホームでの勝利。このサポーターとの一体感というのは初めての体験だったが、こういった良い雰囲気・幸せな時間を届けられるように今後もやっていきたい」

アルビはこの試合で勝ち点3を得たものの、順位は変わらず19位。降格圏内から抜け出すことはできていません。

次の試合は5月31日(土)、アウェーで名古屋グランパスと対戦します。

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