急速な少子化を受け県が進める県立高校の再編について。県教育委員が長岡市の正徳館高校と長岡明徳高校、また三条市の新潟県央工業と三条商業を統合する方針であることが関係者への取材で分かりました。
今年3月に示された県立高校の将来構想では、2034年度までに県立高校を現在の86校から64校まで22校減らし、急速に少子化が進む中、効率的な教員の配置や教育環境の充実を図るとしています。
この中で県教育委員会は県内を6つのエリアに分け、各エリアに1学年あたり4学級以上の普通科高校、1学年3学級以上の専門系高校をそれぞれ1校以上配置するなどの再編基準を設けています。
こうした中、県教育委員会が2028年度に長岡市の正徳館高校と長岡明徳高校を、また2029年度に三条市の新潟県央工業と三条商業を統合する方針であることが関係者への取材で分かりました。
正徳館高校は今年度1学級40人の募集に対し入学したのは15人で、定員を大きく割りました。また県央工業は今年度4学級160人の募集に対し、122人が入学。一方、三条商業は3学級120人の募集で定員を満たしていました。
県内では今年度募集学級が1クラスの高校が9校、2クラスの高校が14校、3クラスの高校が18校となっていて、小規模校の増加が教育環境の充実に向け大きな課題となっています。
県教育委員会は26日に、このほかの地域における県立高校の再編についても案を示す見通しです。