能登半島地震で被害にあった地域を対象に新潟市が検討している液状化対策について、新潟市は8月初旬に地元説明会を開き、それぞれの地域で有効な工法について住民に示す方針です。
新潟市は7月18日、液状化被害にあった西区と江南区で行っていた地質調査の解析を7月上旬に終えたと発表しました。
この解析結果を専門家に示した上で地域ごとに有効な工法を選定し、8月2日から西区と江南区で開く地元説明会で住民に提示する方針です。
【新潟市 中原八一 市長】
「新潟市がこれから行おうとしている液状化対策に期待を寄せている人もいると思うので、できるだけ早く対応ができるよう取り組んでいきたい」
工事の長期化が懸念される街区ごとの液状化対策。中でも時間がかかるとされるのが住民の合意形成です。
【新潟市 中原八一 市長】
「地元の意向確認については他都市の事例にもあるように、時間が経過するほど合意が難しくなることが大きな課題と考えている」
そこで新潟市は、これまで実証実験が終わったあとに行う方針だった住民の意向調査を早め、概略設計や実証実験と平行して行っていく考えを新たに示しました。
中原市長は「工事の意向がある地域に対しては十分な説明を行い、市が伴走する形で進めたい」と述べています。