新潟県の県央地域では特産の巨峰の出荷が始まっています。厳しい暑さが続く中、栽培現場は品質維持のため、様々な手立てを講じていました。
7月31日、三条市の農園で行われていたのは、特産のブドウ“巨峰”の収穫です。
【JAえちご中越ぶどう部会 松下弘樹さん】
「この天気の中、本当に頑張ってブドウの木も色づいてくれて、100点あげてもいいかなと思っている」
今年も例年通り満足のいく出来となっているようですが、強い日照りが続いたため、一部には影響も出ていました。
【JAえちご中越ぶどう部会 松下弘樹さん】
「ブドウの肩の部分が焼けてしまって、干しぶどうのようになるものもある。ひどいものだと肩の方が数粒やられてしまうような日焼けの影響もある」
そのため、生産者の松下さんはスプリンクラーを回す頻度を例年の倍に増やしたほか…
【藤森麻友アナウンサー】
「ハウス内の温度が高温にならないように上のビニールは外し、風通りをよくしています」
こうした暑さ対策のかいもあり、無事に実った巨峰を特別に収穫させてもらえることに。
【藤森麻友アナウンサー】
「おいしい巨峰の見極め方は?」
【JAえちご中越ぶどう部会 松下弘樹さん】
「粒がしっかり黒く張ったもの。そして、この白い粉が鮮度の証。このブルームがしっかりのっているもの。あとは、やはり軸が濃い緑のものを選んでもらえればおいしい」
アドバイスを受け、いざ収穫。
【藤森麻友アナウンサー】
「取れました。すごくずっしりしています。顔を近づけてみるとブドウの甘い香りが漂ってきます」
その味は?
【藤森麻友アナウンサー】
「上品な甘さ。だんだん程よい酸味が出てきて、甘さと酸味がバランスよくマッチしています。
【JAえちご中越ぶどう部会 松下弘樹さん】
「8月になるとお盆で帰省されるご家族がいらっしゃると思う。そんな家族、親戚が集まった席でこの巨峰を食べて、幸せな気持ちになっていただけたら」
県央地域の巨峰はお盆前にかけ出荷のピークを迎え、県内のスーパーなどで販売されます。