8月2日と3日に新潟県長岡市で開かれた『長岡まつり大花火大会』。土日開催となり、会場は多くの人でにぎわいを見せ、有料観覧席約34万席は完売した。
■長岡まつり大花火大会 迫力ある花火が観客を魅了!

2日間で約34万席用意された有料観覧席のチケットが全て完売した『長岡まつり大花火大会』。
会場は打ち上げ開始の1時間前には満席に近い状態となり、多くの観客が花火の打ち上げを心待ちにしていた。
そして午後7時20分、花火の打ち上げが始まった。
中越地震からの復興祈願をきっかけに始まり、2025年で20年の節目を迎えた『フェニックス』のほか、迫力ある花火の数々が観客を魅了していた。
県外から来た人は「花火の大きさに圧倒されて言葉が出なかった」「毎年ここへ来て感動している」「すごい迫力と美しさに感動でいっぱい」と賞賛する声が並んだ。
■「爆弾を全部花火に…」花火師の思いこもった『白菊』

この花火大会には、地震からの復興とともに長岡空襲で亡くなった犠牲者への鎮魂、そして平和への願いが込められている。
訪れた人からは「“爆弾が全部花火になればいいのに”というのを嘉瀬誠次さんが言っていた。今後も平和な世界ならいい」との声も。
自身もシベリア抑留を経験し、2023年に亡くなった長岡市の花火師・嘉瀬誠次さん。生前、花火に込めた思いについて「火薬で爆弾を作らないで全部花火にしたい」と語っていた。
嘉瀬さんが慰霊の思いを込めて制作した『白菊』。25年も花火大会の一番初めに打ち上げられた。
■花火を通し平和への思い次世代へ

そして空襲にも耐え、逃げる市民の命を救った長生橋のライトアップともに三尺玉も夜空を彩る。
地元の人たちは「ずっと平和な状況が続いていけたらと、今までのそういうところ(歴史)も踏まえて、その思いを忘れずにいけたら」「今までつらかった人の思いとかが後世の人に伝えられていく気持ちが分かった」と平和への思いを語った。
夜空に咲く大輪の花が平和への思いを次世代へと引き継いでいく。
(NST新潟総合テレビ)