今年度から全ての中学校で給食を導入する新潟市。このうち、夏休み明けから全員給食が始まった中学校を中原市長が視察しました。

夏休みが明けた新潟市中央区の宮浦中学校。

昼食の時間の約30分前、学校の一室に複数のコンテナが運び込まれてきました。その正体は“給食”です。

【新潟市 中原八一 市長】
「市内の中学校23校・約1万人が今年度、給食化ということで、これによって全ての中学校で全員給食化が図られることになる」

宮浦中学校では、これまで生徒が弁当を持参するか、事前申し込み制の給食かを各自で選択する“スクールランチ方式”を採用してきました。

しかし、新潟市が市内の中学校すべてで今年度から全員給食を行うことを決定したため、宮浦中学校では8月25日から全員給食を開始することに。

この日の給食のメニューは、マーボー丼・切り干し大根のナムル・アップルシャーベットの3品。待ちに待った給食に食べた生徒たちからは思わず笑顔がこぼれます。

【生徒】
「(今までは)学校で頼んだスクールランチか、お弁当を自分で持ってきて食べていた。給食のほうが温かいのでおいしい」

【生徒】
「味もちょうどよくておいしかった。ランチボックスよりも料理が温かくて、自分の好きな量で調整できて食べられるのでとてもいい」

視察に訪れた新潟市の中原八一市長も給食を食べながら生徒との会話を楽しみました。

【新潟市 中原八一 市長】
「スクールランチは冷たかった?」

【生徒】
「お弁当が腐っちゃうから保冷剤がいっぱい入っていて冷たかったが、温かい給食だからすごくおいしい」

一方で、初めての給食の配膳作業には戸惑いもあったようです。

【宮浦中学校1学年主任 小林道雄さん】
「我々も初日で、生徒もどう動いていいか分からない部分も多々あったとは思うが、それでも色々と教えていただきながらスムーズにできた」

【新潟市 中原八一 市長】
「給食を教材として、食育を推進しやすくなるし、子どもたちの健康づくりにもつながっていく効果があると思う」

全員給食は夏休み明けから新潟市内23の中学校で順次始まり、9月1日にはすべての市立中学校で実施される予定です。

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