新潟県内でも年々増加している特殊詐欺の被害。未然に被害を防ごうと、県警はセキュリティ会社と連携しAIを活用した詐欺撃退アプリの利用を呼びかけました。

県警によりますと、今年に入り7月末までに県内の特殊詐欺の被害額は5億6146万円で、認知件数は142件といずれも増加しています。

中でも電話がきっかけで発生したケースは83件と全体の約6割を占めています。

【県警 小森也寸志 生活安全部長】
「特殊詐欺被害の多くは詐欺電話に出たことから始まっており、電話の多くに国際電話が使用されている」

県警はサイバーセキュリティ会社の協力を得て、特殊詐欺被害の未然防止に向けた新たな取り組みをスタート。

呼びかけたのはAIを搭載した詐欺撃退アプリの利用です。

アプリの利用により警察官などを装う詐欺電話がかかってきた場合、電話に出る前に警告通知が届くようになり、詐欺電話が自動でブロックされます。さらに…

【記者リポート】
「こちらのアプリには、広告やサイトが安全かどうかをAIで自動で判断してくれる機能がついています。実際にスクリーンショットを送ってみると、こちらの広告は詐欺のリスクが高いと表示されます」

【トレンドマイクロ 徳永信幸 執行役員】
「多くの方に使っていただくことで(詐欺電話を)ブロックするだけでなく、特殊詐欺に対する意識を高く持っていただくことを願っている」

県警は多くの県民にアプリを利用してもらうため、90日間無料で利用できるクーポンをSNSなどに掲載するとともに、アプリを使用しない場合でも不審な電話や広告には注意するよう呼びかけています。

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