「この人知りませんか?」新聞に掲載されたとある人物を探す広告が注目されています。いったい、どんな人をなぜ探しているのか調査しました。
■2人の“たずね人” サントピアワールドが探している人物は…
9月1日に地元紙に掲載された、ひときわ目を引くカラーの広告。
“たずね人”の文字とともに、風船を持った子どもが楽しそうに走っているイラストが載っています。
この2人はいったい、どんな人物なのか、そして、なぜ探しているのか…。その真相を探るべく、広告を出した阿賀野市にある遊園地・サントピアワールドへ向かいました。
【齋藤正昂アナウンサー】
「高橋園長、この2人はいったいどなたなんですか?」
【サントピアワールド 高橋修 園長】
「安田アイランドとして、昭和51年の4月25日にオープンしたが、そのときに一番初めに園内に入ってくださった方。お会いしたいなということを、そのまま宣伝にした」
前身の安田アイランドが開園してから来年で50周年。それを記念して50年前のオープンの日に開門と同時に入園したお客を探そうと、当時の記録映像をもとにイラストにしたというのです。
【サントピアワールド 高橋修 園長】
「テープがカットされ『はい、オープンです』といったときに、そのお2人が駆け込んできた。2人のシーンを撮っていて、それが残っている。表情も“待ちに待ったオープンだ”、そんな感じで駆け込んできている」
■約50年前の映像…表情などの判別難しく「とにかく何かヒントを」
齋藤アナウンサーも当時を楽しんでいた2人に会ってみたいと、周辺で聞き込みを行いましたが…
【街の人】
「難しい。ご兄弟ですか」
【街の人】
「(Q.見覚えは?)ないないない。(イラストが)マンガみたいだ。これ」
残念ながら有力な情報を得ることはできず。
イラストでは人物の特定が難しいことから、高橋園長に表情などが判別できるものがないか確認しましたが、映像では2人が走っていたため…
【サントピアワールド 高橋修 園長】
「(表情は)鮮明とは言えない。
ただ、広告を出した効果もあったといいます。
【サントピアワールド 高橋修 園長】
「(Q.情報は?)あった。自分は一番初めに並んだわけではないが、その場にいたという話を聞かせていただいている。かもしれないという方をご存じの方も、ぜひ連絡を。そこから先は私どもが頑張ってお聞きするので、とにかく何かヒントをいただければありがたい」
■人気アトラクション“復活”へ開園当時の写真も募集!
来年の開園50周年に向け、探しているのは最初の入園者だけではありません。
【サントピアワールド 高橋修 園長】
「『安田アイランドといえば、ループザループだね』とおっしゃる方が多いので、そのループザループを再現したいなと。なんとか再現するために当時の写真を募集させていただいている」
2007年まで稼働していたアトラクション『ループザループ』を、VRを使って復活させようというプロジェクトが進行中。
アトラクションだけでなく、周囲の環境を忠実に再現しようと当時の写真を集めているといいます。
【サントピアワールド高橋修園長】
「いっぱい思い出がある。その思い出を紡ぐのに、周りも少しでも近づけることができたらいいのかなと思っている」
無謀とも思えるような挑戦も、すべては訪れた人に楽しんでもらい、思い出をつくってもらうため!
【サントピアワールド 高橋修 園長】
「思い出は一番のエネルギーになる場合もある。私どもも一緒になって紡いでいきたい、一緒になって思い出してもらいたいという思いが一番強い」
イラストのもととなった人が現れた場合は、さらにサントピアワールドで思い出をつくってもらうため、家族・親戚で使えるシーズンパスをプレゼントするということです。