ようやく暑さが落ち着き、朝晩と冷えるようになり、せきなどのかぜ症状に悩む人も多いかも知れません。しかし、その症状の原因が花粉症の可能性があるといいます。

【齋藤正昂アナウンサー】
「9月26日の長岡市、日中は夏が戻ったような暑さとなっていますが、街の人の服装を見ると、長袖を着て歩く人の姿が見られます」
【街の人】
「朝とか夜は冷えたりするので大変」
【街の人】
「寒そうだなと思って長袖にした」
寒暖差が大きくなるこの時期に気をつけたいのが体調管理です。
【街の人】
「親がずっとせきをしている。止まらない」

せきなどの症状に悩まされている人も、その原因はかぜ以外の可能性があるといいます。長岡市にあるクリニックで話を聞くと…
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「かぜ症状というと、皆さん思い浮かべるのが鼻水・鼻づまり、のどの痛み、せき。そういったものを引き起こす原因として、この時期に考えたほうがいいのが秋の花粉症」
かぜ症状の原因の可能性があるのが花粉症です。
花粉症といえば、スギ花粉など春に症状が出るイメージが強いですが、この時期はブタクサやヨモギといった雑草系の花粉が飛散。
この日クリニックを訪れていた患者の中にも…
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「秋の花粉が疑わしい」
スギなどの樹木の花粉に比べ、飛ぶ距離は短いものの、粒子が小さく、せきを引き起こしやすいといいます。
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「気管、気管支といったレベルのところまで入り込んできて、せきが出やすくなる、ぜんそくのような呼吸の苦しさが出やすくなる。春の花粉は飛散情報があり、この日は注意しようとか、大丈夫とか目安があると思うが、秋の花粉はそういったものがないので、自身で注意をするしかない」
さらに、花粉症を引き起こす雑草はブタクサやヨモギに限らないといい、試しにクリニックの近くに生えていた草をスマートフォンのアプリで調べてみると…
【齋藤正昂アナウンサー】
「セイタカアワダチソウだそうです」
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「これも花粉症の原因の1つ。この時期すごく生育している。道ばたにあり、通勤・通学、どこかで曝露している」
身近なところに原因が潜む秋の花粉症。
10月上旬までがピークで、春の花粉症と同様、マスクを着用し、花粉を体に取り込まないこと、帰宅する際には服についた花粉を払うことなどができる対策だといいます。
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「対策をしながら、症状でお困りであれば医療機関受診を。まずは秋の花粉症なのかどうかの診断を含めて受診して、その上で必要な投薬を検討いただくのがよろしいかと」
一方で、熱がある場合はかぜの可能性が高いということです。佐藤院長は症状が重い場合など早めの受診してほしいと呼びかけていました。