新潟市は今年11月に市立保育施設で、職員による2歳児への虐待行為があったと発表しました。虐待をした職員は「子どもの行為をやめさせようとした」などと話しています。



虐待行為をしていたのは、市立保育施設に保育補助担当者として勤務していた新潟市の会計年度任用職員です。

新潟市によりますと、職員は11月20日、新潟市内の市立保育施設で2歳の男児が他の児童を押した際、止めに入った別の職員を叩いたことから、男児に対し手の甲を1回叩きました。

この職員は11月26日にも、別の児童と座りながら向き合って遊んでいたところ、同様の男児が間を走って通過したため、男児のズボンをつかみ、ズボンの上から足のすねを1回叩いたということです。

いずれも男児にケガはありませんでした。

11月27日に保育施設の関係者から園長へ相談があり、その後、園長から区役所健康福祉課に「職員による児童への虐待が2件あった」と報告があったことで事案が発覚。国のガイドラインに照らし合わせ、虐待行為にあたると判断されました。

市による聞き取り調査で、この職員は虐待したことについて、「男児の行為をやめさせようとしてやった。自分の行為を後悔している」と謝罪の意を示しているといいます。

また、全職員に対する聞き取り調査で、これ以外の虐待行為は確認されませんでした。なお、新潟市は職員の性別や年代については「個人の特定につながるので公表しない」としています。

職員は男児の保護者に対し、11月28日に概要を説明し、謝罪。さらに、聞き取り調査の結果を踏まえ、12月11日に改めて謝罪をしたということです。


新潟市はこの市立保育施設の全職員に対して、虐待防止の研修を実施するなどし、再発防止に努めています。

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