3月11日で東日本大震災から15年。東京電力の福島第一原発で最初の水素爆発が発生したのは地震の翌日、3月12日のことでした。
東日本大震災の翌年から毎年、発生時刻に黙とう捧げてきた東京電力・柏崎刈羽原発。ただ、今年はこれまでとは大きく異なる点がありました。
【柏崎刈羽原 稲垣武之 所長】
「これまでの3.11とは我々にとって違う意味を持っているというふうに思っている。動いているプラントを保有し、管理をしているというところ」
東日本大震災で津波の被害に遭い、電源を喪失した福島第一原発。
地震の翌日に1号機で水素爆発が発生すると、3号機・4号機でも水素爆発が発生。大量の放射性物質を放出するなど世界最悪レベルの事故となりました。
それから15年…福島での追悼式典に出席した高市首相。
【高市首相】
「廃炉に向けた取り組みは、一歩一歩、確実に前進している」
その取り組みの中で最難関とされているのが、燃料デブリの取り出しです。
事故から15年が経ち、採集できたのは0.9g。
合わせて880tにものぼるとされる全量の10億分の1程度にとどまっているのが現状で、東京電力と国が目指す25年後の廃炉完了は不透明さが増しています。
こうした中、柏崎刈羽原発では、実に14年ぶりに6号機が再稼働。
【柏崎刈羽原 稲垣武之 所長】
「爆発した福島第一の1号機と3号機を合わせた出力よりも大きい出力の6号機を運転し、管理している。これは全員が忘れてはいけない」
こう話す柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は当時、福島第一原発で対応にあたっていましたが…
【柏崎刈羽原 稲垣武之 所長】
「いま、所員で一番若い人になると、高校を卒業して19歳。まだ20歳。15年前の出来事ということは、引き算をすると4歳~5歳という人たち。テレビの映像すら覚えていないという人が実際にいるのは私も対応していて分かる」
福島第一原発事故の経験を若い職員に実感してもらうことは難しいとも話す稲垣所長。
【柏崎刈羽原 稲垣武之 所長】
「いま、我々がまだ現役にいるうちに、しっかりと事故に対する意識というのを植え付けたいと思っている」
原発は安全という安全神話ではなく、安全を追求する意識を保ち続けることが求められる原発。
3月18日には6号機の営業運転再開が迫っています。

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