中東情勢の悪化に伴い、石油の安定供給が課題となる中、国が持つ石油の“国家備蓄”の放出を開始した。政府による補助金も再開され、ガソリン価格は6週間ぶりに値下がりとなったが、新潟県内のガソリンスタンドからは切実な声が聞かれた。
■“ガソリン価格”備蓄放出や補助金支給で6週ぶりの値下がり
中東情勢の悪化を受け、高騰が続いている原油価格。
先週、新潟県内のレギュラーガソリンの店頭価格は1リットルあたり190.6円と過去最高値を更新した。
こうした中、政府は3月19日に民間企業に保有を義務づけている石油の備蓄を放出。さらに、石油元売り会社への補助金の支給を開始したことで、ガソリン価格は6週ぶりに値下がりした。
先週、レギュラーガソリン1リットルあたり194円まで値上がりした新潟市西蒲区のガソリンスタンドでは17円値下がりし、177円になっていた。
イエストの平倉浩幸常務取締役は「下がった分、お客様に喜んでもらっていることと思うが、ただ、もともとが高すぎるので心苦しい」と話す。
■店頭価格 前の週から14.5円下がるも「ちょっとまだ高い」
県内のレギュラーガソリンの店頭価格は前の週から14.5円下がり、176.1円となったものの客からは「ちょっとまだ高いかな。多少下がったんだろうけど…下がるのを期待している」「もうちょっと下がってほしい。それに見合った分の給料が上がったわけではないし、生活費・物価が上がっているので」などの声が聞かれた。
これまで、満タン給油を控えていたという男性は「きょうは満タンにして遠出をしたいので。3月末なので、自分へのご褒美ということで自分も充電して」と話す。
■PBガソリンスタンドからは嘆きの声「メーカーとの格差が…」
価格が落ち着きつつある一方、プライベートブランドのガソリンスタンドならではの苦しみもあるようだ。
平倉常務は「補助金が出ている割に、メーカーと私たちプライベートブランドの(仕入れ価格の)格差が最大40円ある」と石油元売りから直接供給されるメーカーに比べ、プライベートブランドは仕入れ価格が高い状態に…。
それでも営業存続のため、現金を先払いにすることで安く仕入れるなど、少しでも安く提供する工夫をしているという。
「うちは3月12日からほぼ原価で販売。下げられない、かと言ってマイナスしながら売るのも店の存続にも関わるし、従業員の生活もあるから、その辺りが非常に苦しい。毎日葛藤」
政府は、民間企業と国家の備蓄を合わせ、過去最大規模の45日分の放出を予定しているが、平倉常務は「それにも限度がある。戦争が早く終わって、日本のタンカーが来てくれれば。それを願うだけ」と話していた。

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