音楽を通して見つけた”オーセンティック”な生き方
NEUT:早速ですが、あなたにとって「オーセンティシティ」(真正性)とは、どのような意味を持ちますか?Yaeji:「オーセンティック」であることとは、自分に正直でいることだと思う。そして、私に「オーセンティック」であることの意味を教えてくれたのは、音楽なの。音楽は「自分に正直でいること」や「自分らしさとは何か」ということについて教えてくれたし、アーティストである以前に、音楽を通じて自分らしさについてより深く学べたことが私にとっては本当に幸運なことだった。私の音楽を聞いて共感してくれる人たちは、私にとっても鏡のような存在で、音楽を通じて出会った人たちのおかげで自分をより鮮明に見つめることができるようになったの。私はそのことにとても感謝してる。NEUT:アメリカ、韓国、日本と異なる場所で育ち、様々な文化に触れてきたと思いますが、異なる文化で育ってきたことは、あなたのオーセンティシティの形成にどのような影響を与えてきましたか?Yaeji:いろいろな国や地域を転々としてきた経験は、間違いなく自分自身の世界の見方にも影響を与えてきたと思うし、ツアーで世界を旅し続ける中で、多くのことを学ぶことができた。例えば、ある国で重要な意味を持つことが、別の国では全く違う意味を持つことがあったり、他の場所に引っ越すことで、他の世界で何が起こっているのかについて自分が無知だったということに気づくこともある。こうした経験のおかげで、より俯瞰的な見方から人類や人生そのものについて考えることができるようになったし、自分自身の音楽やアート表現にも間違いなく影響があったと思う。NEUT:2023年に発表したデビュー・アルバム『With A Hammer』はとてもパーソナルなアルバムですが、今回のアルバムを作る上で、自分のアイデンティティやオーセンティシティについて、何か新しい発見はありましたか?Yaeji:『With a Hammer』は私にとって初めてのアルバムになるんだけど、これまでアルバムを作ってこなかったのは、アルバムは明確な意図を持った一つの物語であるべきだと思っていたから。私の制作のプロセスは、もっと流動的で、その日に起こったこととか感じたことを吸収して作品にしていくように作っていくの。それはその瞬間ごとに自分の日記をつけていくような作業だから、どうしても一貫した物語や世界観を作っていくやり方には向かない部分もあった。話してくれたように、アルバムの内容はとてもパーソナルで、「怒り」がテーマになっている。今回のアルバムでは、音楽を作り始める前に、私がこれまで抑えてきた怒りが形を変えて誕生したこの「ハンマー」についての物語を書いたの。
「誰もが自由になれるということを伝えたい」
NEUT:音楽について話すと、あなたの音楽はクラブミュージックとポップの間に位置するようだと言われることが多いですよね。ポップであることと、クラブシーンのオーセンティシティを維持することの間では、どのようにバランスを取っていますか?Yaeji:うーん、これまで自分の音楽をポップとは考えたことはなかったけど、『Raingurl』が生まれてからは、アンダーグラウンドのダンスミュージックシーン以外のリスナーにも自分の音楽が届くようになった。
自然体でいて、芯があるYaejiの世界観
NEUT:アートやデザインに関するバックグラウンドは、現在のアーティストとしての活動にどのように影響していますか?Yaeji:そうそう、ミュージシャンになる前はビジュアルアーティストとして活動していたの。私にとってYaejiは、音楽プロジェクト以上のもので、ミュージックビデオやアルバムのアートワーク、ステージの演出、衣装といったビジュアルの表現にもとてもこだわってる。Yaejiのプロジェクトでは音楽の範囲を超えて色々な面を見せたいから、できるだけ緻密に世界観を構築して、その世界観を体現したいと思ってる。でも、ビジュアルや世界観の表現だけではなくて、ライブ会場やクラブの空間で起きることや、オーディエンスとのリアルな会話もとても大切にしたいと同時に思っている。繰り返しになるけど、考えてるし、そこから最も多くのことを学べるから。NEUT:コラボレーションのあり方も独特ですよね。あなたは、レーベルや業界の枠にとらわれたビッグネームよりも、友人や家族、同じシーンにいるアーティストたちを選んでいて、そのアプローチはとてもオーガニックに映ります。Yaeji:ありがとう。これは私の性格が影響してると思う。私は本当に内気で、音楽を作ったりアートを創作したりすることも、とてもプライベートなことだと思ってる。以前、コラボレーションについて、「私の日記を一緒に書いていくような、とても個人的なもの」と表現したことがあるけど、それだけプライベートなことだからこそ、単にその人の音楽が好きだからという理由だけで一緒にやるのは難しいの。それは単純に気まずいだけじゃなくて、自分らしくいられるかどうかもわからなくなってしまうから。
Yaeji
Instagram / Website / Hit Song「booboo2」米NYクイーンズ出身のプロデューサー、ボーカリスト、DJ、ビジュアルアーティスト、イラストレーターとして活躍するイェジ(Yaeji 本名:キャシー・イェジ・リー)。韓国のインディーロックとエレクトロニカ、1990年代後半~2000年代初頭のヒップホップやR&B、アンダーグラウンドなベースやテクノなどを融合させたハイブリッドなサウンドが特徴。大学在学中に趣味としてDJをスタート、15年の大学卒業後にニューヨークへ移り、17年にデビューEP『Yaeji』を発表。ドレイク『Passionfruit』のリミックスで注目され、次に発表したEP『ep2』も高い評価を得ており、チャーリーxcxのアルバムへの参加、デュア・リパ等のリミックス制作を行い、その後BBC「サウンド・オブ・2018」に選出。23年4月には待望のデビューアルバム『With A Hammer』をリリース。25年3月にシングル『Pondeggi』をリリース。
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