2025年はどんなドラマが！？プロ野球開幕投手珍記録・珍エピソード (2025年2月17日)

3月28日に開幕するプロ野球。毎年どの球団でも注目されるのが開幕投手。

最近では意味合いも変わりつつあるが、チームで最も信頼のおけるエース投手が指名されるという名誉あるもの。今回はそんな開幕投手にまつわるエピソードをご紹介！！！

3球団で開幕投手が最多……記録更新はあの選手か！？

巨人、日本ハム、大洋、ロッテ、広島の5球団を渡り歩いた渡辺秀武投手は、1971年に巨人で開幕投手を務めると、移籍後の74年に日本ハム、77年に大洋と3球団で開幕投手を務め、3球団での開幕投手とNPB最多記録になっている。これに並んでいるのが、現中日ドラゴンズの涌井秀章投手。これまで西武、ロッテ、楽天の3球団で現役最多10度の開幕投手を務めている。2025年にドラゴンズの開幕投手となれば、史上初の4球団での開幕投手と記録を更新することになる。

開幕投手連敗記録は横浜の番長

開幕投手としての最多敗戦記録は大投手・金田正一さんの8敗で、次いで東尾修さん、三浦大輔が7敗。しかし三浦大輔さんは0勝7敗、開幕投手の連敗記録でNPBワースト記録となっている。1999年に初めて開幕投手に選ばれると、好投しても報われないケースが連発。ただ開幕2戦目3戦目に先発した際は通算6勝0敗と完璧な強さを発揮していた。なお、開幕戦の最多勝記録保持者は鈴木啓示さんの9勝（開幕投手回数も金田さんと並ぶ14回で歴代1位）。

まさかの理由で選ばれた例も…

三浦さんが初めての開幕投手になる可能性は前年の1998年にもあった。当時の候補者は三浦さんの他、川村丈夫さん、野村弘樹さん。

当時の権藤監督は「高校は進学校、大学も一般入試で現役合格と、自分の力で掴み取っている、あいつのインテリジェンスに賭けた」というまさかのゲン担ぎ的な理由で川村さんを指名。その期待に応えて、川村さんは1安打完封勝利を収め、チームはこの年38年ぶりの日本一にも輝いた。

2004年には就任1年目だった中日・落合博満監督が故障で3年間1軍登板のない川崎憲次郎さんをサプライズ指名。川崎さんは2回途中でKOされたが、チームを一致団結させるカンフル剤となり、中日は5点差を逆転して鮮やかな開幕白星スタート。その勢いもあってなのか、5年ぶりのリーグ優勝を達成した。

2025年シーズンはどんな開幕投手のドラマが生まれるのか期待したい。

（Written by　大井川鉄朗）

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