旅行でお土産を買うなら、地元の人に親しまれている「スーパーマーケット」がおすすめ。価格は安いし、コンビニよりも品数は多い。
長年、国内外のスーパーでお土産を調達してきた筆者が、今回は【奄美大島編】を紹介する。
奄美大島は、沖縄本島や佐渡島に次ぐ、全国で3番目に大きな島である。とはいえ、飛行機か船でしか行けないため、やや秘境感はあるものの、周辺にある島々の中では最も大きく、都会である。
島には、独自の文化がある。そのため、土産も独自色豊かだ。
奄美大島名物の1つ「もずく」は、島で養殖されており、特に初夏が旬で人気がある。歯ごたえよく、高温で煮炊きしても崩れにくく、カルシウムや鉄分などが豊富で、身体にもいい。常温で持ち帰れて日持ちする商品もあっておすすめ。
奄美大島の郷土料理で知られているのが「鶏飯」(けいはん)だ。ほぐした鶏肉、干しいたけ、錦糸卵、パパイヤ味噌漬け、みかんの皮などをごはんにのせて鶏ガラのスープをかけた料理で、島の各地で食べることができる。このレトルトのカップ麺やフリーズドライの商品が島で売られている。いずれも常温、保存もきく。
これぞ、奄美大島の郷土ドリンクといっても過言ではないのが「みき/ミキ」である。別名「お米のヨーグルト」で、米、さつまいも、砂糖を発酵させて作られた防腐剤を使っていない発酵飲料。腸内環境を整え、便秘の解消や予防、肌荒れの改善にも効果があるといわれ、栄養価が高く消化もいいいので体調不良時や食欲がない時の栄養補給にももってこいだとか。
飲み方は、冷やして飲む、焼酎やワインで割る、フルーツを入れるなど。液体物なので持ち帰るのが大変だが、ぜひ現地で試し飲みし、気に入ったら安く売っているスーパーで調達を。
これも他の地域では見慣れないドリンク、「くび木のお茶」も、奄美ならでは。奄美大島の山に自生する「ツルグミ」という植物を切って乾燥したのを煮出したお茶である。島の薬草としても知られ、昔から風邪や解熱で飲まれてきたという。どこでも飲みやすいペットボトルも販売されている。
奄美は黒糖の名産地。なにより「黒糖焼酎」がある土地である。島じゅうにさとうきび畑があり、そこで収穫したさとうきびから作られた黒糖は、ミネラルたっぷり。
特に「純黒糖」は、さとうきびの搾り汁だけを煮詰める、昔ながらの製法で作られている。
奄美大島北部、龍郷町にある「西郷松本舗」の名物お菓子。社名の西郷松とは、この地に流罪で来た西郷隆盛ゆかりの西郷松が近くにあるからとのこと。「まめぼっくり」は、ピーナッツに黒糖をからめて作られ、ピーナッツの香ばしい香りと黒糖の甘い風味が絶妙にマッチ。小袋なのでまとめ買いしてバラマキ土産にもおすすめ。
奄美大島に「ふちもち」という餅がある。ふちは奄美大島の言葉でよもぎを意味する。もち米に黒糖とよもぎを練り込み、月桃やカシャ(クマタケラン)の葉で包んで蒸しあげて作られた特産品だ。よもぎに黒糖の甘さが絶妙に合い、弾力ある食感や葉を広げると緑の香りが漂う。奄美ならではのよもぎもち、ぜひ一度食べてみてほしい。
奄美大島のお土産で人気商品の1つが、奄美大島北部の笠利町にある「凪屋」の「黒糖かりんとう」だ。サクサク食感、やさしい口当たり、ほどよい甘さで、食べだすと止まらないおいしさ。
上品な商品パッケージは、お土産としても最適。
奄美大島で、粒味噌、豚味噌、魚味噌などのお茶うけの手作り味噌などを手掛ける「ヤマア」が製造する、黒糖の「なつかしゃ」シリーズ。純粋な黒糖のほか、マンゴー味、ブルーベリー味、ミント味の黒糖もある。食べやすい一口サイズ、個包装なのもいい。
沖縄名物で知られるサーターアンダギーが奄美大島にもあり、その人気ブランドといえば「あんだぎや」が有名。サーターアンダギー専門店で、さまざまなサーターアンダギーを製造、販売する。プレーンに加え、よもぎや黒糖などが入ったミックスもある。小さめのサイズなのも食べやすい。
■奄美大島にある主なスーパー
ビッグⅡ(ビッグツー) https://www.big2.co.jp/
グリーンストア http://グリーンストア.com/
(Written by トラコ)
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