日本から韓国への直行便といえば、ソウルの仁川や金浦、釜山、大邱などがよく知られています。一方で、最近は「清州」(チョンジュ)という都市にも、成田、関空、福岡などと直行便が運航されているのをご存じでしょうか。
「清州ってどこ?」と、まず誰しも思うでしょう。
清州は、韓国中部に位置し、忠清北道の中心都市です。中心部からやや離れた場所に、清州国際空港があります。ソウルから高速バスで約1時間半から2時間ほど。鉄道もあるものの、高速バスのほうが本数も多いので便利です。
主な観光スポットは、統一新羅時代に山の地形を利用して築いた城「上党山城」、大清ダムの建設時に湖の底に沈んだ伝統家屋を移転して再現した「文義文化財団地」、韓国大統領の別荘として1983年から約20年使われた「青南台」など。
その清州、近年は韓国の映画やドラマのロケ地として有名になっています。例えば、以下の作品です。
・Missナイト&Missデイ
・製パン王キム・タック
・ザ・グローリー~輝かしき復讐~
・カインとアベル
・栄光のジェイン
・イルタ・スキャンダル
・大祚栄
・太王四神記
清州中心部の東にある「スアムコル」の壁面通りには、清州がロケ地となった映画やドラマなどのパネル展示が見られます。韓流ファンにはたまらない場所。
詳しい地図もあります。この辺りは清州の街歩きで特におすすめのエリア。
スアムコル展望台は、清州の街を一望するスポットで、夜景も見られます。
景色を望むカフェも点在していて、その多くで屋上がテラス席になっています。
そのスアムコルにある「パルボンベーカリー」は、韓国ドラマ『製パン王キム・タック』のロケ地となったことで知られます。
主人公のタックが働いていたパン屋さんは今も営業中で、店の前にはドラマの紹介パネルも。パンを買って店内でイートインも可能です。
スアムコルは、清州では知られた壁画村となっています。もとは朝鮮戦争後に避難民が住んだ貧民街でした。それぞれのアートは、なかなか見ごたえあります。
そして、清州のグルメといえば「サムギョプサル」です。韓国料理の定番であるサムギョプサル、実は清州が発祥とのこと。清州の中心部にある西門市場には焼肉店が軒を連ねて並び、その名も「サムギョプサル通り」と呼ばれています。
ほかに、韓国らしい伝統ある市場も点在しています。
キムチや乾物などお土産選びにおすすめ。
清州は忠清北道の中心都市なだけあり、オリーブヤングやダイソー、スターバックスなどがあるほか、ロッテマートやホームプラスなどのスーパーマーケットもあって、買い物や食事などにはひとまず困りません。
ただ、宿泊に関しては3~5星クラスのホテルがほぼなく、多くが半ばモーテルのような宿泊施設なのがやや難点。とはいえ、割り切って利用すれば、ソウルなどより宿泊費もかなり安いので問題ないでしょう。観光客が少ない分、のんびりと過ごせます。
清州空港から清州中心部まで、バスで約30分。街はコンパクトなので、路線バスと徒歩でほぼ問題なく動くことができます。バスは「T-money」カードが利用できます。
(Written by AS)
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