アメリカ・ニューヨークにコロナ後、SNSなどで「映え」スポットとして、世界中から観光客が訪れる人気の場所がある。マンハッタンの中心、グランド・セントラル駅に隣接する展望スポット「サミット」だ。
このサミットを2024年12月に訪れてみた。
サミットはまず、事前に予約しないと入場するのが難しいほど、人気が高い。公式サイトから予約できる。
入場料は、大人42ドルから。夕方などはプラス料金で、バーでのカクテルがセットの料金もある。クレジットカード決済で、その決済手数料も加算されるため、1ドル=150円以上の為替レートだと、支払金額は1万円ほど。できれば訪れる数週間前には予約したい。最悪、当日の朝などに訪れて空きがあると、当日入場できることもあるようだ。
チケットを買った際に予約した入場時間より30分ほど前から、入口に並ぶ。そして、飛行機に乗る時のような保安検査を受ける。
続いて、靴にかぶせるカバーを渡される。ミラーの床を傷つけないためという。
さらに、展望スポットがまぶしいために装着する「サングラス」も置いてあり、無料で借りられる。そして、専用エレベーターで一気に91~93階の展望台まで上がる。全面ガラスのエレベーターもある(別途有料)
地上335メートルは、ニューヨークにある超高層ビルの展望スポットで、4番目の高さ。それでも、ガラスと鏡に囲まれた空間は圧倒的で、まるで空中に浮かんでいるかのような浮遊感、開放感はただただ「すごい」の一言。
一方、高所恐怖症なら、床が鏡とはいえ、かなり怖い。あまり下をずっと見ない方がいいかもしれない。
サミットの魅力は、展望だけではない。写真を撮るのが楽しいスポットが、他にもある。
無数の風船が浮かぶ、アートインスタレーションのエリア。空中や床にある風船で遊ぶことができるうえ、撮影にも最適で、最もフォトジェニックな場所。
しかも、窓の外を見ると、91階から望む、ニューヨークの絶景が一緒に楽しめる。これらのアートは世界的に有名なケンゾー・デジタルや、草間彌生さんらが手掛けたとのこと。
93階には、北欧スタイルのカフェ&バーがあり、入場すれば誰でも利用できる。ただ、値段は場所柄、けっこう高いが、ここまで来た記念にいいし、休憩スポットとしても利用価値あり。ドリンクや軽食、また、オリジナルのカクテルもある。
デッキは野外で、冬は寒く夏は暑いが、93階の開放感は半端ない。まさに「空中庭園」である。
サミットも含め、ニューヨークの展望スポットは、やはり夕暮れ時がおすすめ。ビルに電灯がともっていく光景は、最もニューヨークらしい。
そして、夜になるとまた、サミットの雰囲気がガラリと変わる。夕方の料金がやや高めなのも納得できる。
2021年10月にオープン。空中浮遊感が体験できると、一躍話題となった。日本人からすると、展望スポットに1万円は決して安くないが、日本では決して味わえない体験ができる。
ニューヨークへ行く機会あれば、一度は訪れる価値がある場所と言えるだろう。
SUMMIT One Vanderbilt
https://summitov.com/
(Written by AS)
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