ソウルから、KTX(韓国高速鉄道)で片道約2時間。韓国の東海岸、つまり日本でいうところの日本海に面した街が、江陵(かんぬん)である。
江陵は、2018年の平昌冬季五輪の開催地として知られているが、実は韓国随一の「コーヒー」の街でもあるのだ。
KTX江陵駅から、車で約15分。海岸沿いに「安木(アンモク)カフェ通り」がある。その名の通り、安木海水浴場のそばにカフェが何軒も立ち並ぶ。中には、日本でもおなじみの「スターバックス」もある。
ここがなぜ、カフェ通りと言われるようになったのか。
その歴史は1980年初めごろからで、1990年代に韓国中からバリスタたちが続々と集まり、腕を競い合うようになったという。特に、韓国のバリスタ界隈で元祖といわれ、ボヘミアンコーヒーの店主である日本生まれのパク・イチュ氏が、ソウルから江陵へ店を移転したことが発端だとか。
そして、焙煎機(ロースター)を導入して自家焙煎でコーヒーを提供する店舗が増えていき、韓国中からコーヒー好きの人々が次々と訪れる一大人気スポットとなったとのこと。
おしゃれで個性的なカフェが多く、中にはSNS映えを意識した店舗も。
また、韓国で全国展開するコンビニエンスストアチェーン「GS25」の外観も、カフェ仕様なのもおもしろい。
海沿いのカフェ、その特徴は「安木海岸を眺めながら、美味しいコーヒーを飲みつつ、くつろげること」にある。
どのカフェも海がよく見え、中には、オープンエアのスペースがあるカフェも。
その窓側の席は大人気。美しい景色に加え、海風が心地よく、コーヒーがよりおいしく味わえる。
カフェをはしごするのもよし、その合間に、ビーチの散策もおすすめ。また、カフェでコーヒーをテイクアウトし、ビーチで味わうのもいい。韓国らしく、写真映えするオブジェもたくさんある。
また、江陵では毎年秋に「コーヒーフェスティバル」も開催されている。まさに、韓国で最も、コーヒーで有名な場所といっても過言ではない。
江陵みやげで人気なのが、これも「コーヒーまんじゅう」である。もちもちの生地にコーヒー味の餡がはさんである。KTX江陵駅に専門店があるほか、土産店などにも何種類か置いてある。
◆江陵コーヒー通り(강릉커피거리)VISIT KOREA
https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/contents/contentsView.do?vcontsId=67546
(Written by AS)
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