韓国の国内を旅するのに、韓国高速鉄道(KTX)が便利。ソウルを起点に、路線ネットワークが広がっている。
旅行者も利用しやすい交通手段である。

筆者はそのKTXを、約10年ぶりに利用した。出発はソウル駅、行き先は韓国東部の江陵(カンヌン)だ。


KTXの切符は、前夜にホテルで自分のパソコンから、KORAIL(韓国鉄道公社)の公式サイトで購入。10年前は駅の窓口で英語も通じず、日本のクレジットカードも使えなかったことを思うと、便利になった。

ちなみに今も、駅の窓口でも買うことができる。外国発行のクレジットカードが自動券売機で使えないこともあり、ソウル駅には外国人向け窓口もあった。

切符は「必ずプリントアウトするように」とあり、画面キャプチャは不可。だが、駅でクラウドに保存したQRコード付きのPDFをスマホで提示すると「それでOK」と言われた。


ソウルから江陵はKTX京江線で、2017年12月、平昌冬季オリンピックの開催を前に開業した、比較的新しい路線だ。

出発するホームは、駅の掲示板に20分ほど前に掲示される。改札はない。
(車内で検札も来なかった)


KTXの車両はいくつかある。これは「韓国鉄道公社150000系電車」で、愛称は「KTX-イウム」と言われ、2019年に導入されたという。最高運転速度は「260 km/h」とのこと。

列車に乗る時も駅員がチェックすることもなく、指定された車両と座席を自分で探す。


座席は「一般室」と「特室」があり、乗ったのは普通席に該当する「一般室」のほう。全席が進行方向を向いていた。

車内はきれいで、座席の感覚も広く、約2時間ならこれで十分だった。日本語の案内も時折あるが、基本は韓国語と英語である。


韓国の地下鉄やバスなどは飲食禁止だが、KTXは可能。ソウル駅には弁当やテイクアウト向けの食料を販売する売店やコンビニエンスストアがたくさんあった。テーブルも広かった。


なにより驚いたのが、充電機能の多さ。
1席ずつ「USBポート2つ」「ワイヤレスチャージャー」があり、さらに2席に1つ、AC電源もあった。Wi-Fiも無料。

韓国はデジタル分野が発展していて、KTXもなんとなくあるだろうなと思っていたが、普通席でこの充実度は「さすが」だった。日本の新幹線だと1席1つあればよいのと比べると、韓国は進んでいる。

10年ぶりのKTXでは「切符の買いやすさ」「座席まわりの電源の多さ」が進化していると感じた。一方、前夜に予約しようとすると平日で午前の列車が満員で取れず、午後になった。

予約はできるだけ早めにしたい。購入済みだと予約変更はできないが、払い戻しは平日だと出発3時間前まで無料、その他は手数料がかかるが到着駅の到着時刻以前なら払い戻しができる。

KORAIL(日本語)
https://www.korail.com/global/jpn/main

(Written by AS)



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