7月21日、北海道日本ハムファイターズは楽天に0-2で勝利し、新庄剛志監督就任4年目にして初の前半戦首位ターンを決めた。新庄監督は目標としていた前半戦での貯金21を有言実行した形になった。
単独での首位ターンは2009年以来、16年ぶり6度目で、過去5度のうち3度優勝と心強いデータも残っている。

このままリーグ優勝、日本一を達成すれば新庄劇場の終幕、監督退任の可能性もあり得る。現役時代、引退を発表して日本一を達成したシーズンのように、惜しまれつつユニフォームを脱ぐというのが新庄監督らしい退き方ではないか。

勇退が現実味を帯びている今シーズン。早くも気になるのは来季からの新監督だ。既定路線と思われるのが現在2軍監督を務める稲葉篤紀氏。北海道のスターで、日本代表を率いた東京オリンピックでは金メダルを獲得した実績も十分。多くのファンが1軍監督として指揮を執る姿を見たがっていることだろう。

筆者も稲葉篤紀氏が新監督になると予想しているが、ウルトラCとして考えられる人物がいる。

それは元監督のトレイ・ヒルマン氏だ。ヒルマン元監督と言えば、2003年から5年間指揮をとり、日本一1回、優勝2回の実績がある。MLBでは22年までエンゼルスでコーチを務めたが、2023年からはファイターズ球団とコンサルタント契約を結んでいる。
キャンプなどにも同行し、監督時代と同じ背番号88のユニフォーム姿も披露している。

絶対的なカリスマ性を持つ新庄監督の直後、というのは誰しもが二の足を踏んでしまいそうだし、Bクラスに転落していたチームを見事に立て直した直後、もし勝てなかった場合はキャリアに大きな傷がついてしまう。稲葉2軍監督は球団としても大切にしたい人材だろう。ヒルマン氏であれば、2000年代前半を知るファンの集客も見込めそう。実績も十分だし、もし思うような成績を残せなかったとしても、ヒルマン監督ならファンや球団とも良好な関係を続けていけるのではないか。

もし新庄監督→ヒルマン氏が再登板→満を持して稲葉篤紀氏が監督に就任、という流れは様々な奇策を行ってきたファイターズ球団なら、十分にあり得るのではないかと思う。


(Written by 大井川鉄朗)



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