神戸の北にそびえる六甲山。関西エリアでは、アウトドアや登山などで人気のお出かけスポットで知られる。
その六甲山が毎年秋、「現代アートの聖地」となるのをご存じだろうか。


2010年から毎年開催されている「神戸六甲ミーツ・アート」は、今回(2025年)で16回目。日本そして世界から、のべ580組のアーティストがこれまで参加してきた。アート好きはもちろん、秋の行楽シーズンに六甲山を訪れると、豊かな自然の中で特別な体験ができる。2025年11月30日まで。

まず、日本を代表する美術作家である奈良美智さんの作品「Peace Head」が今回登場。世界に5体あるこの作品は、粘土で作った作品の原型が拡大されたもので、作者の手跡も見られる。自然の中で常設展示されているのは、世界でここだけ。


ほかにも、日本そして世界を代表するアーティストや新鋭の芸術家らのアート作品が、山中に点在する。高山植物や紅葉などの自然に囲まれ、鳥や風の音を聞きつつ、アートに没頭するぜいたくな時間が過ごせる。徒歩で巡るのもよし、山内には路線バスも走っていて便利。


アート作品との距離がとても近いのも、このイベントの特徴。
作品の前に柵などがなく、間近で作品の細部まで近寄り、じっくり鑑賞できるのもいい。


さらに、六甲山はおでかけスポットということもあり、レストランやカフェ、ショップなどが充実する。自然の中で味わう「六甲山グルメ」は美味しいと人気が高く、しかも今回のイベント限定メニューもある。


1976年創業の「六甲山ジンギスカンパレス」で味わうジンギスカンは、秘伝のたれで食べるジンギスカンをはじめ、六甲味噌を使ったみそ汁や六甲山天然サイダーなど、まさに六甲山グルメの代表格。さらに、店内から「100万ドルの夜景」と呼び声高い神戸の美しい夜景も楽しめる。


ちなみに、六甲山は今でこそ自然あふれる環境だが、かつて樹木などが乱用されて荒廃した。明治時代に来訪した居留外国人らが尽力し、緑豊かな環境を取り戻して今日に至る。神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond、今回のテーマは「環境への視座と思考」で、アートを通じて環境を見つめ直すキッカケにもなってほしいという。


神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond
https://www.rokkomeetsart.jp/

(Written by A. Shikama)




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