俳優の仲野太賀さんが主演を務める2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の放送が1月4日から始まった。2023年の『どうする家康』以来3年ぶりの戦国大河、1996年『秀吉』以来30年ぶりに豊臣家を題材にした豊臣大河に注目が集まっている。そんな『豊臣兄弟!』の波に乗っかり、登場する人物について深掘りしていこうという企画。第2回目は豊臣兄弟の前に壁として立ちはだかる「柴田勝家」。

今回柴田勝家役を演じるのは山口馬木也さん。2024年に初主演した映画「侍タイムスリッパ―」が大ヒットし、一躍話題の人となった。
柴田勝家は織田信長の重臣の一人。勇猛果敢な戦上手で「鬼柴田」の異名で恐れられた猛将。公式HPによると「足軽時代の小一郎と藤吉郎にとっては怖くて苦手な存在。やがて二人が出世を果たすとあからさまに毛嫌いするようになる。信長亡きあとの「清須会議」では後継者争いを繰り広げ、やがて「賤ケ岳の戦い」で兄弟と激突することになる。」と紹介されている。

尾張国で生まれた勝家は、幼少期に信長の父である織田信秀に見いだされ、居城で文武の道を鍛え始めたとされている。これが勝家と織田家を結ぶきっかけになった。
勝家の生年には諸説あるが、20代前半から後半であったとされる1549年に信秀が死去すると、信長の弟である信行の家臣になり、織田家の跡継ぎにしようと信長と対立する。ただ、織田家家督争いとなった1556年の稲生の戦いで信行は信長に大敗。信行や勝家は命拾いし、信長に忠誠を誓うことで許しを得ることができた。しかし信行は1558年に再び信長を討ち取ろうと計画する。これを止めたのが勝家で、計画を事前に察知した勝家が信長に密告したことで失敗に終わり、この一件で信長の家臣となり、数々の武功を挙げることになった。その後は京都の守護役に抜擢されたり、浅井氏・朝倉氏攻略に尽力、一揆の鎮圧など信長の重臣として活躍する。

1582年、上杉景勝の魚津城を攻めている間に本能寺の変が発生。城を攻略した後に駆けつけるも、到着したのは秀吉が明智光秀を山崎の戦いで討ち破ったあとだった。
信長の後継者を決める清須会議でも秀吉に優位に事を運ばれ、結局領地の再分配でも秀吉が優位に立ち、これにより秀吉と重臣だった勝家の立場は大逆転。そんな中、秀吉は勝家が不満を持たないように信長の妹であるお市との結婚を承諾。このとき勝家は60歳前後、お市は3人の連れ子がいる35歳、かなりの年の差婚だった。勝家にとってはずっと憧れの存在だった女性と結婚でき、それはそれは嬉しかったのではないかと思われる。

ただそんな単純に事態が収拾するわけもなく、秀吉と勝家ら他の信長重臣たちが対立、1583年に賤ヶ岳の戦いが発生する。このとき勝家側についていた前田利家が裏切ったことにより、勝家側は総崩れ。勝家は切腹し、妻のお市と共に自害した。

勝家は最期に、お市の連れ子の3人を城から脱出させている。自分の血は流れていなくても愛する女性の子どもの命を守る、勝家は深くお市や連れ子たちを愛していたことが伺える。このうちのひとり、茶々がのちの秀吉の側室となってしまうのは何とも胸が苦しくなる。

ドラマでは1話から兄弟の前に立ちはだかる壁のような存在として描かれている勝家。山口さんの勇ましい見た目もあり、“猛将具合”がとても良く表現されている。今回は敵役として描かれることが予想されるが、果たしてどのような活躍を見せてくれるのか注目したいと思う。


(Written by 大井川鉄朗)



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