暑い夏が過ぎたので、来年の夏までしばしのお別れ…と思っていた、わが家の夏の残りのそうめん。ですが、料理研究家のリュウジさんが「そうめんが冬を越すことがなくなる!」と、とっておきのレシピを教えてくれました。
それは、硬めに茹でたそうめんを油で炒める「虚無油ぞうめん」。リュウジさんの人気シリーズ、手間なし簡単の”虚無”レシピらしく、具なし&そうめんのみ!という潔さが最高。さっそく作ってみよっと♪

リュウジ『レンジで超簡単に出来る爆速茶碗蒸し』 コスト20円でレンチン5分だと⁉「虚無たまご」に挑戦!

料理研究家リュウジさんの”虚無すぎる”そうめんレシピ♪

やる気が出ない”虚無”なときでも、パパッと作れるリュウジさんの虚無レシピシリーズ。その「虚無油ぞうめん」を紹介しているポストは、こちら。

ウマすぎて今年のそうめん全部これになる。あまりにも美味しいそうめんの食い方【油ぞうめん】

茹でてから油で炒める奄美大島の郷土料理、これめちゃめちゃウマいんすよ…

そうめんさえあれば短時間でできて具なしでもめちゃめちゃうまいんでこれ是非… pic.twitter.com/clMPFGZyEy— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) July 29, 2024
ポストには「今すぐ試してみたい」「簡単に出来て、めちゃ旨そう」「簡単そうだし、試してみたい」「これはおいしそう!さっそく作ってみます」といったコメントが届いていました。

そうめんと家にある調味料で出来るので、すぐ試せるところがすばらしい。ですが、使うそうめんは、品名に「手延べそうめん」と書いてあるものを使ってください、とのこと。

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


「手延べそうめん」は、品名に「そうめん」とだけ書いてある、機械で作られたそうめんに比べ、細くて喉ごしがよく、コシがあるそうです。

さっそく、作ってみましょう。

もうそうめんは冬を越さない!「虚無油ぞうめん」の材料と作り方

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


【材料】1~2人分
そうめん…100g
かつお節…2g
しょうゆ…大さじ1
ゴマ油…小さじ1
酒…小さじ2
砂糖…小さじ1と1/2
サラダ油…大さじ1
うま味調味料…4振り

◆トッピング(あれば…)
刻みのり…適量
白いりゴマ…適量
青ねぎ…適量

◆味変(お好みで)
ラー油…適量

そうめん100gだと中年女子のわたしには多いので、分量は半分にします。また、究極の”虚無”を目指し、あえてトッピングなしで作ってみることに。
本音は、少しでもラクしようという魂胆ですけどね(笑)。

【作り方】

1. 鍋にお湯(分量外)をたっぷり沸かし、手延べそうめんを入れて30秒茹でます。

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


茹で時間”30秒”がポイント。 30秒以上茹でると炒める際、そうめんにコシがなくなっておいしくないそうです。

30秒って、本当にあっという間(笑)。30秒だけ茹でたそうめんは、見るからに硬くて、まだ芯がありそうな状態。これでいいのかしら?と不安になりますが、これでいいみたいです。

茹で上がったそうめんは水で洗い、ギュッと握って水気を絞ります。

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん
 

2. フライパンに油を引き、そうめんを入れて軽く炒めたら、しょうゆ、砂糖、酒、うま味調味料、ゴマ油、かつお節も入れて、炒めます。かつお節は手で軽く揉んで入れましょう。 

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


火加減は言っていなかったので、中火にしました。

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


調味料がそうめん全体に混ざったら、お皿に盛り付けて出来上がり。


リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


調理時間は驚異の2分。ヤバすぎる…。最高!

具なしに加え、トッピングもしないと”物悲しさ”が漂います(笑)。果たして、おいしいのでしょうか?

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


”虚無”の極致の油ぞうめん、食べてみましょう。

おっ!

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


麺を持ち上げたとき、麺同士がくっついていないことに、まずびっくり。そうめんを炒めると麺に粘りが出て、ぶよぶよしがち。ところが、「手延べそうめんを30秒茹でる」ことで、それがかなり軽減されています。

お味はどうかな?

おっ、イケる。ほんのり甘くて、かつお節とゴマ油の風味が効いた、やさしい味付け。そうめんにねっちょりした感じもなくて、とっても食べやすい。あっさりした焼きそばのようです。

具もない、トッピングもないということは、言い換えれば、味をごまかすことが出来ないということ。
それだけに、調理工程、調味料の配合やバランスが、練りに練られたものであるとわかります。

炒めてもコシが残るように、そうめんの茹で時間は30秒に設定。さらに、うま味調味料のグルタミン酸とかつお節のイノシン酸で旨味アップを図り、ゴマ油で香ばしさ、かつお節で風味豊かに仕上げてあります。

具もトッピングもなく、しかも、わずか2分で&そうめんだけで、十分おいしい料理に仕上がるのは、すごいです。

”虚無”の極致を味わったので、残り半分は、ちぎったのり、いりゴマ、小口切りにした青ねぎ、ラー油をトッピング。味の変化を楽しんでみたいと思います。

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


おっ、おいしい!

リュウジ『素麺が冬を越すことはもうない!』 素麺は1年中全部これでいい♡「虚無油ぞうめん」作ろう♪
そうめん


のりの磯の風味、香ばしいゴマ、爽やかな青ねぎの風味。そして、パンチの効いたラー油の辛味も加わったことで、味に厚みが出て、よりおいしくなりました。リュウジさんも言っていましたが、ラー油を加えると、お酒のおつまみ感がUPします。

出来上がってから5分ほど経つと、そうめんに多少ぶよぶよ感が出てくるよう。個人的には、出来立てを食べるのがおすすめです。

料理研究家リュウジさんの「虚無油ぞうめん」は、そうめんと調味料だけで、わずか2分で作れる、お手軽レシピでした。
具なし、トッピングなしでも十分おいしい!でも、野菜やハムなど、冷蔵庫に残っているものを具として入れたり、目玉焼きをトッピングしたりと、自分好みにカスタマイズするのは大いにアリ。夏に限らず、1年中そうめんを楽しめそうです。ぜひ、お試しあれ。
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