【ピーマンは切り方ひとつで味も食感も変わる!?】縦切りと横切りで「青椒肉絲」作って比較検証してみた！

2024年6月1日放送のバラエティ番組『土曜はナニする⁉』の「予約の取れない10分ティーチャー」に、料理家の今井亮さんが登場。中華の定番料理「チンジャオロース」を作っていたのですが、ピーマンの切り方で食感や味が変わると伝えていました。繊維に沿って切る縦切りだとシャキシャキになり、繊維を断ち切る横切りだと苦みが増すのだそう。縦と横に細切りにしたピーマンで「チンジャオロース」をそれぞれ作り、食べ比べしてみました。

ピーマン5個！キーマならぬ「ピーマカレー」作ろう♪ルウは使わず豚肉と合わせて…中華のアレっぽい（笑）

繊維が縦に通っているピーマン！繊維を断ち切る横切りは苦みが増す⁉



昨年6月1日放送の『土曜はナニする⁉』の「予約の取れない10分ティーチャー」で中華おかず4品を紹介していたのが、中華料理店で修業を積んだ後に料理家として活躍している今井亮さん。

中華の定番おかず「チンジャオロース」を作る際に、ピーマンの切り方だけで食感が変わると伝えていました。

ピーマンの繊維は縦に通っていることから、繊維に沿って縦に切ると炒めてもシャキッとした食感に、繊維を断ち切るように横に切ると、やわらかくなる反面、苦みが増してしまうのだそうです。

なるほど～。筆者はピーマンを細切りにする際は、無意識に縦に切っていましたが、おいしく作れる理由がきちんとあったのですね！

ピーマンを横に細切りにしたことが無いので、切り方を変えただけで本当に味わいに違いが出るの？と気になりました。今回は縦切りと横切りにした2種類のピーマンで、それぞれ「チンジャオロース」を作って実食してみます。

縦切りと横切りのピーマンで「2通りのチンジャオロース」を作ってみた！

今回は切り方を変えて「2通りのチンジャオロース」を作るため、番組で紹介されていた分量をそれぞれ半量にして作ってみます。



【材料】(2人分)
ピーマン…5個
豚肩ロース肉（薄切り・しょうが焼き用）…200g
たけのこ（水煮）…100g
片栗粉…大さじ1
オイスターソース…大さじ1
酒…大さじ1
しょうゆ…大さじ1/2
塩…少々
ゴマ油…小さじ1

たけのこは細切りのものを使用。

1. ピーマンを縦半分に切って種を取り除き、5mm幅に切ります。


画像左：縦切りピーマン、画像右：横切りピーマン

今回はピーマンの切り方を変えると食感や味に違いがあるのかを食べ比べしたいので、2個半を縦切りに、2個半を横切りにしました。

2. 豚肉を5mm幅に切り、片栗粉をまぶします。



ピーマンと同じ幅に切ることで火の通りが均一になり、片栗粉をまぶして焼くとジューシーに焼けますよ。

3. オイスターソース、酒、しょうゆ、塩、ゴマ油を混ぜ合わせます。



手際よく味付け出来るように合わせ調味料にしておきます。今回は「2通りのチンジャオロース」を作るので、調味料を半量ずつ混ぜ合わせて2つに分けておきました。

4. 強めの中火で熱したフライパンに豚肉、たけのこ、ピーマンの順に入れて炒めます。


画像左：縦切りピーマン、画像右：横切りピーマン

今回は縦切りピーマンと横切りピーマンで「チンジャオロース」を作るので、豚肉とたけのこも半量ずつにし、別々のフライパンで炒めました。

豚肉は3分ほど炒めると色が変わり、たけのこを1分ほど炒めて水分を飛ばしてからピーマンを加え、2分ほど炒めました。

炒めただけの段階でも味の違いを食べ比べしたいので、それぞれ少量ずつを取り分けておきました。

5. 具材を寄せてフライパンにスペースを作り、3を注いで熱してから手早く和えます。



合わせ調味料を熱いフライパンに直接注いで熱するのがポイントです。冷たい合わせ調味料を具材にかけると、炒めた具材の温度が下がるので食感が損なわれるそうですよ。



後は熱い合わせ調味料をサッと和えたら完成です。2通りの切り方で作った「チンジャオロース」の食べ比べをしてみましょう。

縦切りピーマンと横切りピーマンで作った「チンジャオロース」を食べ比べ！

【縦切りピーマンのチンジャオロース】



こちらは今井亮さんが作っていた、繊維に沿って縦切りにしたピーマンの「チンジャオロース」です。

筆者も「チンジャオロース」を作る時はピーマンを縦切りにするので、普段作るものと同じような仕上がりです。



まずは合わせ調味料で味付けする前の、炒めただけの状態で食べてみます。

ピーマンがシャキシャキとしていて、噛むと肉厚な印象です。ピーマンがジューシーなので甘みと苦みのバランスが良く、苦みだけが突出した印象はありません。



合わせ調味料で味付けした今井亮さん直伝の「チンジャオロース」を食べてみると、ピーマンのシャキシャキ感とたけのこのシャキコリ感がぴったり♪どちらも食感が際立っています。

合わせ調味料の濃さはそれほど強くなく、あっさりとした味付けなので、もりもりと食べられるおいしさです。

【横切りピーマンのチンジャオロース】



こちらは、繊維を断ち切る横切りにしたピーマンの「チンジャオロース」です。

輪切りピーマンを半分に切ったような、くるんと丸まったピーマンが入っている仕上がりになりました。



合わせ調味料で味付けする前の、炒めただけの状態で食べてみます。

横切りにしたピーマンは、今井亮さんが番組で伝えていた通り、シャクシャクとしていてやわらかいです。

縦切りにしたピーマンは肉厚でジューシーな印象でしたが、横切りにしたピーマンは噛み応えが無く、ほのかな苦みを感じます。でも、細切りにしているので、強い苦みまでは感じませんよ。



こちらは、番組では作っていなかった「横切りピーマンのチンジャオロース」ですが、味付けは先ほどの「縦切りピーマンのチンジャオロース」と同じですよ。

食べてみると、ピーマンの食感を感じにくく、たけのこのシャキコリ感だけが際立ちます。たけのこのおいしさを主張したい時には、ピーマンを横切りにした方が良さそうなくらいに、食感の違いを感じました。

ただ苦みに関しては、合わせ調味料で味付けするとそれほど大差はないかなというレベルで、あっさりとした「チンジャオロース」としておいしくいただけました。

縦切りはピーマンも、横切りはたけのこだけの食感が際立つチンジャオロースに



料理家・今井亮さんが『土曜はナニする⁉』で作っていた「チンジャオロース」を、縦切りと横切りのピーマンで作ってみました。縦切りにするとシャキシャキとした食感も、ピーマンが持つ甘みと苦みのバランスのよい味わいも引き出すことが出来、たけのこと合わせてもピーマンの存在感が出るおいしい「チンジャオロース」に仕上がりました。

横切りにしたピーマンは食感がやわらかく仕上がるので、「チンジャオロース」にした場合は、たけのこの食感に負けてしまい存在感が弱くなりますが、ピーマンが苦手な方は横切りにした方が、食べやすくなりそうでした。

苦みに関しては味付けしてしまうと分からなくなるので、ピーマンの食感を際立たせたいか否かで切り方を変えると良さそうでしたよ。

今井亮さんのレシピで作ると、あっさりとした「チンジャオロース」になるので、たくさん食べても食べ飽きないおいしさに作れますよ。ピーマンの切り方で食感に違いが出るので、参考にしてみてくださいね。