管理栄養士のともゆみです。突然ですが、ロマネスコってご存じですか?その美しい外観、スーパーで見かけたことはありますが、購入したことはありませんでした。
【小松菜の保存】根元を切って冷凍すれば3週間OK!下処理せず解凍せず調理に使えて便利だった件
冷凍食品でおなじみのニチレイフーズはホームページ内に「ほほえみごはん」という食サイトを運営しています。「ほほえみごはん」では、さまざまな食材の保存の仕方やレシピが掲載されています。
今回は謎に満ちた「ロマネスコ」に焦点を当ててみたいと思います。ロマネスコはどんな食材なのか、また切り方や茹で方とともに、簡単レシピや冷凍保存も一緒にやっていきたいと思います。
ロマネスコって何?
ロマネスコはヨーロッパ発祥のアブラナ科の植物でカリフラワーの仲間です。まるでサンゴのようなデコラティブな形状「フラクタル構造」が特徴的で、淡い黄緑色が料理をおしゃれに彩ります。味はカリフラワーよりも少し甘く、程よい歯ごたえが魅力の野菜。全国的に生産、販売されていますが、出荷量は少なく、11月下旬~2月上旬頃に出回ります。加熱することで甘みが増すため、ブロッコリーと同じように下茹でしてから使います。
ロマネスコの切り方
ロマネスコの美しいフラクタル構造を崩さずに切り分けるテクニックを紹介します。
【切り方】
1. 根元を切り落とし、包丁の先の部分を使って、芯の部分を円錐状にくり抜きます。
2. ロマネスコの根元側から順に房を切り離します。ロマネスコを回しながら、らせん状に切っていきます。
3. 大きな房は均一の大きさに切り分けます。ロマネスコの頭頂部には、大きな房が1つあります。芯を切り、さらに縦半分に切って小さな房と同じサイズにします。
4. 芯も捨てずに食べられます。外側のゴツゴツした部分を厚く切り落とし、小房と同じサイズに切ります。
5. ボウルに水を張り、小房に分けたロマネスコを入れてさっと洗います。ロマネスコは小房が密集しているため、汚れが入りにくい野菜。洗うときは房と房の間のほこりが取れれば大丈夫です。
ロマネスコの茹で方
やわらかいロマネスコは、フライパンでさっと「蒸し茹で」することで甘みが増します。
1. 小房に分けたロマネスコをフライパンに並べて、塩を少々ふり、水大さじ3を加えて中火にかけます。フタをして2分蒸し茹でにします。
2. すぐにザルにあげ、粗熱を取ります。間をあけると冷めやすいです。
※電子レンジで加熱する場合
電子レンジでも加熱できます。ロマネスコを隙間をあけて耐熱皿に並べ、塩を少々ふります。ふんわりとラップをして600Wで60秒加熱します。ザルにあげて粗熱をとります。
ちょっと食べてみます。初めましてロマネスコ。
あ、食感はカリフラワーですね。
それでは茹でたロマネスコを使って2品作ってみます。
「ロマネスコの3色カプレーゼ」の材料と作り方
【材料】(2人分)
ロマネスコ…小房8個分※下処理済みのもの
モッツァレラチーズ…小6個
ミニトマト…3個(半分に切る)
バジルの葉…少々
[A]
オリーブオイル…大さじ1
レモン汁…小さじ1
塩・こしょう…各少々
【作り方】
1. 器にロマネスコ、モッツァレラチーズ、ミニトマトを盛ります。
2. ボウルに[A]を入れて混ぜ、1にかけ、バジルの葉を散らします。
見た目がおしゃれでいいですね。それではいただきます。
あぁ好きです。コリコリしたロマネスコと酸味のあるトマト、ミルキーなモッツァレラチーズにオリーブオイルのタレが絡み一体となって、イタリアーンですね。とってもおいしいです。
「ロマネスコとパプリカのピクルス」の材料と作り方
【材料】
ロマネスコ…小房8個分※下処理済みのもの
赤パプリカ…1/4個
黄パプリカ…1/4個
[A]
水…100ml
酢…250ml
砂糖…大さじ2
塩…小さじ1/2
赤唐辛子…1本
【作り方】
1. 密閉できる保存容器にロマネスコと一口大に切ったパプリカを入れます。
2. ピクルス液を作ります。鍋に[A]を入れて中火にかけひと煮立ちさせます。
3. 2が熱いうちに1に注ぎ、粗熱がとれたら冷蔵庫で1時間冷やします。冷蔵庫で1週間保存可能です。
1時間経つとロマネスコの色が少しくすみました。それでも形状が美しいのとパプリカは変色しないので、おしゃれなピクルスって感じです。1時間しかピクルス液に浸けていませんが、ロマネスコは浸かりやすいようで十分に味が浸透しています。コリコリしていて箸休めにはぴったりですね。
ロマネスコの冷凍(1か月保存可能)
ロマネスコは冷蔵の場合はキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫に立てて保存します。保存期間は2~3日です。それ以上保存する場合は冷凍保存をします。
【冷凍方法】
下処理済みのロマネスコを冷凍用保存袋に極力重なり合わないように入れ、空気を抜きながら口を閉じます。
【解凍方法】
炒めものや煮物など加熱調理に使うなら、凍ったまま調理します。サラダに使うなら、袋からあけた冷凍ロマネスコをザルに並べて熱湯を回しかけ、5分程度さらして解凍して使います。
ロマネスコの成分
ロマネスコはカリフラワーに属しているので、カリフラワーの成分について解説します。蕾の部分にはビタミンCが多く、キャベツの2倍も含みます。しかもこのビタミンCは熱による損失が少ないのが特徴です。ビタミンCはコラーゲンの合成に関わり肌を美しくするとともに、感染症予防作用もあります。体内の水分バランスを整えるカリウム、腸内環境を整える食物繊維も多く含まれています。また、アブラナ科野菜特有の硫黄化合物アリルイソチオシアネートを含むので、相乗効果で抗がん作用が高まります。
切り方も調理の仕方も知らず、初めて食べたロマネスコでしたが、食感がカリフラワーで味はカリフラワーとブロッコリーの中間のような味わいでした。カリフラワーやブロッコリーのように料理すればいいようなので、気軽に購入できるようになりました。特に見た目が美しいので、年末年始のおもてなしに使いたいと思います。
参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版
なんとなくブロッコリーやカリフラワーの仲間かな?とは思いますが「どうやって切る?」「どんな風に料理する?」「どんな味がする?」「保存の方法は?」など疑問だらけですよね。ニチレイフーズのホームページ内にある「ほほえみごはん」での解説をもとに、まずは料理してみたいと思います。
【小松菜の保存】根元を切って冷凍すれば3週間OK!下処理せず解凍せず調理に使えて便利だった件
冷凍食品でおなじみのニチレイフーズはホームページ内に「ほほえみごはん」という食サイトを運営しています。「ほほえみごはん」では、さまざまな食材の保存の仕方やレシピが掲載されています。
今回は謎に満ちた「ロマネスコ」に焦点を当ててみたいと思います。ロマネスコはどんな食材なのか、また切り方や茹で方とともに、簡単レシピや冷凍保存も一緒にやっていきたいと思います。
ロマネスコって何?

null
ロマネスコはヨーロッパ発祥のアブラナ科の植物でカリフラワーの仲間です。まるでサンゴのようなデコラティブな形状「フラクタル構造」が特徴的で、淡い黄緑色が料理をおしゃれに彩ります。味はカリフラワーよりも少し甘く、程よい歯ごたえが魅力の野菜。全国的に生産、販売されていますが、出荷量は少なく、11月下旬~2月上旬頃に出回ります。加熱することで甘みが増すため、ブロッコリーと同じように下茹でしてから使います。
ロマネスコの切り方
ロマネスコの美しいフラクタル構造を崩さずに切り分けるテクニックを紹介します。
【切り方】
1. 根元を切り落とし、包丁の先の部分を使って、芯の部分を円錐状にくり抜きます。

null
2. ロマネスコの根元側から順に房を切り離します。ロマネスコを回しながら、らせん状に切っていきます。

null
3. 大きな房は均一の大きさに切り分けます。ロマネスコの頭頂部には、大きな房が1つあります。芯を切り、さらに縦半分に切って小さな房と同じサイズにします。

null
4. 芯も捨てずに食べられます。外側のゴツゴツした部分を厚く切り落とし、小房と同じサイズに切ります。

null
5. ボウルに水を張り、小房に分けたロマネスコを入れてさっと洗います。ロマネスコは小房が密集しているため、汚れが入りにくい野菜。洗うときは房と房の間のほこりが取れれば大丈夫です。

null
ロマネスコの茹で方
やわらかいロマネスコは、フライパンでさっと「蒸し茹で」することで甘みが増します。
緑が濃くなり、色鮮やかになります。
1. 小房に分けたロマネスコをフライパンに並べて、塩を少々ふり、水大さじ3を加えて中火にかけます。フタをして2分蒸し茹でにします。

null
2. すぐにザルにあげ、粗熱を取ります。間をあけると冷めやすいです。

null
※電子レンジで加熱する場合
電子レンジでも加熱できます。ロマネスコを隙間をあけて耐熱皿に並べ、塩を少々ふります。ふんわりとラップをして600Wで60秒加熱します。ザルにあげて粗熱をとります。

null
ちょっと食べてみます。初めましてロマネスコ。
あ、食感はカリフラワーですね。
さっと茹でたので、コリコリしています。味はブロッコリーのような甘さがあって食べやすいです。電子レンジで加熱するのはラクチンですが、やはりフライパンで蒸し茹でした方が甘さが強く瑞々しさがありますね。
それでは茹でたロマネスコを使って2品作ってみます。
「ロマネスコの3色カプレーゼ」の材料と作り方
【材料】(2人分)
ロマネスコ…小房8個分※下処理済みのもの
モッツァレラチーズ…小6個
ミニトマト…3個(半分に切る)
バジルの葉…少々
[A]
オリーブオイル…大さじ1
レモン汁…小さじ1
塩・こしょう…各少々
【作り方】
1. 器にロマネスコ、モッツァレラチーズ、ミニトマトを盛ります。
2. ボウルに[A]を入れて混ぜ、1にかけ、バジルの葉を散らします。

null
見た目がおしゃれでいいですね。それではいただきます。
あぁ好きです。コリコリしたロマネスコと酸味のあるトマト、ミルキーなモッツァレラチーズにオリーブオイルのタレが絡み一体となって、イタリアーンですね。とってもおいしいです。
「ロマネスコとパプリカのピクルス」の材料と作り方
【材料】
ロマネスコ…小房8個分※下処理済みのもの
赤パプリカ…1/4個
黄パプリカ…1/4個
[A]
水…100ml
酢…250ml
砂糖…大さじ2
塩…小さじ1/2
赤唐辛子…1本
【作り方】
1. 密閉できる保存容器にロマネスコと一口大に切ったパプリカを入れます。
2. ピクルス液を作ります。鍋に[A]を入れて中火にかけひと煮立ちさせます。
3. 2が熱いうちに1に注ぎ、粗熱がとれたら冷蔵庫で1時間冷やします。冷蔵庫で1週間保存可能です。

null
1時間経つとロマネスコの色が少しくすみました。それでも形状が美しいのとパプリカは変色しないので、おしゃれなピクルスって感じです。1時間しかピクルス液に浸けていませんが、ロマネスコは浸かりやすいようで十分に味が浸透しています。コリコリしていて箸休めにはぴったりですね。
ロマネスコの冷凍(1か月保存可能)
ロマネスコは冷蔵の場合はキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫に立てて保存します。保存期間は2~3日です。それ以上保存する場合は冷凍保存をします。
【冷凍方法】
下処理済みのロマネスコを冷凍用保存袋に極力重なり合わないように入れ、空気を抜きながら口を閉じます。

null
【解凍方法】
炒めものや煮物など加熱調理に使うなら、凍ったまま調理します。サラダに使うなら、袋からあけた冷凍ロマネスコをザルに並べて熱湯を回しかけ、5分程度さらして解凍して使います。
ロマネスコの成分
ロマネスコはカリフラワーに属しているので、カリフラワーの成分について解説します。蕾の部分にはビタミンCが多く、キャベツの2倍も含みます。しかもこのビタミンCは熱による損失が少ないのが特徴です。ビタミンCはコラーゲンの合成に関わり肌を美しくするとともに、感染症予防作用もあります。体内の水分バランスを整えるカリウム、腸内環境を整える食物繊維も多く含まれています。また、アブラナ科野菜特有の硫黄化合物アリルイソチオシアネートを含むので、相乗効果で抗がん作用が高まります。
切り方も調理の仕方も知らず、初めて食べたロマネスコでしたが、食感がカリフラワーで味はカリフラワーとブロッコリーの中間のような味わいでした。カリフラワーやブロッコリーのように料理すればいいようなので、気軽に購入できるようになりました。特に見た目が美しいので、年末年始のおもてなしに使いたいと思います。
参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版
編集部おすすめ