フランスの家庭料理に精通している、タサン志麻さん。自身のYouTubeチャンネル『タサン志麻』では、ご自宅のキッチンからフランスの定番家庭料理を紹介しています。
今回はフレンチでは欠かせないソースだという「ブールブランソース」に挑戦!主に魚料理に合わせるソースだそうですが、酸味があるバターソースなので野菜や肉料理にも万能に使えるとのこと。このソースをマスターすれば、いつもの料理を格上げ出来そう♪

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フレンチの定番ソース♪「ブールブランソース」を作ってみた!

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


【材料】(約2人分)
玉ねぎ(小さめ)…1/4個 ※今回は30g使用
白ワイン…100ml
りんご酢…50ml ※白ワインビネガーでも可
粒こしょう…約10粒
塩…ひとつまみ
有塩または無塩バター…80g ※小さく切っておく

【作り方】
1. 玉ねぎをみじん切りにします。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


玉ねぎはソースに味が染み出るよう、細かく切るのがポイント。フランスでは、エシャロットという小玉ねぎのような形の野菜を使って、「ブールブランソース」を作るのだとか。けれど、日本では手に入りにくいので、志麻さんは玉ねぎを使って作るそうです。

ちなみに、エシャロットとは玉ねぎのような甘味と、にんにくのような風味と旨味がほんのりとする野菜。フランス料理ではよく使われる食材のひとつのようです。

2. 鍋に玉ねぎ、塩、粒こしょう、白ワイン、りんご酢を入れ、中火で、水分がほとんどなくなるまで煮詰めます。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


「ブールブランソース」は酸味が効いたソースなので、酢をたっぷりと使います。りんご酢や白ワインビネガーなどのフルーティーな酢が向いているそうですが、穀物酢や米酢でも作れるとのこと。

ただし穀物酢や米酢は酸味が強いので、代用する場合は、少し量を減らして使うといいそうです。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


2分ほど中火で加熱すると沸騰し、酢の酸っぱい香りと白ワインの芳醇な香りが強く広がりました。
玉ねぎからあくが出たので、スプーンで取り除きました。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


ふつふつと泡が立つくらいの中火で10分ほど煮詰めると、水分がかなり少なくなりました。志麻さんはもっと煮詰めていましたが、ソースがなくなると不安なので、今回はこれくらいの煮詰め具合で火を止めることに。

3. 玉ねぎをザルにあげ、スプーンの背で押さえて、しっかりと濾します。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


玉ねぎと白ワインの旨味が詰まったソースが、おいしさの決め手になるので、最後の1滴が出なくなるまでしっかり絞ってくださいね。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


濾したソースを計量すると、約30mlでした。煮詰める前、白ワイン100mlとりんご酢を50mlを加えたことを考えると、かなり煮詰まっていますね。蜂蜜のような淡い黄金色になりました。

4. 濾したソースを中火で一旦沸かし、ふつふつとするくらいの火加減に落としたら、バターを少量ずつ加えて混ぜます。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


濾したソースとバターが分離しないように、よく混ぜながら、バターを少しずつ加えるのがポイントです。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


「ブールブランソース」は、”白いバターのソース”という意味。バターをすべて加えると、ソース名通り、とろ~っとした乳白色のソースになりました。


味見して、塩とりんご酢でお好みの味わいに調整するとのことですが、今回は何も加えずに仕上げます。

バターソースなのに軽やか!りんご酢の酸味と白ワインの風味がフレンチらしい♪

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


YouTubeの料理チャンネル『タサン志麻』で志麻さんが作っていた、「ブールブランソース」がこちらです。

乳白色のとろ~っとしたソースで、色味を少し淡くしたコーンポタージュスープや、濃度をゆるくしたマヨネーズにそっくりな質感です。少し味見してみると、バターをたっぷり使ったわりには、すっきりとキレのいい味。

りんご酢の酸味と白ワインの風味が効いていますが、バターの割合が多いので、角のないまろやかさ。バターをたっぷりと使いましたが、こってりとした味わいではなく、キリッとした酸味が広がるので、ソースだけを食べてもおいしいです。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


「ブールブランソース」は、魚料理によく合わせるそうですが、今回は茹でたにんじんにかけて実食。

にんじんが甘くて濃い味わいなので、「ブールブランソース」の酸味のよさがそれほど感じられず、思ったよりもソースのよさが伝わらない…。大根などの淡泊な野菜か、逆にブロッコリーなど、味の強い野菜の方が合うのかも。

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


次は焼いたソーセージにかけて実食。こちらは粒マスタードを塗ったような味わいで、「ブールブランソース」のおいしい酸味が活かされています♪

濃厚なソーセージの旨味に合うとなれば、牛肉、豚肉、鶏肉など、肉料理全般に使えそう!

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


最後は、ソースを濾した時に残った玉ねぎを活用し、カナッペにしてみました。クラッカー、ハム、「ブールブランソース」、ソースに使った玉ねぎ、パセリを組み合わせると、とってもおしゃれなおつまみに。


食べてみると、玉ねぎにも酸味が付いていて、ピクルスのような味わい。クラッカーの甘さ、ハムの旨味、「ブールブランソース」と玉ねぎの酸味のハーモニーが絶妙♪

おかず感のあるおいしさなので、おしゃれな前菜として、おもてなし料理にも使えそうです。

「ブールブランソース」をマスターすればいつもの料理がフレンチに♪

【志麻さんの激旨ソース】普段の料理がフレンチに♡焼いた魚や野菜に「ブールブランソース」合わせよう


タサン志麻さんが自身のYouTubeチャンネル『タサン志麻』で作っていた「ブールブランソース」は、6つの材料で作れる、おいしいフレンチの定番ソースでした。

今回は分離せずにとろ~っとしたソースに仕上がりましたが、りんご酢と白ワインを煮詰めたソースにバターを混ぜ合わせる時、分離しやすいそうです。

りんご酢と白ワインを煮詰めたソースを加熱し過ぎると、水分が少なくなって分離するとのこと。ふつふつとした火加減をキープして、バターを少量ずつ加えてよく混ぜるのが鉄則のようですよ!

また、「ブールブランソース」はバターが多く、冷えると固まるため、作り置きには向かないとのこと。

上記分量は約2人分と書かれていますが、ソースをたっぷりと使わなければ、4人分くらいはありそうでした。いつもの魚料理を格上げしたい時などにぴったりなソースなので、覚えておくと役立つはず。ぜひ挑戦してみてくださいね。

さて、ここまで記事を読んでくれた方は~『魚料理と相性がいいソースだと言っているのに、どうして魚を使わなかったんだろう…』と不完全燃焼な気分では~?安心してください。このブールブランソースを使った~を近日配信予定です。お楽しみに♪
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