野菜、お肉、魚介類、卵、チーズなどが詰まった「キッシュ」は、元々はフランスのお惣菜。フランス料理に精通しているタサン志麻さんが、YouTube『タサン志麻』で「ほうれん草とベーコンのキッシュ」を紹介していましたよ。
本来はタルト生地も手作りしますが、簡単に作れるようにと冷凍パイシートを使っていました。具材は玉ねぎ、ベーコン、ほうれん草、チーズ、卵液に卵と牛乳と定番食材ばかり。志麻さんのレシピで初のキッシュ作りに挑戦! 

【志麻さんレシピ】材料はオムライスで仕上がりはキッシュ風♪「オムキッシュ」作ろう!食卓が映える逸品

冷凍パイシートで手軽に作れる♪「ほうれん草とベーコンのキッシュ」にトライ!

30cm以上の型か深さがある型を使う場合は卵3個、22~23cmの型の場合は卵2個が目安で、卵1個に対して牛乳を100~150mlの割合で作ると良いそうです。

動画では22cm型の分量で紹介していましたが、手持ちの18cm型に合わせて今回は、卵を2個、牛乳を200mlにして作ってみます。

【志麻さんの裏ワザ満載】おしゃレシピ「ほうれん草とベーコンのキッシュ」に挑戦!手順を追えば失敗ナシ


【材料】(直径22cmのタルト型1個分)
冷凍パイシート(18cm×18cm)…2枚 ※半解凍に戻したもの
玉ねぎ…1個
ほうれん草…1/2束
ブロックベーコン…100g
塩・こしょう…各適量
卵…3個 ※今回は2個使用
牛乳…300ml ※今回は200ml使用
ピザ用チーズ…好きなだけ ※今回は50g使用
サラダ油…適量

【作り方】
1. 玉ねぎを薄切りに、ほうれん草を2cm長さ程度に、ベーコンを細切りにします。

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ほうれん草は根元に土が付いていることがあるのできれいに洗って水気を切り、ベーコンはキッチンペーパーで水分を吸い取ってから切ってくださいね。

ベーコンはソーセージ、ハム、ツナ、アンチョビ、オリーブ、チーズなど味や旨味の濃い食材に変えてもおいしく作れるそうです。

2. サラダ油を引いたフライパンを弱火で熱し、玉ねぎと塩(ひとつまみ)を入れてじっくりと炒め、ベーコンを加えて油が出てきたら中火にして少し焼き色を付けます。

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玉ねぎをじっくりと炒めて水分を抜くのがポイントです。パチパチという音からシューッという音に変わるまで6分ほど炒め、ベーコンを加えて2分ほど炒めました。

3. ほうれん草を加えて強火でサッと炒め、塩・こしょうで味を調えてバットなどに広げて冷まします。

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卵液は塩をひとつまみ加えるだけなので、具材にしっかりめの塩味を付けるのがポイントです。
玉ねぎにもベーコンにも塩味が含まれているので必ず味見してから塩を加えてくださいね。

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具材が熱いとキッシュが水っぽくなるので、バットやお皿に広げて蒸気を飛ばしてしっかりと冷まします。

4. 側面から少し出るようにパイシート1枚を置き、指を添えて側面までしっかりと敷き、パイシートを側面に沿ってふんわりと立ち上げます。

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動画では底が抜けるタルト型を使っていましたが、手持ちの型は底が抜けないので底にバターを塗ってからパイシートを置きました。

タルト型の側面は外側に少し傾斜しているので、この段階ではパイシートをふんわりと立ち上げておき、全面にパイシートを敷いてから側面を成形します。

5. 空いたスペースに合わせてもう1枚のパイシートを切り、1cmほど重ねて指で押してつなげ、ふんわりと立たせて側面に沿わせます。

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もう1枚のパイシートの半分くらいを細長い長方形に切って、空いたスペースに乗せ、重なった部分を指で押して馴染ませました。

6. 側面のひだに合わせてパイシートを密着させます。

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ひと差し指を押し当てて側面のくぼみにパイシートを密着させます。パイシートを薄く伸ばさずに使ったので、指で押し当てても側面のひだがはっきりとは出ませんでした。

7. 型の上で麺棒を転がして余分なパイシートを切り落とします。

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余分なパイシートが少ない場合はそのまま焼いてくださいね。
パイシートを型に敷き終わったら一旦冷蔵庫で冷やします。

切り落としたパイシートは天板の空いたスペースでキッシュと一緒に焼くとミニパイになりますよ。

8. ボウルに溶きほぐした卵、牛乳、塩(ひとつまみ)、こしょうを良く混ぜ、型に3を広げ、8割程度まで卵液を注いでチーズを乗せます。

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具にしっかりと味付けしているので、卵液には軽く塩とこしょうを加えます。

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具を詰めた型に卵液を8割程度注ぎ、チーズを乗せるとキッシュらしい雰囲気に♪卵液を型になみなみと注ぐとオーブンに運ぶ時にこぼれるので、オーブンに天板をセットしてから残りの卵液を注ぎますよ。

切り落としたパイシートはねじって横で一緒に焼きます。今回は味付けしていませんが、砂糖や粉チーズをまぶすとおいしく仕上がりますよ。

9. 200℃に予熱したオーブンに天板をセットし、残りの卵液を型のギリギリまで注いで60分間焼きます。

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オーブンに天板をセットしてから残りの卵液を注ぎました。

200℃で30分くらい焼くと焼きムラが出来たので、ミニパイを取り出した時に天板の向きを変えました。40分以上焼くと卵液がドーム状に盛り上がり、卵液が少し溢れましたが、溢れた場合も生地を触らずに焼き続けるとのことだったので、そのまま60分間焼きました。

表面が焦げるくらいの色を目指して焼くのがポイントですが、30分くらいで表面に焼き色がしっかりと付くようなら180℃に落として焼き続けてくださいね。


10. 焼き上がったら30分置いて粗熱を取り、側面に包丁を入れて隙間を作って型から外します。

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200℃で60分間焼いたキッシュがこちらです。今回は温度を落とさずに焼き続けたので焦げたような焼き色が付きました。他の焼き菓子だと焼き過ぎのように感じますが、卵液の上にチーズを乗せているので香ばしいチーズのおいしさを楽しめるようです。

今回は1時間ほど置いてしっかりと型を冷ましました。

【志麻さんの裏ワザ満載】おしゃレシピ「ほうれん草とベーコンのキッシュ」に挑戦!手順を追えば失敗ナシ


動画ではひだの隙間に包丁を差し込んでいましたが、刃先が入らなそうなので今回は竹串を刺して側面に隙間作り、隙間から竹串を底に入れて剥がしてキッシュを取り出しました。

食べやすい大きさに切り分けたら完成です♪

茶碗蒸しっぽい卵生地にベーコンの旨味♪中身もパイもソフトで優しいおいしさ

【志麻さんの裏ワザ満載】おしゃレシピ「ほうれん草とベーコンのキッシュ」に挑戦!手順を追えば失敗ナシ


タサン志麻さん直伝の「ほうれん草とベーコンのキッシュ」がこちらです。表面のチーズがきつね色を通り越して、たぬき色かと思うほどにしっかりと焼き色が付き、本格的なキッシュの雰囲気を醸しています。

切ってみると、表面の薄い層にだけガリッとした硬さがありましたが、すぐ下の卵生地はふんわりとしていて、一番下のパイ生地はサクッとしていました。異なる食感を期待出来そう。

【志麻さんの裏ワザ満載】おしゃレシピ「ほうれん草とベーコンのキッシュ」に挑戦!手順を追えば失敗ナシ


食べてみると、ほうれん草とベーコンが入った卵の層が多いので、やさしい味わいが広がります。茶碗蒸しのようなおいしさですが、ベーコンの旨味がアクセントになっていて味のメリハリが付いています。
ほうれん草は入っていますが、味はそれほどせず、彩りに貢献している感じ。

表面の焼き色が気になりましたが、焦げたような苦みは無く、香ばしいチーズの風味が付いています。

今回は1時間ほど冷ましたので、パイ生地はしっとりとしていましたが、バターのまろやかな風味で、やさしい味わいの卵生地との一体感もありました。

【志麻さんの裏ワザ満載】おしゃレシピ「ほうれん草とベーコンのキッシュ」に挑戦!手順を追えば失敗ナシ


成形時に切り落とした余分なパイシートで作ったミニパイがこちら。キッシュの横で30分ほど焼くと、カリカリに焼き上がりました。

砂糖や卵黄など何も付けず、ただパイシートをねじって焼いただけですが、生地がサックサクでバターの風味が広がります。ちょっとしたおまけのおやつも作れて大満足でした♪

冷凍パイシートを使えばタルトを作る手間無し♪手軽におしゃれな絶品キッシュに

【志麻さんの裏ワザ満載】おしゃレシピ「ほうれん草とベーコンのキッシュ」に挑戦!手順を追えば失敗ナシ


タサン志麻さんのYouTubeチャンネル『タサン志麻』で見つけた「ほうれん草とベーコンのキッシュ」は、タルト部分に冷凍パイシートを使い、具の部分を作るだけで済むお手軽キッシュレシピでした。

フランスの家庭では、玉ねぎとベーコンが入ったオーソドックスな「キッシュロレーヌ」をベースにして、季節の野菜や冷蔵庫にある食材を入れてアレンジするのが一般的だと、タサン志麻さんが動画で解説していました。

今回は冬が旬のほうれん草を加えて作りましたが、やさしい卵の味と濃厚なベーコンの旨味、パイ生地のまろやかなバター風味に押されて、ほうれん草の味わいはそれほど感じられませんでしたが、黄色い卵生地に、鮮やかなほうれん草の緑色が映えて、おしゃれで本格的なキッシュになりました。

手持ちの型は底が抜けないタイプだったため、型から取り外すのに手こずったので、底にも側面にもサラダ油を塗っておくと良さそうに感じました。

ハードルが高そうに思うキッシュですが、具材は炒めるだけ、卵液は混ぜるだけなので簡単ですよ。冷凍パイシートを使えば気軽に作れるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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