オイスターソースはカキの旨味が濃厚で、少し使うだけでも、味わいが格段にアップします。少量使いがほとんどの調味料なので、気づけば使い切れずに残っていることも…。
旨味たっぷりのオイスターソースを余らせるなんて、もったいない!ということで今回、『みんなのきょうの料理』のレシピ検索で見つけた「ぶりのオイスターソース焼き」にトライ。オイスターソース×常備調味料の万能ソースが肝なんですって!

秘密のタレの黄金比は5:5:2だって!基本で王道「笠原流・ブリの照り焼き」作ろう♪覚えれば一生もん♡

レシピ考案者は中華のレジェンド的料理人・斉風瑞さん

台湾人の両親をもち、日本で生まれ育った斉風瑞。友人の一言からうまれた神宮前の小さな中華風家庭料理店「ふーみん」は父と母からもらった確かな味覚と温かな愛情で50年以上愛されつづける。NHKみんなの料理でもお馴染みふーみんママが小さな体で中華鍋を振っている。

『キッチンから花束を』6/5~14 pic.twitter.com/lhW3DoNl7q— ガーデンズシネマ (@gardens_cinema) May 27, 2024『きょうの料理』で、オイスターソースの万能調味料「オイスターソースだれ」と、それを使った「ぶりのオイスターソース焼き」を紹介していたのは、斉風瑞(さい・ふうみ)さん。

ご両親は台湾人ですが、斉さんは日本育ち。1971年、25歳の時に南青山に中華風家庭料理「ふーみん」を創業。斉さんは「ふーみんママ」の愛称で慕われ、お店は芸能人や文化人も通う、大人気店となりました。それが2016年、体力の限界を理由にお店を引退。甥御さんにお店を譲られたそうです。

けれども2021年、ママのファンだったお客さんたちからの熱烈なラブコールに応え、神奈川県・川崎市にプライベートレストラン「斉」をオープン。現在は、1日1~2組限定の営業で、お料理の腕をふるっておられるんですって。


ちなみに2024年に公開された『キッチンから花束を』というドキュメンタリー映画では、斉さんのメニューが生まれたエピソードや料理の原点について描かれているそうです。

そんな斉さん、『きょうの料理』では、”おすすめ!冬の万能だれ”と題した放送回で、「オイスターソースだれ」と「ぶりのオイスターソース焼き」を紹介していました。

オイスターソースは、常備していてもしょうゆほどは多用しない、調味料。冷蔵庫に眠りがちなので、斉さんのレシピで活用したいと思います。

常備しておけば万能に使える♪「オイスターソースだれ」を作ってみた!

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


【材料】(作りやすい分量)
オイスターソース…大さじ1
砂糖…大さじ1
酢…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
ゴマ油…大さじ1
ラー油…適宜

【作り方】
1. オイスターソース、砂糖、酢、しょうゆ、ゴマ油、お好みでラー油を混ぜ合わせます。

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


ラー油以外、全ての調味料は分量が各大さじ1と、覚えやすいです♪ラー油は適宜とのことで、今回は3滴加えて混ぜました。

2. 保存容器などに移します。

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


よく混ぜたら、保存ビンなどに移して完成!ちなみにオイスターソース、酢、しょうゆ、ゴマ油を各大さじ1ずつ混ぜたので、60mlくらいは作れたはず。「オイスターソースだれ」は、冷蔵庫で2週間保存出来るとのこと。

焼き肉やステーキのたれ、野菜に塗ってグリル焼きなどに◎。ほかにはおろししょうがを加えて、しょうが焼きのたれにも使えるそうですよ。今回は、『きょうの料理』で一緒に作っていた、「ぶりのオイスターソース焼き」で使ってみます!

オイスターソースだれがポイント!「ぶりのオイスターソース焼き」に挑戦

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


【材料】(2人分)
ブリ…2切れ(200g)
オイスターソースだれ…大さじ1 ※上記で作ったもの
しょうがのおろし汁…小さじ1/2
大根おろし…適量
塩…適量
サラダ油…適量

【作り方】
1. キッチンペーパーでブリの水分を拭き取り、塩を軽く振ります。


【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


余分な水分をキッチンペーパーで吸い取るだけで、魚の臭みを軽減出来ます。両面には、軽く塩を振りました。

2. フライパンに油を引き、弱めの中火で熱します。ブリの両面が、こんがりとするまで焼きます。

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


片面を5分ほど焼いてひっくり返すと、香ばしい焼き色が。反対の面は4分ほど焼きました。弱めの中火でゆっくり焼くことで、ブリが硬くならずにふっくらと焼けますよ。

3. オイスターソースだれとしょうがのおろし汁を加え、絡めます。

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


オイスターソース、砂糖、酢、しょうゆ、ゴマ油、ラー油が混ざった「オイスターソースだれ」を使えば、一発で味付けが決まります♪

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


「オイスターソースだれ」としょうがのおろし汁を混ぜ合わせて加え、両面に絡ませながら2分ほど焼きました。ゴマ油と酢の香りが広がって、ブリが中華風の味付けになりそう♪

器に盛り付け、大根おろしを添えたら完成です。

オイスターソースに酢とゴマ油の旨味がほんのり♡照り焼きよりもさっぱり♪

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


中華のレジェンド的料理人・斉風瑞さん直伝!「オイスターソースだれ」で味付けした、「ぶりのオイスターソース焼き」がこちらです。

しょうゆ・酒・みりん・砂糖で味付けする、一般的なブリの照り焼きにそっくり!見た目では、区別が付きません。
けれど、調理中の香りは明らかに違っていました。

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


お箸で切ってみると、ブリがふっくらと焼けています♪ひと切れを口に入れると、さっぱりとした味わい。

調理中はゴマ油と酢の香りが広がっていたので、中華らしい味わいになるかと思いましたが、思ったよりも和風に近い味わい。

でも、ブリの照り焼きのように濃厚な甘さはなく、軽やか。しょうゆとオイスターソースが混ざっているので、食べ慣れたような味わいに感じるのかもしれませんね。

ブリ自体に濃厚な旨味があるので、さっぱりとした旨味の「オイスターソースだれ」がよく合う!失敗なく&簡単に、ご飯に合うおかずが仕上がりました♪

常備している調味料×オイスターソースのたれで味付けが簡単に決まる!

【こう見えてブリの照り焼きでは…ない】中華のレジェンドが考案「オイスターソースだれ」でブリ焼いてみた


以前『きょうの料理』で紹介していた、斉風瑞さん直伝の「オイスターソースだれ」。これは、オイスターソース、砂糖、酢、しょうゆ、ゴマ油、お好みでラー油を混ぜ合わせるだけの簡単レシピ。火入れも不要で、すぐに作れる合わせ調味料でした。

今回はブリの味付けに「オイスターソースだれ」を使いましたが、和風の照り焼きとはひと味違い、さっぱりとした焼き物になりました。

オイスターソースだけで味付けすると、濃厚でしょっぱめになりがち。けれど、この「オイスターソースだれ」を使えば、バランスのいい、さっぱりめの味付けになりますよ。

ブリに限らず、お肉や野菜の味付けにも重宝するとのこと。
旨味が詰まっているオイスターソースを、冷蔵庫で眠らせておくのは、もったいない!すぐに作れる万能調味料「オイスターソースだれ」を、ぜひ普段の料理に取り入れてみてくださいね。
編集部おすすめ