丼ものの中で比較的若い世代に人気なのが、カツ丼。でも女性にとってはカロリーが気になるし、年齢が上がると食べ切るのにひと苦労…。
でも『沸騰ワード10』で紹介していた志麻さんのレシピなら、ソースの代わりにポン酢をかけて、しかもサラダ感覚で新玉ねぎを一緒に食べるから…もしかしてさっぱりとした食べ心地で、完食してもカロリー控えめ(?)かも。ペロリと食べられると評判の志麻さんのカツ丼、さっそく作ってみました。

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志麻さん(タサン志麻さん)は、辻調理師専門学校、辻調グループフランス校の卒業生で、三つ星レストラン「ジョルジュ・ブラン」での修行後は老舗フランス料理店やビストロで15年間料理人を務めていたという経歴の持ち主。現在はフリーランスの家政婦として大活躍中です。家庭の冷蔵庫にある食材で1週間分のつくりおきを3時間で仕上げることから、「予約が取れない伝説の家政婦」という異名を持っています。

志麻さんの「ポン酢カツ丼」の材料と作り方

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


【材料】※1人分
豚ロース肉…1枚
薄力粉…適量
塩…適量
白こしょう…適量
卵…2個
ポン酢じょうゆ…30ml
水…70ml
新玉ねぎ…1/4個
長ねぎ…1/4本
青ねぎ…2本
青じそ…1~2枚
卵液…適量
パン粉…適量

※ポン酢じょうゆと水は3:7の割合がよいそうです。

【下準備】
新玉ねぎ:薄切りにします。
長ねぎ:みじん切りにします。
青ねぎ:小口切りにします。
青じそ:千切りにします。

【作り方】※調理時間:20分
1. 豚ロース肉の両面に塩、こしょうを振ります。

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


2. 豚ロース肉に薄力粉、卵液、パン粉をつけます。


【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


3. フライパンの底から2cmほどの高さまで揚げ油を入れ、豚ロース肉を弱火でじっくりと両面揚げ焼きにします。

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


4. フライパンにポン酢じょうゆと水を入れて中火にかけ、タレを作ります。

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


5. 温まったら好みのサイズに切ったトンカツを入れます。
ときどき、スプーンなどでタレをとんかつにかけてください。

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


6. 煮詰まってきたらトンカツの周りに溶き卵の2/3を回し入れます。

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


7. 卵が固まったら残りの溶き卵をトンカツにかけ、すぐに火を止めます。

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


8. トンカツを卵ごとご飯の上に乗せます。

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


9. 新玉ねぎ、長ねぎ、青ねぎ、青じそをたっぷり乗せ、ポン酢じょうゆを全体にひとまわしして出来上がりです。

【志麻さんの丼もの】生の新玉ねぎたっぷり乗せてさっぱりと!サラダ感覚(!?)な「ポン酢カツ丼」作ろう


正直、トンカツを揚げるところまでは普段作るカツ丼と何も変わりません。部屋にトンカツが揚がったいい匂いが漂い、そのままトンカツとして食べるか、卵とじにして食べるか、カツ丼にするかの3択で迷うところです。
ところが志麻さんのレシピでは、カツ丼に新玉ねぎを乗せます。いつもならトンカツと一緒に煮て、少ししんなりとするところ、生のまま乗せますので食感が楽しめます。
このシャリっとした食感と少し煮たトンカツの歯応えのバランスがちょうどよく、そこにさらに薬味としての長ねぎ、青ねぎ、青じそがさわやかな風味を添えてくれます。しかもポン酢じょうゆでさっぱりと食べやすくなっていて、夏でもしっかりと食べられるほど、とてもおいしいカツ丼でした。

玉ねぎは血液をサラサラにしてくれるので体によい野菜とは知っていながらも、毎日摂取するとなるとなかなか難しいですよね。しかも血液をサラサラにしてくれる硫化アリルという成分は、熱を加えると別の物質に変化してしまいます。変化した物質にも抗酸化作用や血流をよくする働きはありますが、元の硫化アリルが持つ効果は期待できません。わたしは普通の玉ねぎでも水にさらさずに食べますが、苦手な人にとっては生で食べても辛みが少ない新玉ねぎは、硫化アリルを摂取する大チャンスなのです。

トンカツに限らず揚げ物をするときに一番大事なのが、温度管理です。このレシピでもトンカツを弱火で揚げていますが、衣の中の素材にどう火を入れていくのかをイメージすることが大事です。野菜のてんぷらを揚げるときは短く、トンカツのように厚みがあって火が中心まで通りにくいものは長めに揚げるのが基本で、いかに衣を焦がさずに素材に熱を伝えるかを意識すれば、3cmくらいの厚さがあるトンカツでも上手に揚げられるようになります。揚げ物は慣れですので、自分の感覚で温度がつかめるようになると楽しいです。

とてもさっぱりと食べられるおいしいカツ丼ですので、ぜひ作ってみてください!
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