【緊急時に安心♡】プロ直伝!100均グッズや日用品で「防災アイテム」作ってみた!試してみた!
高まる防災意識、進化する防災アイテム
地震や水害への意識が高まる昨今、自宅での防災対策や防災グッズを準備されている方も多いのではないでしょうか。
今回紹介するのは、そんな「備えるのが当たり前」の時代に登場した水害対策グッズ「Flood Guard」です。

Flood Guardは水害対策グッズで、その役割は「土のう」に近く、浸水被害を防ぐための製品です。
開発したフジ鋼業株式会社のホームページによると、全国のアメダス(約1,300地点)で観測された3時間降水量150mm以上の年間発生回数は、2013年~2022年の平均で約34回に上るそうです。
統計期間初期(1976年~1985年)と比べると、約1.8倍に増加しており、体感だけでなく実際にも増えていることがわかります。
浸水被害は、安全な生活を脅かすだけでなく、汚れた水の流入により悪臭の原因にもなり、清掃や乾燥などの対応が必要となります。
「浸水したらどうするか」も大切ですが、「そもそも浸水させない」対策がより重要です。
しかし従来の土のうは、女性や高齢者には運搬・設置が困難。
そこで開発されたのが、軽量かつ設置が簡単な「Flood Guard」というわけです。

Flood Guardのここがすごい!
フジ鋼業株式会社が発表しているフロードガードのスペックをまとめてみましょう。
まずは重量。
1台あたり4.4kg~7.7kg。
10m分(16台)で70.4kg~123.2kg。
これは一般的な土のうの約1/5~1/3以下の重さです。
さらに、フロードガードなら16台で10m幅をカバーできますが、土のうでは300~450袋が必要とのこと。数の差に驚きますね。

設置に要する時間にも注目です。
Flood Guardは10m分を設置するのに、下準備を除けば一人で約5分で完了するそうです。
一方、土のうで50cm分を設置するには二人で約4時間かかるという話も。
設置のしやすさでは、Flood Guardが圧倒的に優れています。
Q&Aによると、流水の中でも使用可能で、1台で最大300kgの水圧に耐えるとのこと。
(ただし流水中での設置は危険なので、必ず洪水前に完了させてください。)
そして筆者が特に注目したのは、使用後の処理です。
一般的な土のうは再利用できず、廃棄が必要ですが、Flood Guardは天日干しまたは拭くだけでOK。
再利用可能なんです!

保管性も抜群!
一般的な土のうの耐久年数は、紫外線にさらされると約1週間、UVカット製品でも最長3年程度とのこと。
一方、Flood GuardはABS樹脂製で、未使用なら10年の耐久性があります。
しかも重ねて収納できるため、保管スペースも最小限に抑えられます。
良いことづくしですね。
Flood Guardはなぜ倒れないのか?
Flood Guardが倒れにくい仕組みを紹介します。
公式パンフレットを参考に、筆者が図解を作成しました。

Flood Guardは、流れ込む水の水圧を利用して本体を固定します。
さらに背面部と底面部のU字加工が水流の圧力を分散。
底面には「止水ゴム」と「止水テープ」のW止水構造があり、洪水初期の漏水も大幅に軽減されます。
底面アンカー部には高摩擦テープも施されており、ズレを防ぎます。
だから、Flood Guardは倒れにくく、ズレにくいんですね。
Flood Guardで、より「万全の備え」を
フジ鋼業株式会社の公式HPでは、Flood Guardについて動画付きで詳しく説明されています。
筆者が特に重要だと感じたのは、紹介ページ下部の「導入に関するご注意」の項目です。
そこには、以下のようなことが書かれています。
・Flood Guardは優れた止水性能を持つが万能ではない
・ただ購入して、置くだけでは効果は発揮されない
・浸水被害を完全になくすことはできない
つまり、自然災害への備えには「これさえあれば大丈夫」という万能策はないのです。
導入を検討している方は、まず販売店に事前調査を依頼してください。
設置場所の測量や設置方法、注意事項などが確認されます。
「備えあれば憂いなし」とは言いますが、自然災害に関しては、「憂いなし」とまではいかないのが現実。
それでも、わたしたちは備えるしかありません。
進化する防災グッズの情報に、これからも目を光らせていきましょう!