【よく見る記号クイズ】え、&の正式な名称は「アンド(and)」じゃないの?では何!?もっと長い英単語でした
そもそも日本の「じゃんけん」は…
日本で一番有名な三つ巴、じゃんけん。
「グー(石)」「チョキ(ハサミ)」「パー(紙)」のハンドサインで、それぞれグーはチョキに、チョキはパーに、パーはグーに勝ちます。
ハサミでは石を切れない、紙はハサミに切られてしまう、紙は石を包むことができる、というのがそれぞれの勝利の理由。

画像:PhotoAC
じゃんけんの起源は、中国から九州に伝来した「虫拳」というものだそうです。
虫拳は、親指をカエル、人差し指をヘビ、小指をナメクジとして、カエルがヘビに勝ち、ヘビがナメクジに勝ち、ナメクジがカエルに勝つという遊び。
ナ…ナメクジ…

虫に詳しくない筆者としては、なんでナメクジがカエルに勝てるのかがわかりません。
こういう人のために、わかりやすいグーチョキパーができたのでしょうか。
完全に余談ですが、筆者はこの三つ巴に既視感があり、しばらく何だったかを考えていたのですが…『NARUTO』ですね。
「伝説の三忍」が口寄せするのがそれぞれカエル、ヘビ、ナメクジでした。
読んでいた当時、「ヘビはわかる。カエルはまぁ良い。でもなんでナメクジ!?」と思っていたのですが、虫拳の三つ巴だったとは!
こういう意外なタイミングで謎が解けたりするから少年漫画は面白い!
一方、インドネシアの「じゃんけん」は…
インドネシアではじゃんけんのことを「Suit」(スーイト)と呼びます。
ただし、ハンドサインが日本と違っていて、
親指を立てる:象(グー)
人差し指を立てる:人(チョキ)
小指を立てる:蟻(パー)
となっています。
便宜的にグーチョキパーを象、人、蟻に当てがっていますが、手の形は全くの別物です。

ハンドサインは虫拳と同じ!でも見立てているものが全く違います。
「ヒトが入るんだ」というのが率直な驚き。
もちろん、人は象に勝てませんし、さすがに蟻には勝てます。
しかしここでも発生している「なぜ蟻が象に勝てるのか」問題。
この三つ巴、無理がありませんか。
諸説ありますが、「アリは象の耳に入ると痒くて困るけど、ゾウはそのアリを追い払えないから」という説、また「アリは大群になると怖い」という説などあります。
確かに、ちょっと納得してしまうところがあるのでこの三つ巴、認めざるを得ませんね…。
ちなみに人差し指を「人」ではなく「キリン」としている情報もありました。
そうなってくるとキリンも蟻に負けるのでは?と思ってしまうのですが、いかがでしょうか。
三つ巴、奥深い。
実際にやってみた
三つ巴のクオリティはさておき、ゲームというのは実際にやってみないとその面白さはわからないもの。
筆者は夫の助けを借りて、実際にスーイトをやってみました。
夫にルールを説明。
そしてやっぱり引っかかる、「なぜ蟻が象に勝てるのか」問題。
インドネシアの蟻について調べてみたら?などと言われ「確かにその角度からは考えてなかった!」と思って調べてみました。
しかしわかったのは「インドネシアの蟻は赤いらしい」ということのみ。
結構噛み付いてくるらしいですよ。
もしかして、こういうことを考えたり調べたりすることで、子供の知育に繋がっているのか?ということも思いつつ、いざ!

むず!
長年体に馴染んだハンドサインが、「じゃんけんをする」という認識のせいで邪魔をして、うまく出せません。
だって普段じゃんけんで小指なんて立てないもの。
夫が親指を立て、筆者が小指を立てているということは…?
夫:象
筆者:蟻
つまり、筆者の、勝ち?
長年脳に刻まれたじゃんけんのルールが邪魔をして、勝敗の判断が遅れます。
勝ったのに、スッキリしない。
こういう時、自分の中に染みついた「文化」というものを感じます。
頭の体操には良いかも
普段と違うことをすると、脳が活性化される気がしますよね。
大人になると、そもそもじゃんけんをすること自体が減ってきますが、日常に取り入れやすいゲームであることは間違いありません。
筆者は夫婦で久々にじゃんけんをしましたが、何を賭けているわけでもないのに「絶対に負けられない戦いがここにある!」という気持ちになりまして、童心に帰って楽しかったです。

日常にマンネリを感じているあなた!
ちょっとしたところに「Suit」を取り入れてみてはいかがでしょうか!?