【帝国ホテルの味】1936年に誕生以来愛され続ける「シャリアピンステーキの作り方」に果敢に挑戦したよ
以前、NHKの番組『あさイチ』で、フレンチの荻野伸也シェフが”バターの泡で焼く”おいしいステーキを紹介していました。
スーパーの安い肉でも、バターで焼くとおいしく焼きあげることができるというのです。そのポイントは、なんと「泡」!
バターの細かい泡がプチプチ出た状態をキープしながら焼くと、ふっくらした香り豊かなステーキになるのだとか。
「泡」って何?? 本当においしくできるの?? これでおうちディナーがリッチになるかも!?いろんな疑問と期待を胸に、実際に試してみることにしました。
「バターの泡で焼くステーキ」の作り方
材料
牛肩ロース肉(厚さ2cm)…250g *厚みのあるお肉がベターです。
バター(食塩不使用)…30g
サラダ油…30ml
塩…適量
こしょう…適量
作り方
1. 火をつける前のフライパンに、バター、サラダ油を入れ、中火にかけます。
バターだけでなくサラダ油も入れるのは、バターの焦げやすい成分を薄めるためだそう。
より焦げ付かないようにするために、食塩不使用のバターを使うのがおすすめとか。
ちなみに、1枚焼くときも2枚焼くときも、バターとサラダ油の分量は同じで大丈夫ですよ。
2. 中火で時々ゆすりながらバターを溶かす。
大きな泡が立ったあと、次第に細かい泡に変わっていきます。
3. バターの泡が完全に細かい泡に変わったら、牛肉をフライパンに入れます。
細かい泡(バターが焦げない温度・約110℃)をキープするのが大事!
4. バターの温度をキープするために、時折スプーンで牛肉にバターオイルをかけていきます。
細かい泡をキープして、1分30秒焼きます。
細かな泡がプチプチしなくなると、温度が上がったサイン。そのタイミングでスプーンを使ってください。バターオイルをすくって、牛肉にかけていきます。これは、冷たい肉にかけることで、バターオイルの温度を下げているのです。
しかし、細かい泡のキープが難しいです(汗)。
弱火にして、これでいいのかな?と迷いながら肉にバターオイルをかけました。
実は、バターオイルの細かな泡が、常にプチプチ音を立てている状態が正解のようです。
プチプチを通り越すとバターオイルは透明になってきます。これが焦げるサイン!温度が上がり過ぎです。
5. 肉をひっくり返します。
バターオイルを牛肉にかけながら細かい泡をキープして、反対側も同じように1分30秒焼きます。
6. バットに牛肉を取り出し、1分30秒余熱で肉の中に火を通します。
7. 最後に、牛肉をもう一度フライパンに戻し、バターオイルの温度を上げて(細かい泡がなくなった状態で)焼き、肉の両面に焦げ目をつけます。
8. バットに牛肉をあげて、好みの量の塩、こしょうで味を整えます。
肉汁を肉に閉じ込めるために、しばらく休ませてから肉を切ります。
完成です!
ミディアムに焼き上がっています。
牛肉にこしょうをかけてから焼くと苦くなってしまうので、最後の仕上げのときに振ったほうがおいしく仕上がります。
いざ!実食!
思っていたより上手くできました。食べてみると、ふっくら、しっとりした食感。
いつもの焼き方だと、牛肉の水分が飛んでしまって、パサパサ、固い食感になりがちです。
これは、バターオイルで牛肉がコーティングされてるせい?バターの泡のマジックですか?いずれにせよ、おいしく仕上がったということを、ご報告させていただきます。ただ、かなり泡の調整が難しかったです。
「バターの泡で焼くステーキ」のコツとまとめ
バターオイルの泡は、細かな泡状態から、温度が上がるにつれて透明な状態へと移行します。これは熱くなり過ぎて、バターが焦げるサイン。
こうなる前に、バターオイルを冷たい牛肉にかけて冷まし、火加減も少し弱めます。
いかにバターオイルの温度を上げ過ぎずに、ステーキを焼くか?というところがポイントです。
バターオイルの温度を見分けるのが泡の大きさとなります。牛肉を焼いている間、細かな泡をキープするための見極めが大事なんです。
コレが意外と難しいのですが、うまくできるとしっとりとした、おいしいステーキになります。
安いステーキ肉でも、工夫をすればおいしくできるんだ!と感動の一品になりました。
みなさんもぜひ、試してみてくださいね♪









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