コーヒーは飲むものであって香りを楽しむものだと思っていましたが、NHKの番組『あしたが変わるトリセツショー』で「コーヒーオイル」なるものを紹介していました。普通はお湯や水で抽出するコーヒーの成分をなんとサラダ油で抽出すると言うのです。
とんでもなく斬新な提案でしたので、さっそく試してみました!

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NHK「あしたが変わるトリセツショー」の「コーヒーオイル」の材料と作り方

【材料】※1回分をティースプーン1杯として、10回分以上の量が出来ます
挽いたコーヒー豆…大さじ2
サラダ油…100ml

【斬新すぎる手作り調味料】爆誕!サラダ油で成分を抽出して「コーヒーオイル」作ろう!何と合う!?刺身!?


【作り方】※調理時間:3分
1. サラダ油にコーヒー豆を入れてよく混ぜ、500Wの電子レンジで1分加熱します。

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2. 軽くかき混ぜて、1分おきます。

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3. お茶用の目の細かいフィルターで濾して、出来上がりです。

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わたしの経験上、コーヒーを油で抽出するのは初めてのことでした。自分で作業しながらも、コーヒーオイルを口にするまでは半信半疑でしたが、完全に冷めるまで待ってからスプーンの先で少しすくって舐めてみると、それは間違いなくコーヒーの味がするオイルでした。ですが、ただコーヒーの味がするだけでなく、かすかな苦みとコーヒーの香りがちゃんとあり、少し燻製の香りに似ているようでいて、それとは違うタイプの薫香です。

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番組では、いろいろな料理にかけると味が引き立つとのことでしたので、まずは冷蔵庫にあった刺身を取り出して、マグロとタコのカルパッチョを作って、スプーン1杯分のコーヒーオイルを回しかけてみました。普段作るカルパッチョは塩、黒こしょう、粉チーズ、オリーブオイル、レモンなどで食べるのですが、今回はコーヒーオイルの味を確認したいのでシンプルにしてみました。食べてみると、マグロは味が濃く感じましたし、タコは香りの強い摘みたてのオリーブオイルをかけたときのようなコクを感じました。コーヒーオイルをひと回しするだけで、ワンランク上のカルパッチョになったような気がします。

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もうひとつは全然違うもので試したかったので、バニラアイスを用意しました。イタリアにはバニラアイスに熱いコーヒーをかけるアフォガートというデザートがありますので、それと比較もしてみたくなりました。
アフォガートでかけるコーヒーはエスプレッソですので飲み慣れていないと濃くて苦く感じますが、それがバニラアイスの甘さと非常に相性よく感じられます。それを意識しながら器に盛り付けたバニラアイスの上からコーヒーオイルをひとたらしして食べてみると、バニラアイスの甘みとスプーン1杯なのにコーヒーオイルの苦みがちょうどよく合っていて、アフォガートとは全然違う香りと味を楽しめるデザートのようでした。コーヒー成分の凝縮度が違うのか、オイルだからこその効果なのかは謎ですが、油をかけているとは思えないおいしさです。もっとかけてみたかったのですが、1日小さじ1杯が目安とのことでしたのでやめておきました。冷蔵庫で保存すれば1週間持つとのことですので、また明日のお楽しみです。

いつもの料理にかけるだけで違った香りが楽しめますので、ぜひ作ってみてください!
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