リュウジさんに届いた、「離乳食レシピを考案してほしい」という現役ママさんからの要望。離乳食は子どもの成長に合わせて作るので、大人用と別に作るのはかなり大変とのこと。
そこでリュウジさんは、離乳食中期(7~8か月)から食べられる、塩分と油分不使用の「ワカメとツナのおかゆ」を考案。お粥は消化がよく、低カロリーで、大人が食べてもメリットがあるそう。筆者はもう、離乳食作りを卒業していますが、痩せメシとして味わってみます♪

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「ワカメとツナのおかゆ」は管理栄養士・藤原朋未さんが監修

小さな子どもの成長に応じ、普段の食事とは異なる作り方をする離乳食。安全な離乳食レシピにするため、リュウジさんは管理栄養士の藤原朋未さんの監修を仰ぎ、「ワカメとツナのおかゆ」を考案したそうです。

藤原さんは、保育園での栄養士の経験をお持ちで、離乳食や幼児食のレシピを得意としている方。離乳食作りに悩みを持つママの声も熟知していて、もっと気楽に作れるようにと、離乳食のアドバイスも行っています。

筆者が離乳食を作っていたのは、10年ほど前。当時はどんなことに注意していたかしら?と思い返してみても、記憶がすっかりと消えています。思い出すためにも、離乳食作りで気を付けるべきことを調べてみました。

離乳食を作る方は必見!離乳食作りで気を付けること

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの

画像出典:Photo AC

大人の食事とは異なる作り方をする離乳食。乳幼児期は抵抗力が弱く、歯が生えそろっていないため、生ものは避け、消化がよくて、やわらかい形状の食事を用意する必要があります。

乳児の歯が生える時期は、一般的に6か月ごろから。
最初に下の前歯が2本生え、10か月ごろに上の前歯が生えてきます。1歳ごろになると上下2本ずつ生え、上下で8本。最初の奥歯が生えるのは1歳半ごろで、すべての乳歯20本がそろうのは、2歳半といわれています。

そのため、大人は簡単に噛み切れるものでも、乳幼児は食べにくいと感じるものがたくさん。また、口や食道が小さいため、噛み切れないものや大きな具材は、喉を詰まらせる可能性も。

噛み切りにくい食材はイカ、タコ、エリンギ、こんにゃくなど。喉を詰まらせる可能性がある食材はナッツ類や豆類、お餅など。大人と乳幼児の食べやすさには大きな違いがあるという認識を持ち、食材選びや下ごしらえに注意を払う必要があります。

乳幼児が安心して食べられるように、「ワカメとツナのおかゆ」はお米、乾燥わかめ、食塩と油分不使用のツナの水煮缶の3つだけを使用。調味料は使わず、たっぷりの水でじっくりと炊いてやわらかくし、離乳食中期の7~8か月くらいの子どもから食べられるように作られていますよ。

また、レシピ監修に携わった管理栄養士の藤原さんは、蜂蜜と黒糖はボツリヌス菌を含む食材なので、1歳になるまでは絶対に与えないようにと注意喚起していました。乳幼児がいるご家庭の方は、併せてご注意くださいね。


離乳食にも痩せメシにもなる♪「ワカメとツナのおかゆ」を作ってみた!

動画ではお米150g分で紹介していましたが、今回は半量にして作ってみます。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


【材料】(約2人分)
お米…75g
ツナの水煮缶(食塩・油分不使用タイプ)...1/2缶
わかめ(乾燥)…4g
水…500ml

1. わかめをぬるま湯(分量外)で戻し、水気を絞って小さめに刻みます。お米を軽く洗います。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


お風呂よりも少し熱いくらいのお湯に、わかめを3分ほど浸けて戻しました。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


離乳食として作る場合は、わかめを出来るだけ細かく切ってくださいね。大人用として作る場合でも、お米くらいの大きさに刻むと見た目がよくなりますよ。

2. 鍋に水、汁ごとのツナ、1のわかめを入れて中火に点火し、ひと煮立ちしたら1のお米を加えて沸騰させます。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


わかめとツナの旨味で、調味料を加えなくても、ほんのりと味が付いたお粥になりますよ。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


ひと煮立ちしたら、洗ったお米を加えます。

3. 中火で25分煮ます。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


沸騰したお湯で5分ほど煮るととろみが付いて、混ぜると少し重たさを感じました。

上記の画像は10分ほど煮た状態。
常にかき混ぜていないと、お粥が鍋底にひっつきそうなくらいにとろみが付きました。少し味見すると、お米に8割ほど火が通っていて、少し芯を感じる程度まで煮えていました。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


こちらは15分ほど煮た状態。汁気がなくなってどろっとしています。また、わかめのとろみで、お粥がツヤッとしたようになりました。味見してみると、お米の芯はすっかりなくなり、大人が食べるならお粥として完成しています。

ですが、今回はもう少し煮てみることに。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


こちらは18分煮た状態。わかめのとろみがかなり出て、絶えずかき混ぜないと、わかめが鍋にくっついて焦げそうなくらいに煮詰まりました。

レシピでは25分煮ると書かれていますが、今回は半量にしたから火の通りが速かったよう。18分煮たところで、火を止めました。お皿に盛りつけたら完成です。


やさしいツナの旨味と磯の香り!わかめのとろみで腹持ちがよさそう

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


リュウジさん考案の離乳食にも痩せメシにもなる「ワカメとツナのおかゆ」が、完成しました。わかめを細かく刻んだことで、お米と同じくらいの大きさになり、お米とご飯が同じくらいの割合に。その分、ツナが大きく見えますよ。

食べてみると、食塩も油分も不使用のツナの水煮を使ったので、ツナの旨味はほんのり。その分、わかめの磯の香りが広がるので、極薄味ながらも白粥とは違った味わいです。

わかめのとろみがかなり付いているため、どろっとした食感でお腹に溜まりそうな食べ心地。海藻特有の無味なとろみがお粥全体を包んでいて、さっぱりとしています。

大人はかなり薄味に感じますが、白粥から始め、やわらかく煮た野菜を中心に食べる離乳食中期の小さな子どもには、ツナの旨味がおいしく感じられそう。

ただ、今回使ったツナ缶は大きな塊もあったため、離乳食として作る場合は、念のため、ツナをフォークでほぐしてから加えると、安心して食べられると思います。

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


大人が食べる場合は、作った後で塩などを少し加えて味を調えればいいとのこと。リュウジさんおすすめの「アジシオ」(分量外)を振ってから食べてみると、塩味が少し加わることでグッと旨味が増し、食べ慣れたおいしさに。

調味料や油を加えずに作ることで、7~8か月の子どもは安心して食べられ、大人は調理後に自分好みの味付けにすればOK。
別々の献立にする手間が省け、離乳食作りがかなり楽になると思います。

ヘルシーなお粥を普段の食事に取り入れることで、家族で同じ食事を楽しめるメリットもありそうですよ!

塩分・油分カットのお粥なら離乳食中期の子どもにも大人にもやさしい♡

【リュウジの痩せ飯】そして離乳食にもなる!「ワカメとツナのおかゆ」炊こう♡管理栄養士さん監修なの


リュウジさんが考案した、離乳食にも痩せメシにもなる「ワカメとツナのおかゆ」。離乳食作りを昔に卒業した筆者が作ってみて、離乳食は大人の食事とは別に作らなければならない、と思い込んでいたなと感じました。

リュウジさんが提案する、「塩分と油分を加えずに作り、大人が食べる時は、後から味付けすればいい」という考え方は、かなり理に叶っています。このような作り方をもっと早く知っておけば、離乳食作りの苦労がかなり減っただろうなと思いました。

離乳食は塩分や油分を加えない、もしくは、極力減らして作るので、大人が食べても健康にいい食事に。具入りのお粥なので、離乳食中期の子どもなら栄養を摂れて、食材の味わいを覚える機会になるし、大人ならヘルシーな痩せメシとして献立に取り入れられますよ。

離乳食作りに苦労している現役ママさんはもちろん、ヘルシーな食事を心がけている方にもぴったりな一品!生米から炊きますが、時間をかけて炊けば芯も残らずおいしく作れるので、ぜひ!

<参考文献>

『厚生労働省~Ⅱ離乳編~』
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf

『ライオン歯科衛生研究所~赤ちゃんの歯が生える時期と順番~』
https://www.lion-dent-health.or.jp/mama-anone/baby-teeth/article/teeth-grow-02/
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