瑞々しいフルーツの甘さと生クリーム、極薄のクレープ生地のコンビネーションがおいしい「フルーツクレープ」。筆者はクレープ屋さんで購入するイメージが強く、また、極薄の生地を焼くのが難しそうで、手作りしたことがありませんでした。
ところが、YouTubeの料理系チャンネル『料理研究家ゆかりのおうちで簡単レシピ』で、もちもちに焼けて失敗しないという作り方を発見!クレープ初心者も上手に焼けそうなので、挑戦してみます。

もっちり生地にするコツを全公開!フランス仕込みな「バナナとチーズクリームのクレープ」作ろう!

料理研究家ゆかりさんのX(旧Twitter)がこちら!

【フルーツクレープの作り方】

動画で詳しく見るhttps://t.co/xr0qIhj9qi

材料(7個分)
<生地>
・薄力粉 50g
・牛乳 120ml
・卵 1個
・グラニュー糖 20g
・無塩バター 50g
・サラダ油 適量

<トッピング>
・生クリーム 100ml
・グラニュー糖 10g
・いちご4粒
・キウイ 1個
・バナナ 1本… pic.twitter.com/IEmttiDOJu— 料理研究家ゆかり (@yukari_tamago) March 30, 2025
「フルーツクレープ」の作り方を、料理研究家ゆかりさんがX(旧Twitter)にポストしています。

生クリームとフルーツがたっぷり入ったクレープの画像ともに、レシピも書かれているので、作る工程がイメージしやすいです♪

クレープ生地は常備している材料で作れるので、気軽に作りやすいスイーツのひとつ。ですが、筆者はクレープ作りをしたことがありません。その理由は、極薄の生地をフライパンで上手に焼く自信がないから。

クレープ屋さんがクレープ用のトンボで生地をサッと薄く円形に広げ、パレットナイフでひっくり返す見事な技は、職人ならではの手さばきだと感じています。

でも、料理やお菓子の作り方を詳しく動画で解説している料理研究家ゆかりさんのレシピなら、上手に作れそうな気持ちに。

初めてのクレープ作りですが、挑戦してみたいと思います!

生地を寝かすのがポイント!「フルーツクレープ」を作ってみた!

動画は7個分で紹介していましたが、今回は半量にして作ります。フルーツは下記に限らず、入手しやすいもので作れますよ。絞り袋と口金もご用意くださいね。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


【材料】(3~4個分)
薄力粉…25g
牛乳…60ml
卵(MまたはLサイズ)…1/2個 ※今回は卵液1/2個分を用意
グラニュー糖…10g ※お好みの砂糖で可
無塩バター…25g
サラダ油…適量

(トッピング)
生クリーム…50ml ※市販のホイップクリームでも代用可
グラニュー糖…5g ※市販のホイップクリームを使う場合は不要
いちご…2個
キウイ…1/2個
バナナ…1/2本

【作り方】
1. 耐熱容器にバターを入れ、電子レンジ(600W)で30秒加熱して溶かします。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


電子レンジ(600W)で30秒加熱すると、少し溶け残りはありましたが、混ぜたら余熱できれいに溶けました

2. 溶きほぐした卵液にグラニュー糖(10g)を加えて混ぜます。
1を入れてよく混ぜ、牛乳も加えてさらに混ぜます。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


グラニュー糖は、卵液に加えてから時間が経つと粒が残るので、手早く混ぜてくださいね。グラニュー糖、溶かしバター、牛乳の順に加えて、都度よくかき混ぜました。

3. 薄力粉をふるって加え、よく混ぜたら、クレープ生地を濾し器で濾します。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


なめらかな生地にするため、薄力粉をふるって加えます。粉気がなくなるように泡立て器でよく混ぜました。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


生地を濾すと、きれいに焼き上がりますよ。濾し器に残った生地はシリコンベラで押しながら濾してくださいね。

4. ラップをかけて冷蔵庫で1時間ほど寝かせます。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


生地を寝かせるのが、最大のポイント。破れにくくなり、もちもちとした食感に仕上がるそうです。今回は2時間ほど寝かせました。


生地は1日寝かせてもいいとのことなので、時間がない時は、事前に生地だけ仕込んでおくことも出来ますよ。

5. ボウルに生クリームとグラニュー糖(5g)を入れ、氷水に当てながらハンドミキサーで角が立つまで泡立てます。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


氷水にボウルを当てて、角がピンと立つまでしっかりと泡立ててくださいね。今回は生クリームが少なかったので、飛び散らないように低速で3分ほど混ぜました。

6. 絞り袋に入れて、使うまで冷蔵庫で冷やしておきます。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


口金を入れた絞り袋を深さのあるコップなどに入れておくと、生クリームをスムーズに詰められますよ。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


生クリームが口金から出ないようにして、生地が焼けるまで冷やしておきます。

7. 小さめのフライパンにサラダ油を薄く塗り、中火で20~30秒温めます。一旦、火から外して、4をお玉1杯分流し入れ、フライパンを回して薄く伸ばします。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


冷やした生地はよく混ぜてから、お玉1杯分を流し入れましょう。筆者宅はIHなので、火が消えないようにフライパンを少し傾けて生地を丸く伸ばしました。

ガス火で焼く場合は、火元からフライパンを遠ざけて、傾けながら丸く伸ばしてくださいね。


8. 生地の縁に焼き色が付くまで焼いたら、シリコンベラを縁に入れ、ぐるっと1周させて隙間を作ります。その隙間にシリコンベラを差し込んで生地を少し持ち上げ、生地の端を手で持ちつつ&シリコンベラも使って、ひっくり返します。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


中火で1分半ほど焼くと表面が乾いて、生地の中央が少しぷくっと膨れました。生地の周囲にシリコンベラを差し入れてみると、張り付いている感じはなし。スムーズにひっくり返せそうな印象です。

そこでシリコンベラをスッと入れ、生地の端を手で持ちながら、ひっくり返しました。生地は熱いのですが、一瞬なので、どうにかひっくり返せましたよ。

熱さが心配な方は、フライパンの近くに濡らしたタオルや保冷剤を用意しておくと安心です。

9. 反対の面を、15~20秒焼きます。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


生地がとても薄いので、反対側は15~20秒くらい焼けばOK。焼けたら、お皿に取り出しておきます。

10. 濡れ布巾の上にフライパンをおいて、ジューッという音がしなくなるまで冷まします。
そこにサラダ油を薄く引いて、中火で10秒ほど温め、同様に残りの生地を焼きます。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


生地を焼いた後のフライパンは熱くなっているので、必ず一旦冷ましてくださいね。1枚目と同様の手順で、3枚を焼きました。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


焼けた生地をお皿に重ね、乾燥しないようにラップをかけます。完全に冷めるまで、30分ほどおきました。

11. いちご、キウイ、バナナをくし切りにします。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


フルーツは生地の枚数に応じて、切ってくださいね。バナナといちごは4等分に、キウイは8等分に切りました。

12. 生地の手前に6の生クリーム、11のフルーツ、6の生クリームと重ね、手前と両側の生地を折ってから巻きます。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


生クリームを2筋ほど絞り出し、いちご、キウイ、バナナを乗せます。

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


フルーツの上にもう一度生クリームを2筋ほど絞り出し、手前と両側の生地を折ってくるっと巻けば完成です♪

生地と生クリームに一体感が出るよう、今回は、30分ほど冷やしてからいただくことにします。

生地がシルキー♪極薄なのにもっちりとしていてお店レベルのクレープ!

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


料理研究家ゆかりさんのレシピで作った、「フルーツクレープ」が完成しました。
長さは10cmほどなので、おやつや食後のデザートに気軽に食べられるサイズ感です。

初めてクレープ作りに挑戦しましたが、薄いクレープ生地でもフライパンできれいに焼けました。生クリームとフルーツを包むと、お店で出てくるようなクレープに♪焼き色もほんのりと付いて、美しい仕上がりに大満足!

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


気になる中身がこちら。生クリームにいちご、キウイ、バナナが入っています。

食べてみると、生地はなめらかな舌触り。極薄なのに、噛むともちっとしていて、ふんわりとした生クリームとフレッシュなフルーツの食感に、とてもよく合います。生クリームは、甘さ控えめ。甘いバナナと甘酸っぱいいちご、キウイのおいしさが際立っていますよ。

今回は冷蔵庫で冷やしてから食べたので、生地と生クリームに一体感があり、自画自賛な出来栄えでした♪

生地を濾す&寝かすのひと手間で極薄もっちりクレープが家で作れる!

【極薄なのにもっちりな“クレープ生地”の作り方】え、フライパンで!?お店レベルの「フルーツクレープ」作ろう


YouTubeの料理系チャンネル『料理研究家ゆかりのおうちで簡単レシピ』で見つけた、「フルーツクレープ」。このお菓子は、生地を濾してから、冷蔵庫で1時間以上寝かせるのがコツのよう。フライパンに薄く流して焼いても破れずにひっくり返せ、焼き色もほんのりと付いて美しく焼けました。

生地を休ませる理由を調べてみると、時間をおくことで薄力粉に含まれるグルテン同士が、より結合。
生地が均一になって伸びがよい状態になり、薄い生地でも破れにくくなるそうです。

お菓子作りが大好きな筆者。クレープは薄い生地を焼くのが難しそうで、手を出さずにいましたが、料理研究家ゆかりさんのレシピで上手に焼くことが出来ました。

ただ、生地が1~2mmほどとかなり薄く、ひっくり返した時にひだが寄ったような状態でフライパンに広がるので、シリコンベラや手で広げて修正する必要が。とはいえ、焼き慣れれば、コツを掴めそうな気がします。

少量の薄力粉、卵、牛乳、砂糖、バターと常備している材料で生地を作れるので、挑戦してみる価値ありです!市販のホイップクリームや缶詰フルーツを使えば、トッピングを作る手間を省けて、より気軽に作れると思いますよ。

<参考文献>
WEB

『アトリエエピス~【クレープ記事を寝かせる意味とは】理由はグルテンにあり!?~』
https://atelier-epice.net/kurepu-kizi-nekaseru-imi/
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