長野在住の筆者が街を歩いていると、ふと目に入るのが「牛乳パン」の文字。ふわふわのパンに、たっぷりの白いクリームは長野県で長年愛されてきたんですよ。
【愛知県民なら知っている】このお菓子、持ち帰りが激ムズ!「ぴよりんチャレンジ」しよう!って何だ何だ!?
長野県発「牛乳パン」って食べたことある?
みなさんは、「牛乳パン」ってご存じですか?ふわふわのパンに白いクリームをたっぷり挟んだ、どこか懐かしさのある素朴な味わい──。長野県では、そんな「牛乳パン」が”ご当地パン”として長年愛されてきました。
全国には、その土地の名産品を使ったパンや、地元で長く親しまれてきたユニークなパンがあり、近年はそれらを一堂に集めたイベントが開かれるほど、ご当地パンの人気が高まっています。そのイベントなどでも、「牛乳パン」は長野県民のソウルフードとして紹介されることもあります。
とはいえ、長野県出身の筆者にとっては、スーパーやパン店でごく自然に見かける、あまりにも身近な存在。子どもの頃から慣れ親しんでいるため、「ソウルフード」と呼ばれると、ちょっと大げさに感じてしまうのも正直なところです。でも、改めて県内で人気の牛乳パンを調べてみると、お店ごとにパッケージや味わいに個性があり、実はとても奥が深いのだと気付かされました。
「牛乳パン」って、どこで生まれたの?ちょっと気になるルーツ話
牛乳パンの発祥は、長野県南部の伊那市にあるパン店だとされています。1950年代後半、開店前の早朝にパンを求めてやってきたお客さんに応える形で、店にあったパンにバタークリームを挟んで出したのが始まりなのだとか。
現在では、県内のさまざまなパン店がそれぞれの「牛乳パン」を手がけており、味も形も実に多彩。地域に根ざしたパンでありながら、どこか懐かしくも愛着の湧く存在として、今も地元の人々に親しまれています。
今回は、そんな「牛乳パン」を3種類買って食べ比べてみました。
【食べ比べその1】ココラデの「牛乳パン」——この厚み、ボリュームは圧巻!
まず紹介するのは、長野県内に4店舗を展開する人気ベーカリー「ココラデ」の牛乳パン(¥420/税込)。開店前から行列ができるほどの人気ぶりで、お目当てはもちろん、この”分厚すぎる”牛乳パンです。
なんといっても目を引くのが、その堂々たるボリューム。手に取った瞬間、ずしっとした重みにびっくりして、思わずキッチンスケールで計ってみたところ、なんと約400g!パンの間には、真っ白でなめらかな生クリームがたっぷり。牛乳瓶のイラストが描かれたパッケージも、手にするだけでちょっとうれしくなるかわいさです。
上側のパンはふわっと軽やか。対して下側はクリームとパンの重みを支えられるようにするためか、少しぎゅっと詰まったような感じ。食感はもっちり。
電話での予約も可能とのことなので、確実に手に入れたい方は、お店に問い合わせてみるのがおすすめです。
【食べ比べその2】SANCHの「サンチの牛乳パン(スモール)」——まるで洋菓子のような、ふわとろ系
続いて紹介するのは、長野市に本店を構えるサンドイッチ専門店「SANCH(サンチ)」の牛乳パン。
こちらの「サンチの牛乳パン(スモール)」(¥420/税込)。なんと長野県民御用達のスーパーマーケット「ツルヤ」の一部店舗でも購入できます。
パンは半円型で、表面にはしっかり焼き色がついていて、見た目からして香ばしさを感じます。中には、濃厚な生クリームがぎっしり。食べてみると、まずふわっとした軽さに驚き、噛むほどにパンとクリームが口の中で一体となり、すっととろけるような不思議な口どけ。
ブリオッシュのようなリッチな生地は、まるで洋菓子を思わせるような味わいで、「牛乳パンってこんなに上品だったっけ?」と、ちょっと驚かされます。しっかりめのクリームとのバランスも絶妙で、甘さの中に奥行きがあるのが印象的。
サイズは”スモール”ですが、満足感はしっかり。デザート代わりにコーヒーと一緒に楽しみたくなるような、そんな牛乳パンです。
【食べ比べその3】ベーカリースイートの「スヰトの牛乳パン」——老舗ならではの優しさとこだわりが詰まった味
最後に紹介するのは、創業100年を超える長野の老舗「スヰト」が手がける「スヰトの牛乳パン」(¥394/税込)。牛のイラストが描かれたパッケージはなんとも愛らしく、思わず手に取りたくなるかわいさです。実は牛乳パンって、味だけでなくパッケージのかわいさもお店ごとの楽しみのひとつなんですよね。
中身はちぎりパンのように小分けになった形が特徴的。たっぷりクリームがサンドされていながらも、この形なら手が汚れにくく、シェアしやすいのがうれしいポイント。大きな牛乳パンは「どこから食べよう…」と悩みがちですが、これはとても食べやすくてスマートです。
ふわふわなのにしっかりと密度のある生地は、3つの牛乳パンの中でも1番”食べ応えがある”タイプ。中のクリームは、ミルキーでこってりとしたコクがあり、ひとくちで満足感が広がります。
さらに注目したいのが、姉妹商品「コーヒー牛乳パン」。スタンダードな甘さのあとに食べると、そのビターさにちょっと驚かされます。
番外編:なんと”牛乳クリームだけ”も売ってるんです!
最後に、ちょっとユニークな1品をご紹介します。それが「モンドウル田村屋」というパン店が手がける、「牛乳パンのクリーム」(¥345/税込)。パンではなく、クリームだけが単品で販売されているという珍しさが話題のアイテムなんです。店舗での取り扱い状況は不明ですが、先ほども登場した「ツルヤ」の一部店舗では購入できるようです。
このクリームは、どこか懐かしさのある”ジャリッ”とした食感のバタークリーム系。ほんのり塩気も感じられるような、パン好きの心をくすぐる味わいです。
これさえあれば、お気に入りの食パンに塗って、自分だけの”マイ牛乳パン”が作れるという楽しみも。ベーグルやスコーン、クラッカーにのせて洋風アレンジを楽しむのもおすすめです。
気になる牛乳パンはありましたか?ふわふわのパンに、たっぷりのクリーム。どこか懐かしくて、それぞれに違う魅力を持つ。牛乳パンは、長野の日常に根ざした”おいしい文化”でした。
※出典・参考
「信州の逸品ブログ|牛乳パンのルーツ」「駒ヶ根市公式サイト|牛乳パンの生みのまち宣言」
※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。
パッケージの可愛さも魅力のひとつなんです。地元で長く愛されるこのパンですが、実はお店ごとに見た目も味もさまざまで、奥深い世界が広がっているんですよ。今回は人気の牛乳パン3種を食べ比べしました。長野に来たら、お気に入りの”牛乳パン探し”をしてみませんか?
【愛知県民なら知っている】このお菓子、持ち帰りが激ムズ!「ぴよりんチャレンジ」しよう!って何だ何だ!?
長野県発「牛乳パン」って食べたことある?

みなさんは、「牛乳パン」ってご存じですか?ふわふわのパンに白いクリームをたっぷり挟んだ、どこか懐かしさのある素朴な味わい──。長野県では、そんな「牛乳パン」が”ご当地パン”として長年愛されてきました。
全国には、その土地の名産品を使ったパンや、地元で長く親しまれてきたユニークなパンがあり、近年はそれらを一堂に集めたイベントが開かれるほど、ご当地パンの人気が高まっています。そのイベントなどでも、「牛乳パン」は長野県民のソウルフードとして紹介されることもあります。
とはいえ、長野県出身の筆者にとっては、スーパーやパン店でごく自然に見かける、あまりにも身近な存在。子どもの頃から慣れ親しんでいるため、「ソウルフード」と呼ばれると、ちょっと大げさに感じてしまうのも正直なところです。でも、改めて県内で人気の牛乳パンを調べてみると、お店ごとにパッケージや味わいに個性があり、実はとても奥が深いのだと気付かされました。
「牛乳パン」って、どこで生まれたの?ちょっと気になるルーツ話

牛乳パンの発祥は、長野県南部の伊那市にあるパン店だとされています。1950年代後半、開店前の早朝にパンを求めてやってきたお客さんに応える形で、店にあったパンにバタークリームを挟んで出したのが始まりなのだとか。
そのおいしさが評判を呼び、やがて商品化され、県内各地へと広まっていったそうです。
現在では、県内のさまざまなパン店がそれぞれの「牛乳パン」を手がけており、味も形も実に多彩。地域に根ざしたパンでありながら、どこか懐かしくも愛着の湧く存在として、今も地元の人々に親しまれています。
今回は、そんな「牛乳パン」を3種類買って食べ比べてみました。
【食べ比べその1】ココラデの「牛乳パン」——この厚み、ボリュームは圧巻!

まず紹介するのは、長野県内に4店舗を展開する人気ベーカリー「ココラデ」の牛乳パン(¥420/税込)。開店前から行列ができるほどの人気ぶりで、お目当てはもちろん、この”分厚すぎる”牛乳パンです。

なんといっても目を引くのが、その堂々たるボリューム。手に取った瞬間、ずしっとした重みにびっくりして、思わずキッチンスケールで計ってみたところ、なんと約400g!パンの間には、真っ白でなめらかな生クリームがたっぷり。牛乳瓶のイラストが描かれたパッケージも、手にするだけでちょっとうれしくなるかわいさです。

上側のパンはふわっと軽やか。対して下側はクリームとパンの重みを支えられるようにするためか、少しぎゅっと詰まったような感じ。食感はもっちり。
ひとつのパンで2つの食感が楽しめます。そして何より印象的なのが、白いクリームの口どけ。ほどよい甘さと軽さがあって、大きさのわりに驚くほどパクパクと食べ進められます。
電話での予約も可能とのことなので、確実に手に入れたい方は、お店に問い合わせてみるのがおすすめです。
【食べ比べその2】SANCHの「サンチの牛乳パン(スモール)」——まるで洋菓子のような、ふわとろ系

続いて紹介するのは、長野市に本店を構えるサンドイッチ専門店「SANCH(サンチ)」の牛乳パン。
こちらの「サンチの牛乳パン(スモール)」(¥420/税込)。なんと長野県民御用達のスーパーマーケット「ツルヤ」の一部店舗でも購入できます。

パンは半円型で、表面にはしっかり焼き色がついていて、見た目からして香ばしさを感じます。中には、濃厚な生クリームがぎっしり。食べてみると、まずふわっとした軽さに驚き、噛むほどにパンとクリームが口の中で一体となり、すっととろけるような不思議な口どけ。

ブリオッシュのようなリッチな生地は、まるで洋菓子を思わせるような味わいで、「牛乳パンってこんなに上品だったっけ?」と、ちょっと驚かされます。しっかりめのクリームとのバランスも絶妙で、甘さの中に奥行きがあるのが印象的。
サイズは”スモール”ですが、満足感はしっかり。デザート代わりにコーヒーと一緒に楽しみたくなるような、そんな牛乳パンです。
【食べ比べその3】ベーカリースイートの「スヰトの牛乳パン」——老舗ならではの優しさとこだわりが詰まった味

最後に紹介するのは、創業100年を超える長野の老舗「スヰト」が手がける「スヰトの牛乳パン」(¥394/税込)。牛のイラストが描かれたパッケージはなんとも愛らしく、思わず手に取りたくなるかわいさです。実は牛乳パンって、味だけでなくパッケージのかわいさもお店ごとの楽しみのひとつなんですよね。

中身はちぎりパンのように小分けになった形が特徴的。たっぷりクリームがサンドされていながらも、この形なら手が汚れにくく、シェアしやすいのがうれしいポイント。大きな牛乳パンは「どこから食べよう…」と悩みがちですが、これはとても食べやすくてスマートです。

ふわふわなのにしっかりと密度のある生地は、3つの牛乳パンの中でも1番”食べ応えがある”タイプ。中のクリームは、ミルキーでこってりとしたコクがあり、ひとくちで満足感が広がります。

さらに注目したいのが、姉妹商品「コーヒー牛乳パン」。スタンダードな甘さのあとに食べると、そのビターさにちょっと驚かされます。
甘いものが得意でない方や、大人の味が好きな方には、こちらから試してみるのもおすすめです。
番外編:なんと”牛乳クリームだけ”も売ってるんです!

最後に、ちょっとユニークな1品をご紹介します。それが「モンドウル田村屋」というパン店が手がける、「牛乳パンのクリーム」(¥345/税込)。パンではなく、クリームだけが単品で販売されているという珍しさが話題のアイテムなんです。店舗での取り扱い状況は不明ですが、先ほども登場した「ツルヤ」の一部店舗では購入できるようです。

このクリームは、どこか懐かしさのある”ジャリッ”とした食感のバタークリーム系。ほんのり塩気も感じられるような、パン好きの心をくすぐる味わいです。

これさえあれば、お気に入りの食パンに塗って、自分だけの”マイ牛乳パン”が作れるという楽しみも。ベーグルやスコーン、クラッカーにのせて洋風アレンジを楽しむのもおすすめです。
気になる牛乳パンはありましたか?ふわふわのパンに、たっぷりのクリーム。どこか懐かしくて、それぞれに違う魅力を持つ。牛乳パンは、長野の日常に根ざした”おいしい文化”でした。
ご当地パンとして、甘いおやつとして、そしてちょっとした旅のきっかけとして、楽しんでみてはいかがでしょうか。
※出典・参考
「信州の逸品ブログ|牛乳パンのルーツ」「駒ヶ根市公式サイト|牛乳パンの生みのまち宣言」
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