「Im donut ?」や「UNI DONUTS」など、生ドーナツ店が人気を集める昨今。行列や整理券が当たり前の話題スイーツですが、実はちょっとした工夫で、おうちでも”それっぽい”食感と味わいが楽しめるんです。
今回挑戦したのは、ホットケーキミックスと豆腐を使ったふんわり生地に、とろ~りカスタードを包んだお手軽ドーナツ。クリームはレンチンでささっと完成!お店とはまた違う、気軽なうれしいが見つかるかも。

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話題の”生ドーナツ”って?

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


今、話題の”生ドーナツ”。都内で連日行列ができる人気ドーナツ専門店「Im donut ?」や「UNI DONUTS」では、整理券が配られることもあるほど注目を集めています。気になっている方も多いのではないでしょうか。

生ドーナツの基本は、イースト生地に卵やバターをたっぷり使ったブリオッシュ風のリッチな配合なんだとか。高温短時間で揚げることで、外はカリッと中はとろける食感が特徴です。そのやわらかく”生”のような口溶けが名前の由来だそう。見た目は穴のない丸いフォルムが主流で、たっぷりの生クリームやカスタードを詰めたタイプも人気です。

そんな”お店で並んで買うもの”という印象の生ドーナツですが、ある日ふと「家でも作れるのでは?」と思い立ち、気になっていたYouTubeレシピにチャレンジしてみることにしました。

「まんまるkitchen」で見つけた!忙しい人のための、生ドーナツ入門

生ドーナツのレシピをネットで探してみると、発酵が必要な本格派から、ホットケーキミックスを使った簡単レシピまで実にさまざま。お店のような仕上がりを目指すか、手軽さをとるか…と迷った結果「せっかくなら、おいしくて失敗しにくい、いいとこどりのレシピが見つかれば最高なのでは?」と。


そこで出会ったのが、YouTubeチャンネル『まんまるkitchen』さんのクリームドーナツレシピ。豆腐を使ったちょっぴりヘルシーな生地に、ホットケーキミックスを活用。中に詰めるカスタードも電子レンジで作れるという、まさに”わかってる!”仕様の一品です。
「簡単にお手軽」をコンセプトにした同チャンネルは、家庭で作りやすいスイーツやパン、アレンジレシピを中心に紹介する人気料理系チャンネル。登録者数は42.4万人(2025年6月時点)を超え、忙しい日常にちょっとした楽しみを届けてくれる存在です。

ホケミと豆腐で簡単に「クリームドーナツ」に挑戦!

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


【材料】(8個分)
(ドーナツ生地用)
絹ごし豆腐…150g
ホットケーキミックス…200g
グラニュー糖(まぶす用)…適量

(カスタードクリーム用)
卵…Mサイズ 1個
グラニュー糖もしくは砂糖…大さじ3
薄力粉…大さじ2
牛乳…200ml
バニラエッセンス…8滴

揚げ油…適量

【作り方】

1. キッチンペーパーで豆腐を包み耐熱容器に入れ、電子レンジ600Wで2分加熱する。加熱し終わったら電子レンジから取り出し、そのまま常温で粗熱をとる。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


今回使ったキッチンペーパーでも問題なく作れましたが、動画では厚手のフェルトタイプのものを使用していました。

2. 耐熱容器(ボウル)に卵を割り入れ、グラニュー糖を加えてよく混ぜる。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


粗熱をとっている間に、先にカスタードを作ります。

3. 2に薄力粉を加え、ダマがなくなるまでよく混ぜ合わせる。

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4. 3に牛乳を少しずつ加えながらよく混ぜたら、お好みでバニラエッセンスを加えて混ぜ合わせ、ラップを軽くかけ、電子レンジ600Wで2分加熱する。


【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


バニラエッセンスを入れると、ふわっと甘い香りが広がります。

5. 4を電子レンジからとりだしたら軽く混ぜ、再度電子レンジ600Wで1分加熱する。加熱が終わったら電子レンジからとりだし、なめらかになるまでよく混ぜて、ラップをピッタリとつけて粗熱とってから、冷蔵庫で冷やしておく。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


とろみが足りなければ1分追加加熱し、なめらかになるまで混ぜましょう。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


カスタードクリームに、ピタッとくっつけてラップしましょう。

6. 1の豆腐のキッチンペーパーをとり、ボウルに入れ、泡立て器でしっかり潰していく。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


大きな塊がなくなるまでしっかり潰します。

7. 6にホットケーキミックスを加えて混ぜ合わせ、ある程度まとまってきたら、手で粘り気が出るまで捏ねる。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


画像の程度にまとまったら、手に切り替えて捏ねていきます。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


手にまとわりつきますが、かなり粘り気が出て、捏ねにくくなるまでしっかりと捏ねます。

8. 手にサラダ油(分量外)を軽く塗り、7の生地を8等分に分ける。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


初めに丸めてから半分、さらに半分と分けて8等分にします。
まんまるkitchenさんはこのとき、分けた生地を置いておくためのお皿に、くっつき防止のためラップをしていました。筆者はまな板を使いましたが、特にくっつくことはなかったです。

9. 8の生地をのばし、5で冷やしておいたカスタードクリームを包んでいく。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


生地を中央に集めるように包み、口をしっかりつまんで閉じてから、両手でやさしくコロコロと形を丸く整えます。口をしっかり閉じないと、揚げたときにふくらみ、形が崩れてしまいます。カスタードクリームも、入れすぎると漏れるので注意。やわらかさによって包みやすさは変わりますが、動画では中スプーンに軽く2杯くらいを目安にしていました。

カスタードは余るので、カップケーキに添えたりと、お好みで楽しみましょう♪

10. 鍋に揚げ油をたっぷり入れたら火にかけ、170℃に温める。温まったら、9のドーナツを入れ、きつね色になるまで揚げていく。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


油が飛んで火傷しないよう、ゆっくり入れましょう。たまにひっくり返しながら、均等にきつね色に揚げていきます。
揚げ時間の目安は特に言及されていませんでした。
今回は、両面で約3分程度揚げました。

11. 揚げ終えたらバットやキッチンペーパーの上で油を切り、粗熱がとれたらグラニュー糖を全体につけて完成!

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


グラニュー糖は多めにつけると、食感アップに。

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


おいしそうな見た目に、早く食べたくてソワソワ♪

かじった瞬間に、とろっふわっ!おうちドーナツは想像以上のしあわせ食感♡

【話題の“生ドーナツ”を手作り】「生の口溶け感」を手軽に叶えたい!豆腐×ホケミでふわもち食感を再現


ころんとした丸いシェイプがなんとも可愛らしく、こんがりとしたきつね色に揚がった表面が、食欲をぐんぐんそそります。かじりつくと、外はさくっと、中はふわっと。とろ~りとなめらかなカスタードがあふれ出して、ブリオッシュ生地でなくとも、まさに”生”と呼びたくなる口どけでした。

正直、ホットケーキミックスには”ふくらみはするけど、硬くなりがち”というイメージを持っていましたが、豆腐を使うことでふわふわのやわらかさに仕上がり、うれしい驚き。グラニュー糖がじゅわっと溶けて、生地の香ばしさと好相性。クリームをたっぷり入れたおかげか、豆腐感はまったく気にならず、むしろ”ちょっとヘルシー”な満足感がありました。気づけば、ついもう一つと手がのびてしまうおいしさです。

ちなみに「Im donut ?」や「UNI DONUTS」のドーナツも実際に食べたことがあるのですが、どちらもふわっと軽くて、いくらでも食べられそうなおいしさでした。特に「Im donut ?」は、買ってすぐに食べると感動的なほどのふわとろ食感で、行列に並ぶのも納得。ただ、持ち歩いて時間が経つと少ししぼんでしまうこともあるので、やっぱりタイミングが大事だなと感じます。


その点手作りなら、場所も時間も自分次第。出来たてを食べられるって、なんだか贅沢ですよね。今回のおうちドーナツは、もちろん別物ではあるけれど、あの”ふわっ””とろっ”の感じをふと思い出すような仕上がりで、これはこれでとってもアリだなと思いました。

今は地方に暮らしていることもあり、有名店のようなドーナツをおうちで気軽に楽しめるのは、本当にうれしいこと。つい、友人にもちょっと自慢したくなってしまいます。

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作ってみて感じたのは、揚げ油の温度管理の大切さ。目安は170℃。ドーナツを入れたときに静かに泡が立つくらいが理想の状態です。加熱すると温度は変動しますが、”静かに泡立つ”という感覚をつかむと失敗しにくいかも。実は筆者も、表面ばかりが色づいて、中が半生という事態を経験…。不安なら、160℃でじっくり揚げるのもおすすめです。

また、まんまるkitchenさんによると、カスタードの代わりにあんこを詰めたり、具を入れずにきな粉やココアをまぶすのもおすすめとのこと。
個人的には、ホイップクリームをあとから注入してもよさそうだし、面倒なときはディップして食べても◎。シナモンシュガーをまぶしたり、生地自体にココアや抹茶パウダーを混ぜて風味を変えるのもいいかもと感じました。”おうちドーナツ”の楽しみが広がるレシピでした。
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