ポテサラという略語まであるほどみなに愛されている「ポテトサラダ」ですが、世の中にはとんでもない数のレシピが存在しています。店の数や家庭の数だけあると言ってもいいくらい、いくらでもアレンジできるのがポテサラのいいところでもありますが、桝谷シェフがYouTubeで紹介していたのはまさかの焼きポテサラ。
焼いたらポテサラじゃないんじゃないの?と首を傾げつつ、さっそく作ってみました!

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桝谷周一郎さんは15歳から料理の道に入り、国内海外で修業後、25歳で代官山に「オステリア ルッカ」を開業。芸人コンビ北陽の虻川美穂子さんと結婚し、今は一児の父です。「賛否両論」の笠原シェフとは25年来の友人で、笠原シェフのYouTubeに触発されたかは定かではありませんが、『桝谷周一郎のSimple is best』では、料理を作りながら持ち前のユーモアあふれるトークを全力で展開しています。

桝谷シェフの「焼きポテサラ」の材料と作り方

【材料】※2人分
じゃがいも…2個
豚バラ薄切り肉…100g(ベーコンでも可)
玉ねぎ…1/2個
マヨネーズ…大さじ1.5
ディジョンマスタード…大さじ1
オリーブオイル…大さじ2
カレー粉…小さじ1/2
塩…適量
こしょう…適量
パセリ(生)…少々(お好みで、クミンやオレガノでも可)

【え、コレがポテサラなの!?】イタリアンの桝谷シェフは「焼きポテサラ」がお好き♡温かいけど…ポテサラ!?


じゃがいもは1/4に切っておきます。
玉ねぎは薄切りにしておきます。
豚肉は1.5cm幅に切っておきます。

【作り方】※調理時間:20分
1. じゃがいもを600Wの電子レンジに10分かけ、皮を剥いて一口サイズに切ります。

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2. フッ素樹脂加工のフライパンに玉ねぎを入れて油をひかずに強火にかけ、焦げ目が付くようにカリカリに焼きます。

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3. 玉ねぎが焼けたら弱火にし、豚肉を入れて炒めます。

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4. 豚肉に火が入ったら、じゃがいもとオリーブオイルを加え、しゃもじなどで適当に潰します。

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5. 火を止めて、カレー粉、マヨネーズ、マスタードを加えて混ぜ合わせます。

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6. 味をみて、塩とこしょうで味を整えます。


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7. 器に盛り付けて、お好みでパセリをかけて出来上がりです。

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定食に付いてきたり皿の端に丸く乗せられていたりといったイメージのポテサラですが、これまで食べてきたポテサラはすべて、冷たい状態もしくは常温だったと記憶しています。というより、焼いた状態のものをポテサラと呼んでしまうことに驚きでした。

口に運んだ途端、温かいじゃがいもと、温まったことで風味の強くなったカレー粉やマスタードの香りが鼻に抜けてきて、ポテサラと認識してしまいました。豚肉の食感もちょうどいい歯ごたえでおいしくて、付け合わせというよりはおかずの一品としてもよいレシピだと思います。

洋食のレシピにときどき登場してくるディジョンマスタードですが、ワインの名産地ブルゴーニュ地方にある街の名前で、原料は他のマスタード同様に芥子ですが、ワインビネガーもしくは酸味のあるぶどう汁で溶いたものを呼びます。そのためマスタードなのに最初から酸味があり、ハンバーガーやホットドッグなどのトッピングとしてもよく使われています。

わたしは和芥子のあのツンとした辛さではなく酸味のある爽やかな辛さがずっと大好きで、外食先のテーブルなどに置かれていると、ついついかけすぎてしまいます。もちろん、家にも常備しています。

ポテトサラダは色々な国で食べられていますが、調理法が違ったり、調味料が違ったりと本当にさまざまです。マヨネーズを使わずにドレッシングをかけて、文字通りサラダとして食べる国もありますし、タラモサラダのようにたらこや明太子を混ぜて食べる国もあったりします。

とにかくじゃがいもの用途というか汎用性が広すぎて、どこまでがポテトサラダでどこからが違うのかがもはや分からなくなっています。
一緒に入れる具材にもその人の好き嫌いが反映されますし、家庭料理として出てくるポテトサラダの味は、きっと受け継がれていく中で次第に変化していくのだろうと思います。

まさに、無限の可能性を秘めた料理と言っても過言ではありません。

珍しいですが、とてもおいしいポテサラが出来上がりますので、ぜひ作ってみてください!
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