管理栄養士のともゆみです。バウムクーヘンって普段どのように切り分けて食べていますか?わたしは、ケーキのように扇形に切って食べるものだと思っていましたが、本場ドイツの切り方はまったく違う切り方だそうで、ドイツ流だとなめらかな口当たりになるんだとか。
そう話していたのは、ANN系列で放送されている報道・情報番組『スーパーJチャンネル』。切り方を変えたらバウムクーヘンの新たな味わいに出会えるのでしょうか?

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ANN系列で夕方に生放送されている報道・情報番組『スーパーJチャンネル』。その日、「なるほど!ハテナ」のコーナーでは、バウムクーヘンの切り方について取り上げていました。

しっとり、まろやかな食感にやさしい甘さの、ドイツ生まれで日本でも大人気のスイーツ「バウムクーヘン」。

本場ドイツでは「バウムクーヘン」は扇形に切らない!じゃあ、どう切るの!?そのワケは!?試してみました!
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そのバウムクーヘン、みなさんは普段どのように切り分けていますか?わが家では、下の画像のように、垂直に包丁を入れ、扇形に切り分けて食べていました。この切り方って日本では一般的なのではないでしょうか。

本場ドイツでは「バウムクーヘン」は扇形に切らない!じゃあ、どう切るの!?そのワケは!?試してみました!
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ところが本場ドイツではまったく違う切り方が主流なんだそうです。ドイツスタイルだとなめらかな口当たりが楽しめるといいます。それはいったいどんな切り方なのでしょうか?教えてくれたのは日本ではじめてバウムクーヘンを販売したという「ユーハイム」。自宅でも簡単にその食感が再現できるとのことでやってみたいと思います。

「本場ドイツ流のバウムクーヘンの切り方」

【切り方】
1. 包丁を垂直ではなく斜めに入れます。

本場ドイツでは「バウムクーヘン」は扇形に切らない!じゃあ、どう切るの!?そのワケは!?試してみました!
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2. 包丁を横にスライドさせます。


本場ドイツでは「バウムクーヘン」は扇形に切らない!じゃあ、どう切るの!?そのワケは!?試してみました!
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3. そこから弧を描くようにすくいあげて切ります。

本場ドイツでは「バウムクーヘン」は扇形に切らない!じゃあ、どう切るの!?そのワケは!?試してみました!
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そう、「そぎ切り」にすることで、なめらかな口当たりになるそうです。

本場ドイツでは「バウムクーヘン」は扇形に切らない!じゃあ、どう切るの!?そのワケは!?試してみました!
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今までの切り方と口当たりを比較してみた!

では、今までの切り方と口当たりは本当に違うのでしょうか?普段切っている「扇形」とドイツ流の「そぎ切り」を食べ比べてみたいと思います。

いつもの「扇形」

本場ドイツでは「バウムクーヘン」は扇形に切らない!じゃあ、どう切るの!?そのワケは!?試してみました!
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いつものバウムクーヘンですね、しっとりやわらかでおいしいです。

ドイツ流の「そぎ切り」

本場ドイツでは「バウムクーヘン」は扇形に切らない!じゃあ、どう切るの!?そのワケは!?試してみました!
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あ、違う、全然違います。舌触りがなめらかです。ふわ~っととけていくようななめらかさがありますね。やわらかさとしっとり感も扇形よりだいぶあります。はじめは扇形もやわらかいと思いましたが、比べてみると、そぎ切りよりも弾力があり、口溶けが遅いような感じがあります。切り方ひとつでこんなにも変わるんですね。

なぜ、なめらかな口当たりになるの?

なぜ、そぎ切りにすると口当たりがなめらかになるのでしょうか?ユーハイムによると、「斜めに切ることによって断面が潰れない。年輪といわれるたくさんの層が、食べたときにほどけるようになる。
そして三日月の形が舌に沿うような形で味わいやすい」とのことでした。コンビニやスーパーで手に入るひと口サイズのバウムクーヘンも、フォークを縦ではなく横に滑らせるようにして食べると、食感が多少変わるとのことです。

バウムクーヘンについて

ドイツ語でバウムは「木」、クーヘンは「ケーキ」を意味し、バウムクーヘンは、中心に穴があり断面に樹木の年輪のような同心円状の模様が浮き出たドイツのケーキです。芯になる棒の表面に生地を少量かけてバーナーで焼くと、表面に焼き色がついた薄い層ができます。それを繰り返し、薄い層を10~20層程度重ねて作ります。生地の主な材料は小麦粉、バター、卵、砂糖。栄養成分は30g(約3.5cm四方)につき、120Kcal、たんぱく質1.6g、糖質15.7g。

普段何気なく切って食べているバウムクーヘンですが、切り方を変えてそぎ切りにしただけで、扇形とは明らかに食感が変わることに驚きました。ドイツでは主流でも、そぎ切りを知らなかったわたしには、バウムクーヘンの新しい食べ方でした。

もし食べる機会があれば試してみてはいかがでしょうか。
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