刺身やたたきで、いただくことが多いカツオ。初夏には初ガツオと呼ばれ、旬を迎えます。
人気和食店「賛否両論」の店主・笠原将弘さんがYouTube『【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道』で、簡単においしく作れる「カツオの漬け丼」を紹介していました。しょうゆベースのたれに切り身を漬けるだけかと思いきや、笠原さんらしい工夫が随所に!しょうゆはもちろん、みそや辛子も使うんですって。これは食べたことがない丼になりそう!

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旬の初ガツオを2つの味で楽しめる♪「カツオの漬け丼」を作ってみた!

動画では、カツオのサク350g分の分量で紹介していましたが、今回購入したサクが180gだったので、半量にして作ってみます。

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


【材料】(1~2人分)
カツオのサク(刺身用)…180g
青じそ…2~3枚
青ねぎ…1と1/2本
みょうが…1個
温かいご飯…適量
刻みのり…適量
白いりゴマ…適量
練り辛子‥少々

(漬けしょうゆ)
しょうゆ…50ml
みりん…25ml
玉ねぎ(すりおろし)…大さじ1/2 
しょうが(すりおろし)…小さじ1/2

(なめろう風)
みそ…大さじ1/2
みりん…小さじ1/2
ゴマ油…小さじ1/4

【作り方】
1. しょうゆ、みりん、しょうが、玉ねぎを混ぜて、漬けしょうゆを作ります。

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


漬けしょうゆにおろし玉ねぎを加えるのが、笠原さん流です。カツオと玉ねぎは相性がいいので、すりおろし玉ねぎを少し加えるのだそう。

2. カツオを5mm幅に切り、1に10分ほど漬けます。

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


漬けしょうゆに長く漬けるとカツオの身が締まったようになるので、10分程度で引き上げます。今回は、5分経ったらカツオをひっくり返し、両面に味が染みるようにしました。

カツオの切れ端や身の細い部分、切った時に崩れてしまったものは、細かくしてなめろう風にするので、よけておいてくださいね。

3. 2でよけておいた、サクの身の細い部分や崩れたカツオを細かく切り、みそ、みりん、ゴマ油と混ぜます。

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


アジなどの青魚と、みそ、薬味を一緒に叩いた料理「なめろう」を、イメージしているそう。
細かく切ったカツオにみそ、みりん、ゴマ油を混ぜます。漬け丼になめろう風もダブルで乗せるとは、斬新!

味見すると、みその塩味が強かったので、今回は砂糖ひとつまみと、みりんを少し足して甘味を調整しました(各分量外)。みそによって味わいが異なるので、お好みの甘さに調整するのが良さそう。

4. 青ねぎとみょうがを小口切りに、青じそを細切りにして水(分量外)にサッと晒します。

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


青ねぎ、みょうが、青じそ以外に、しょうがやにんにくなどを加えてもいいとのこと。香りの強い薬味は、漬け丼に合いそうです!

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


水に長く浸すと香りが飛ぶので、30秒ほど浸けてから、しっかりと水気を切りました。

5. 器にご飯を盛り、のり、2の漬けと3のなめろう風、4の薬味を乗せます。白ゴマを振り、辛子を添えます。

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


あとは、カツオを温かいご飯の上に乗せるだけです♪このお料理は、わさびでなく辛子が合うそうですが、カツオに辛子を付けるのは初めて!

しょうゆ味のカツオとみそ味のカツオが乗った、笠原さんの「カツオの漬け丼」。食べるのが楽しみ♪

漬けは王道でなめろう風は変化球!旬のカツオをしょうゆとみそ味で堪能♪

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


和食の料理人・笠原将弘さん直伝の「カツオの漬け丼」が、こちらです。漬けしょうゆに漬けたことで、カツオの赤色がより深くなりました。

中央になめろう風のカツオと辛子が乗っているので、唯一無二の雰囲気に。
カツオに辛子を付けたことがないので、どんな味わいなのか、気になります。

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


まずは、おろし玉ねぎ入りのしょうゆに漬けた漬けから。辛子を少し付けて食べてみると、しっかりとしょうゆの味わいが染み込んでいて、魚臭さはまったくなし!カツオが、ねっとりとおいしく仕上がっています。

辛子にも、わさびに似た辛味がありますが、わさびより少し重ためな印象。カツオは旨味が強い上、しょうゆの味わいがしっかりと入っているので、辛子の方が合うのかもしれませんね。でも、わさびでもそれほど変わらないかな…。

薬味と一緒に食べると、水にサッと浸した薬味がパリッとしていて、香りも華やか♪夏らしい清涼感が口の中に広がります。

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


続いて、なめろう風のカツオを食べてみると、とってもおいしい!みそを食べているような感じですが、刺身が入ってるので確かに、なめろうっぽい!

漬けのカツオだけでも、もちろんおいしいし、たくさん乗っていると、うれしいですよね。ただ、どこを食べても同じ味わいなので単調な印象になりがち。

笠原さんの「カツオの漬け丼」は、なめろう風のみそ味も楽しめるので、カツオのダブル丼をいただいたような満足感がありました♪

しょうゆに辛子とみそ…旬のカツオのおいしさが広がる!

【笠原将弘の初夏の丼】旬のカツオで贅沢丼作ろう!まさかの“漬け”と“なめろう風”のダブルでオン!


和食の料理人・笠原将弘さんのYouTube『【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道』で見つけた、「カツオの漬け丼」。しょうゆベースの漬けだれにカツオを漬け、ご飯に乗せるだけかと思いきや、随所に味付けの工夫が見られるオリジナリティの高い一品でした。カツオの旨味と少し甘いみそ、薬味がとてもよく合っていましたよ♪

また、普段はカツオの刺身に、わさびかおろししょうがを付ける筆者。
辛子は初めてでしたが、違和感を感じずにいただけました。カツオは旨味が強いので、わさびよりも重厚感のある辛子でも合うのでしょうね。

そして、カツオのサクは尾に近い部分は細くなっており、そこを切り身にすると、小さくて見栄えが悪くなります。それをなめろう風にするのは、とてもいいアイデアだなと思いました。

笠原さんのアイデアが詰まった「カツオの漬け丼」は、簡単なのに絶品!ぜひ旬のカツオでお試しくださいね。
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