家庭でレストラン級のおいしいフレンチを学べる、元2つ星フレンチのシェフ・ジョージさんのYouTube『George ジョージ』。今回は、フランスの定番家庭料理だという「若鶏のビネガー煮」に挑戦!元々はフランス南東部にあるリヨンの郷土料理だそう。
たっぷりのお酢で鶏肉を煮込むから、とてもやわらかく仕上がるんですって。お酢もワインビネガーを使うのが、フランスっぽい。いつもとはひと味違う鶏肉の煮込み料理になりそう♪

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フランス・リヨンの郷土料理「プーレ・オ・ヴィネーグル」がこちら

Poulet au Vinaigre (Chicken with Vinegar) https://t.co/gvVA9I0ICn via @Allrecipes— Marvin Goodsell (@GoodsellMarvin) April 16, 2025

ジョージさんがYouTube『George ジョージ』で紹介していた、「プーレ・オ・ヴィネーグル」。X(旧Twitter)で検索してみたら、アメリカ人の方が画像をポストしていました。

フランス語の料理名「Poulet au Vinaigre」を日本語にすると「若鶏のビネガー煮」。英語では「Chicken with Vinegar」と、投稿者の方は紹介していますね。

お酢で煮込む料理ですが、仕上がりは鶏肉のトマト煮込みにそっくり。

ジョージさんのレシピでは、赤ワインビネガーの他にトマトペーストとチキンブイヨン使い、焼いた鶏肉を煮込んでいました。ソースには玉ねぎとにんにく、乾燥のローズマリーとタイムを少々。ハーブの香りも重なって、フレンチらしい仕上がりになりそう♪

赤ワインビネガーを用意して、作ってみます。

赤ワインビネガーがポイント!「若鶏のビネガー煮」を作ってみた!

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


【材料】(約2人分)
鶏もも肉…2枚 ※今回は510g使用
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1かけ
ローズマリー(乾燥)… 小さじ1/2 
タイム(乾燥)…小さじ1/2
トマトペースト… 大さじ1
赤ワインビネガー…70ml
チキンブイヨン…200ml ※今回はお湯にチキンブイヨン(固形)2/3個溶かしたものを使用
蜂蜜…少々
薄力粉…少々
塩・黒こしょう…各少々
オリーブオイル…適量
有塩バター …少々

【作り方】
1. 玉ねぎとにんにくをみじん切りにし、ローズマリーとタイムをすり潰します。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


玉ねぎとにんにくはソースになるので、出来るだけ細かく切りました。


【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


ホールタイプの乾燥ハーブを使う場合は、すり潰して粉にします。パウダータイプのハーブを使う場合は、この工程を省いてくださいね。今回はローズマリーがホールタイプだったので、すり潰しました。

2. 鶏皮に細かく切れ目を入れて、半分に切ります。両面に塩を振って皮目だけに薄力粉を振ります。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


包丁の刃先で皮に数か所切れ目を入れておくと、縮み防止になりますよ。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


両面に塩を振り、ハケで皮全体に薄力粉をまぶします。こうすると焼いた時、皮にきれいな焼き色が付きますよ。

3. フライパンにオリーブオイルを引いて、中火で熱します。身側を下にして2を入れ、色が変わったらひっくり返します。皮目にしっかりと焼き色を付けましょう。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


皮が縮まないよう、身側から焼くのがポイントです。


2分ほど身側を焼いてひっくり返すと、少し焼き色は付いたものの、白っぽく焼けています。

皮目は、こんがりと焼けるようにフライ返しで押さえながら、5分ほど焼きました。皮から脂がたくさん出て、途中で結構跳ねたので、キッチンペーパーで余分な油を吸い取りました。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


5分ほど焼いてひっくり返すと、こんがりとしたきつね色に。これだけでもおいしそう♪ここで鶏肉を一旦取り出し、フライパンの汚れや油をキッチンペーパーで拭き取ります。

4. フライパンにバターを入れて、中火で熱します。1の玉ねぎに塩(ひとつまみ)を振って、透き通る程度に炒めたら、1のにんにくとトマトペーストも加え、全体がなじむように炒めます。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


玉ねぎを3分ほど炒め、にんにくを加えて1分ほど炒めて香りを立たせてから、トマトペーストを加えました。今回使ったトマトペーストは、裏ごしした完熟トマトを約7倍に濃縮したものだそう。

生のトマトを加えると水分が加わりますが、トマトペーストを使うと煮詰める手間を省け、濃厚なトマトの味わいをプラス出来ます♪全体がなじむようにサッと炒めました。

5. 赤ワインビネガーと1のハーブ類を加えて、しっかりと煮詰めます。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


赤ワインビネガーをたっぷりと使うのがポイントです。
赤ワインビネガーがない場合は、白ワインビネガーやりんご酢でも作れるとのこと。けれど、ジョージさんは「出来れば赤ワインビネガーを使ってほしい」と、語っていましたよ。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


2分ほど煮詰めると、ペタペタとしたソース状に。煮詰めている間は、酢のツンとした香りが広がり、酸味の効いたソースなんだろうな、というのが伝わりました。

6. チキンブイヨンを加え、3の鶏肉をフライパンに戻します。鶏肉にソースをかけながら味を含ませ、蜂蜜を加えます。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


チキンブイヨンを注ぎ、焼いた鶏肉を戻して煮詰めていきます。時々上下を返してソースをかけ、まんべんなく味が染み込むようにしました。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


ソースは酸味が強い味わいなので、蜂蜜を隠し味程度に加えます。少量の蜂蜜で、おいしさが増すそうです。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


中火で20分ほど煮込むとソースがとろっとして、玉ねぎの粒が目立つくらいにまで煮詰まりました。お皿に盛り付け、黒こしょうを振りかけたら完成です。


酸味がしっかり効いているけどまろやか!ビネガーのおかげで鶏肉がほろっ♪

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


元2つ星フレンチシェフのジョージさん直伝「若鶏のビネガー煮」が、完成しました♪トマトソースで煮込んだように見えますが、トマトの甘い香りはせず、ほんのりとしたビネガーの香りが広がっています。

今回使ったのは、トマトペーストを大さじ1だけ。それなのに、トマトをたっぷり使ったような、濃い赤色のソースに仕上がりました。

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


ナイフで切ってみると、とってもやわらかい♪口に入れると、ほろっと鶏肉がほぐれ、ビネガーの酸味が広がります。酸味は強めですが、酸っぱい!という味わいではなく、とってもまろやか。

ほんのりとハーブの香りが広がるトマトソースは、甘くないので、夏でもボリューミーな鶏肉をさっぱりといただけます♪

赤ワインビネガーを使いましたが、濃厚なトマトと酢が混ざったような味わいなので、正直、白ワインビネガーやりんご酢で作っても似たような味わいになりそうな気が。

でも、ジョージさんは赤ワインビネガーを推していたので、使うことで、より本場の味わいを再現出来るのでしょうね。

鶏肉のトマトソース煮に見えながらも、さっぱり感は桁違い!赤ワインビネガーを70ml使っても、シャープな酸味はなく、驚きのまろやかさでした。

鶏肉をお酢で煮込むのがフランス流♪酸味があって夏にぴったりのメイン料理

【2つ星店の元シェフ】が『鶏肉、お酢で煮ました』 リヨンの郷土料理「若鶏のビネガー煮」は酷暑に旨い♡


YouTubeの料理系チャンネル『Georgeジョージ』で見つけた、「若鶏のビネガー煮」。料理名通り、たっぷりの赤ワインビネガーを使うのが特長の、鶏肉の煮込み料理でした。

赤ワインビネガーは酢なので当然酸っぱいのですが、チキンブイヨンと合わせて煮詰めることで、角が取れたまろやかな酸味のソースに仕上がりました。

とにかく煮詰めて味を凝縮させるのが、おいしさの秘訣。
濃縮しているトマトペーストを使えば時短になり、赤ワインビネガーとチキンブイヨンを煮詰める工程だけで、済みました。

食材は鶏もも肉、玉ねぎ、にんにくとシンプル。乾燥ハーブ、トマトペースト、赤ワインビネガーは、普段使いの調味料とは言い難いですが、そろえて作ってみる価値のあるおいしさです!

酢の効果で鶏肉がとてもやわらかくなり、さっぱり感も夏向きの味わい。暑くても、食べたくなる一品になりますよ。ぜひ作ってみてくださいね。

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。
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