ピーマン料理の中でも人気の高い、「ピーマンの肉詰め」。肉だねを詰める前に、ピーマンの内側に粉をはたくのが一般的ですが、それでも焼くと剥がれることが多々…。
そんな中、X(旧Twitter)で”ピーマンの表にフォークで傷をつけると剥がれない”というポストがバズっているのを知ったリュウジさんは「本当なら革命的!」と、『料理研究家リュウジのバズレシピ』で検証。気になる検証なので、筆者もさっそく試してみます!

【リュウジの免疫力UP&美肌効果】猛暑で疲れた体に!レンチンで完結「ピーマンの柚子胡椒和え」作ろう

リュウジさんのX(旧Twitter)がこちら!

ネットでめちゃくちゃバズってた

「絶対に剥がれないピーマンの肉詰め」 

が本当に剥がれないか僕の新レシピで検証したらとんでもないことになりました

あることをすれば小麦粉なしで剥がれなくなるらしいのですが…

驚愕の検証結果はこちらhttps://t.co/ulJvHfIOFJ pic.twitter.com/Guel1AIRAz— リュウジ@料理のおじさんバズレシピ (@ore825) May 14, 2025

ピーマンの表にフォークで傷をつけるという、バズリ中の「ピーマンの肉詰めの作り方」。それを試しているリュウジさんも「そんなことがあるかね⁉」と驚いています。

みんな知ってるかもしれないけど、ピーマンの肉詰め作る時にピーマンの表面(外側)をフォークなりナイフなりで傷をつけとくとピーマンから肉が剥がれなくなるよ。
小麦粉は要らないよ。 https://t.co/mqXc8kGK0E— ゴリゾン・ライカ-6y (@leica_harvest) April 17, 2025

ちなみに、リュウジさんはこちらのXを見たようです。ゴリゾン・ライカ-6yさんのポストに、ピーマンの表面(外側)をフォークやナイフで傷をつけると、肉が剥がれないと書かれていますね。

どうやら、傷の部分から水分が抜けるので、肉だねが剥がれなくなるという仕組みのようです。

こちらのポストを受け、リュウジさんはピーマンの表に傷をつける方法と、内側に傷を付けるリュウジさん版の方法、2通りを検証していましたよ。

ピーマンに傷をつける部分によって、剥がれやすさが変わるのかしら?気になるので、2通りの作り方でピーマンの肉詰めを作ってみます。

傷を付けるのは表?内側?「剥がれないピーマンの肉詰め2種」を試してみた!

Xで話題の「剥がれないピーマンの肉詰め」はピーマンの表側。リュウジさん考案の「完全に剥がれないピーマンの肉詰め」は内側にフォークで傷をつけていました。
そこで、傷のつけ方を変えて2種類の肉詰めを作ってみることに。

ちなみに2種類とも、ピーマンの種を無駄にしないリュウジさん流の肉だねを詰め、剥がれないかを検証してみます。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


【材料】(10個分)
ピーマン...5個 ※今回は大きめのピーマン4個使用
合い挽き肉...250g
マヨネーズ...大さじ1
ラード...小さじ1
塩...小さじ1/3
こしょう...4振り
ガーリックパウダー...7振り ※おろしにんにく1かけ分でも可
うま味調味料...5振り
ナツメグ...2振り
砂糖...1つまみ
サラダ油...小さじ1~2
アジシオ®・黒こしょう・粒マスタード…各適量

【肉だねの作り方】
1. ピーマンを縦半分に切って、へたを取り除きます。種は耐熱皿に入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分加熱します。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


ピーマンの種にはカリウム、食物繊維、ビタミンEなどの栄養が含まれているため、リュウジさんは「捨てるのはもったいない!」と断言。そこで、種をレンチンして肉だねに加えて食べることを推奨していましたよ。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


ラップをかけるのを忘れてしまい、そのまま電子レンジ(600W)で1分加熱しました。ラップなしでも、種はやわらかくなりましたよ。

2. ボウルにひき肉、マヨネーズ、ラード、塩、こしょう、ガーリックパウダー、うま味調味料、ナツメグ、砂糖、1を入れて捏ねます。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


卵の代わりにマヨネーズを入れると、ふわふわ感が出ますよ。ひき肉に対してピーマンの種は少ないので、捏ねるとほとんどわからなくなりました。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


今回はピーマンの傷のつけ方を変えて作るので、ピーマンと肉だねを半分に分けました。


ここからはXで話題の作り方と、リュウジさん考案の作り方で、肉詰めを成形します。

【Xで話題:表に傷を付けるピーマンの肉詰め】

3. 穴が開かない程度にピーマンの表面をフォークで引っかき、肉だねを詰めます。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


ピーマンの表面に傷をつけるのがポイントです。話題のXによると、傷の部分から蒸気が抜けるため、ピーマンに粉をはたかなくても肉だねが剥がれないそうです。

ピーマンの表面はつるっとしていてカーブを描いているうえ、強く引っかくとピーマンがへこむので、傷をつけにくい印象です。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


今回は大きめのピーマンだったので、半分に切ったピーマン4個で肉だねがぴったりの量でした。

【リュウジさん考案:内側に傷をつけるピーマンの肉詰め】

3. ピーマンの内側を深めにフォークで引っかき、肉だねを詰めます。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


リュウジさん考案の「完全に剥がれないピーマンの肉詰め」は、内側に深く傷をつけるのがポイントです。内側は引っかきやすく、跡が残るので引っかいた場所や量を確認出来ます♪

フォークを刺して少し穴を開けてもいいとのことなので、2か所ほど小さな穴も開けておきました。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


こちらも肉だねの半量を、4個のピーマンに詰めました。

あとは2種類のピーマンを同時に焼いて、剥がれにくさを検証してみます。

傷をつける位置で効果は変わる?「剥がれないピーマンの肉詰め2種」を焼こう

焼き方はどちらも同じなので、同じフライパンで2種類の肉詰めを焼いてみます。


1. フライパンに油を引き、強火で熱します。温まったら中火にし、肉側を下にしてに肉詰めを並べます。フタをして、焼き色が付くまで蒸し焼きにします。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


フライパンの手前に「リュウジさん考案:内側に傷を付けるピーマンの肉詰め」を並べ、奥に「Xで話題:表に傷をつけるピーマンの肉詰め」を並べました。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


フタをして、4分ほど焼きました。

2. ひっくり返してフタをし、ピーマンに焼き色が付くまで蒸し焼きにします。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


4分焼いてひっくり返すと肉だねに焼き色が付きました。今回は奥側の方がIHの火がよく当たっていたようで、焼き色に差が出来てしまいました。

もう一度フタをしてピーマン側を2分ほど蒸し焼きにしました。

3. ひっくり返して、肉側とピーマン側をそれぞれ1分ほど蒸し焼きにします。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


2分ほど蒸し焼きにしてひっくり返すと、ピーマンに焼き色が付きました。

肉だねにしっかりと火を通すため、もう一度肉側を1分ほど蒸し焼きに。
動画ではピーマン側も蒸し焼きにしていましたが、今回は焼き色が付いていたので、肉側だけを焼いて火を止めました。

お皿に盛ってアジシオと黒こしょうを振り、粒マスタードを添えたら完成です。

粉不要でも肉だねは剥がれないのか?2種類のピーマンの肉詰めを実食!

それではさっそく、それぞれピーマンの肉詰めを食べてみましょう。

【Xで話題:表に傷をつけた剥がれないピーマンの肉詰め】

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


まずは、ピーマンの表に傷をつけた肉詰めから検証。肉だねをお箸で掴んでみると、ピーマンにがっちりと張り付いている手応え!

肉だねがポロッと剥がれがちな「ピーマンの肉詰め」ですが、粉をはたかなくても剥がれずに作れて大成功♪

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


断面を見てみると、肉だねと側面のピーマンに隙間がありますが、底の部分がぴったりとくっついていて、お箸で持っても剥がれませんでした♪

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


ちなみに、今回は4個を作りましたが、残念ながら1個は、ポロッと肉だねが剥がれてしまいました。

【リュウジさん考案:内側に傷をつけた完全に剥がれないピーマンの肉詰め】

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


次は、ピーマンの内側に傷をつけ、さらにフォークの先端で小さな穴も開けた、リュウジさん考案の肉詰めを検証。肉だねをお箸で掴んでみると、こちらもピーマンにがっちりと張り付いています♪

ピーマンの内側に傷をつけても、粉不要で剥がれない肉詰めを作ることに大成功!

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


断面を見てみると、こちらも底に肉だねがみっちりと張り付いていて、ピーマンの側面も密着しています。

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


ですが…。こちらも残念ながら、1個はポロッと剥がれてしまいました。

傷を付けて作るピーマンの肉詰めは表・内側とも傷をつけると剥がれにくい!

【リュウジの“肉ダネが剥がれない”肉詰め】白い粉をはたかずともホントに剥がれない!?え、フォークで!?


YouTube『料理研究家リュウジのバズレシピ』で検証していた、「剥がれないピーマンの肉詰め」。フォークでピーマンに傷をつけるという驚きの作り方でしたが、Xでバズっている表に傷をつける作り方でも、リュウジさん考案の内側に傷をつける作り方でも、ほぼ肉だねは剥がれませんでした。

今回は2通りの傷のつけ方で試しましたが、どちらも1個が剥がれてしまうという結果に。


その原因を考えてみると、肉だねは焼くと縮むので、普通に詰めるよりも多くの肉だねをぎゅっと押し込んで詰める必要があるように感じました。

そして、今回は大きめのピーマンを使ったので4個に減らしましたが、それでも焼くと肉だねとピーマンに隙間が出来てしまったんです。もしかしたら、3個で作ると、肉だねとのバランスがよかったのかもしれません。

ちなみに、リュウジさんの肉だねで作った肉詰めのお味ですが、ガーリックパウダーの風味が効いていて、ハンバーガーのパテのような旨味があり、とてもおいしく作れましたよ。

ピーマンの種の食感も気にならなかったので、肉だねに混ぜれば、むだなくおいしくいただけることも判明!

ピーマンの肉詰めのレシピはたくさんありますが、粉不要で剥がれない作り方なので、試してみる価値ありですよ!フォークがあれば試せるので、ぜひ♪

<参考文献>
WEB

『ロスゼロ~ピーマンの種って取らないといけないの?取らないメリット~』
https://losszero.jp/blogs/column/col_094
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