管理栄養士のともゆみです。スーパーで話題の”小泉米”こと備蓄米を見かけたので、気になって買ってみました。
【備蓄米を新米に蘇らせる超裏ワザ】古古米な「小泉米」が下処理1つで新米になるって!?試してみた!
フジテレビ系列で放送されている朝の情報番組『サン!シャイン』では、全国に64人しかいないという「五ツ星お米マイスターProf.」の1人、牧野基明さんを迎え、備蓄米のおいしい炊き方を教えていました。牧野さんの炊き方は今まで聞いたことがない炊き方でしたが、実際にやってみることにしました。
新米と備蓄米を並べても、見た目にはほとんど違いがありません。ですが、古米は水分量が少なく割れやすいことがあり、また独特の匂いがする場合もあるそうです。それを踏まえ、牧野さんの備蓄米の炊き方を教わります。
プロの推奨する炊き方で備蓄米を炊いてみた!
【用意するもの】
備蓄米…2合
おいしい水…適量
※水は水道水だと水道水の味がお米に移ってしまうので、浄水器の水やミネラルウォーターなど、おいしい水を準備します。今回は「南アルプスの天然水」を使用しました。
【炊き方】
1. 米においしい水を30分吸わせる
通常は米を洗ってから水に浸けますが、今回は順序が逆。
「おいしい水を吸わせる」、そのあと「洗う」そうです。
まずきれいな水をたっぷり用意し、そこに米をそっといれます。
ポイントは「水に米を入れる」こと。米に水を注ぐと濁った水を吸ってしまいますが、逆にすることで濁りのない水をしっかり吸わせることができます。
米を入れたら、浮いている粒を軽く沈めて30分間吸水させます。
この間にホコリや油分が浮いてきたら、上澄みだけをすくって捨てましょう。
浮いている米をチョンチョンと触って沈めます。
しばらくして油やホコリが浮いてきたら上の部分だけ容器などですくって取り除きます。今回はきれいなままでした。
2. 吸水後、やさしく洗う
30分経ったら水をある程度捨て、米を洗います。このとき「研ぐ」というより「やさしく洗う」イメージで。
水を吸った米の表面は柔らかくなっているので、力を入れると傷つけてしまいます。
洗ったら濁りを出します。
水を入れてすすぎます。おいしい水を吸わせているので、ここからは水道水を使って大丈夫です。水を入れてやさしくすすぎを3回ほど繰り返します。
水が少し白く濁っていても問題なしです。温かいうちに食べるなら気にしすぎなくてOKとのことです。
3. 水を吸った米と”同量の水”で炊く
吸水後の米は、2合が約2.5合にふくらみます。このふくらんだ米と同量の水(今回は500ml)を入れて炊飯器へ。
吸水前の備蓄米↓
吸水後↓
確かに吸水前よりも後は、かなりふくらんでいるのがわかります。500mlの線あたりまでふくらんでいますね。水も500ml入れます。
炊飯器の目盛りより多く感じますが、ここは番組の指示通りにチャレンジ。
吸水済みなので「早炊きモード」で炊いてみました。
炊きあがった!
出来上がりは…ふっくら、真っ白!
ご飯茶碗によそって食べてみます。
炊きあがってフタを開けると、白くてふんわりしたご飯にびっくり。
お茶碗によそってひと口食べてみると、やや柔らかめではあるものの、甘みが際立っていて、想像以上においしい!
番組でも「少し柔らかめになるので、水の量はお好みで調整を」と言っていた通り、次回は少し減らして炊いてもよさそうです。
古古米ということで期待値は正直低かったのですが、炊き方ひとつでここまで変わるとは思いませんでした。
さらにおいしくする裏ワザも!
番組では、視聴者から寄せられた「ご飯をもっとおいしく炊く方法」にも回答がありました。
牧野さんが紹介したテクニックは以下の通り:
• 氷を入れて炊くとおいしくなる
→ 氷は水温が0度から上がるまでの温度差が大きく、米の旨味が引き出されるそうです。
• 日本酒・蜂蜜を少量加えるのも◎
→ ただし、入れすぎや保温のしすぎには注意。
• 炭酸水や電解水で炊いてもOK
→ 吸水性が上がり、ふっくら炊き上がるとのこと。
• 新米には軟水、古米には硬水がおすすめ
→ 古米特有の匂いを軽減してくれる効果も。
米は優秀なエネルギー源
お米に多く含まれる炭水化物は、エネルギーを生み出す糖質と、腸内環境を整える食物繊維に分かれます。
糖質は1gあたり4kcal。体内でブドウ糖やグリコーゲンに変わり、素早くエネルギー源として働いてくれます。
だからこそ、せっかく食べるなら「おいしいご飯」が一番なんですよね。
「吸水→洗う」という逆転の発想、やってみたら驚くほどふっくら炊きあがりました。
備蓄米=まずい、古古米=ぼそぼそ、というイメージは一掃されましたよ。
この炊き方を覚えておけば、古古米、古古古米などの長期保存米でも十分おいしくいただけると思います。
スーパーで”小泉米”を見つけたら、ぜひ試してみてください!
参考文献:
栄養学の基本ゆる図鑑 監修 中村丁次 宝島社
ですが、よく考えるとこれ、何年も保管されていた古古米なんですよね。味や炊き上がりに不安がよぎります。そんなとき、フジテレビ系列の朝の情報番組『サン!シャイン』で備蓄米をおいしく炊く方法を紹介していました。教えていたのは、「五ツ星お米マイスターProf.」の1人、牧野基明さん。これまで聞いたことない炊き方でしたが、実際に試してみることに。
【備蓄米を新米に蘇らせる超裏ワザ】古古米な「小泉米」が下処理1つで新米になるって!?試してみた!
フジテレビ系列で放送されている朝の情報番組『サン!シャイン』では、全国に64人しかいないという「五ツ星お米マイスターProf.」の1人、牧野基明さんを迎え、備蓄米のおいしい炊き方を教えていました。牧野さんの炊き方は今まで聞いたことがない炊き方でしたが、実際にやってみることにしました。
新米と備蓄米を並べても、見た目にはほとんど違いがありません。ですが、古米は水分量が少なく割れやすいことがあり、また独特の匂いがする場合もあるそうです。それを踏まえ、牧野さんの備蓄米の炊き方を教わります。
プロの推奨する炊き方で備蓄米を炊いてみた!
【用意するもの】
備蓄米…2合
おいしい水…適量
※水は水道水だと水道水の味がお米に移ってしまうので、浄水器の水やミネラルウォーターなど、おいしい水を準備します。今回は「南アルプスの天然水」を使用しました。
【炊き方】
1. 米においしい水を30分吸わせる
通常は米を洗ってから水に浸けますが、今回は順序が逆。
「おいしい水を吸わせる」、そのあと「洗う」そうです。
まずきれいな水をたっぷり用意し、そこに米をそっといれます。
ポイントは「水に米を入れる」こと。米に水を注ぐと濁った水を吸ってしまいますが、逆にすることで濁りのない水をしっかり吸わせることができます。
米を入れたら、浮いている粒を軽く沈めて30分間吸水させます。
この間にホコリや油分が浮いてきたら、上澄みだけをすくって捨てましょう。

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浮いている米をチョンチョンと触って沈めます。

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しばらくして油やホコリが浮いてきたら上の部分だけ容器などですくって取り除きます。今回はきれいなままでした。
2. 吸水後、やさしく洗う
30分経ったら水をある程度捨て、米を洗います。このとき「研ぐ」というより「やさしく洗う」イメージで。
水を吸った米の表面は柔らかくなっているので、力を入れると傷つけてしまいます。

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洗ったら濁りを出します。

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水を入れてすすぎます。おいしい水を吸わせているので、ここからは水道水を使って大丈夫です。水を入れてやさしくすすぎを3回ほど繰り返します。
水が少し白く濁っていても問題なしです。温かいうちに食べるなら気にしすぎなくてOKとのことです。

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3. 水を吸った米と”同量の水”で炊く
吸水後の米は、2合が約2.5合にふくらみます。このふくらんだ米と同量の水(今回は500ml)を入れて炊飯器へ。
吸水前の備蓄米↓

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確かに吸水前よりも後は、かなりふくらんでいるのがわかります。500mlの線あたりまでふくらんでいますね。水も500ml入れます。
炊飯器の目盛りより多く感じますが、ここは番組の指示通りにチャレンジ。
吸水済みなので「早炊きモード」で炊いてみました。

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炊きあがった!
出来上がりは…ふっくら、真っ白!

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ご飯茶碗によそって食べてみます。

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炊きあがってフタを開けると、白くてふんわりしたご飯にびっくり。
お茶碗によそってひと口食べてみると、やや柔らかめではあるものの、甘みが際立っていて、想像以上においしい!
番組でも「少し柔らかめになるので、水の量はお好みで調整を」と言っていた通り、次回は少し減らして炊いてもよさそうです。
古古米ということで期待値は正直低かったのですが、炊き方ひとつでここまで変わるとは思いませんでした。
さらにおいしくする裏ワザも!
番組では、視聴者から寄せられた「ご飯をもっとおいしく炊く方法」にも回答がありました。
牧野さんが紹介したテクニックは以下の通り:
• 氷を入れて炊くとおいしくなる
→ 氷は水温が0度から上がるまでの温度差が大きく、米の旨味が引き出されるそうです。
• 日本酒・蜂蜜を少量加えるのも◎
→ ただし、入れすぎや保温のしすぎには注意。
• 炭酸水や電解水で炊いてもOK
→ 吸水性が上がり、ふっくら炊き上がるとのこと。
• 新米には軟水、古米には硬水がおすすめ
→ 古米特有の匂いを軽減してくれる効果も。
米は優秀なエネルギー源
お米に多く含まれる炭水化物は、エネルギーを生み出す糖質と、腸内環境を整える食物繊維に分かれます。
糖質は1gあたり4kcal。体内でブドウ糖やグリコーゲンに変わり、素早くエネルギー源として働いてくれます。
だからこそ、せっかく食べるなら「おいしいご飯」が一番なんですよね。
「吸水→洗う」という逆転の発想、やってみたら驚くほどふっくら炊きあがりました。
備蓄米=まずい、古古米=ぼそぼそ、というイメージは一掃されましたよ。
この炊き方を覚えておけば、古古米、古古古米などの長期保存米でも十分おいしくいただけると思います。
スーパーで”小泉米”を見つけたら、ぜひ試してみてください!
参考文献:
栄養学の基本ゆる図鑑 監修 中村丁次 宝島社
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