管理栄養士のともゆみです。夏野菜の焼き浸しっておいしいですよね、特に茄子はだしがじゅわっと染みて最高ですよね。
わたしも大好きな一品ですが、鍋でだしを作って、フライパンで野菜を焼いて…となると、ちょっと面倒で作る気力が湧かないのが正直なところ。そんなとき、「火も鍋も使わずに作れる焼き浸し」をYouTubeで発見!『ちゃらりんこクック』で紹介していた「茄子とピーマン焼き浸し」なら、トースターだけで作れるんですって。どうやって?実際に作ってみました!

【40代からの老化予防】抗酸化力があってビタミン豊富♡潰して焼け!「ピーマン丸ごと焼きびたし」食べよう

YouTube『ちゃらりんこクック』は、作るのも食べるのも好きだというプロの料理人経験者のとしくんが料理を紹介しているチャンネルです。食をテーマに毎日のおうちごはんの手助けになるレシピ動画を配信しています。

今日はその中から、火も鍋も使わない「茄子とピーマン焼き浸し」を作ります。火も鍋も使わないのでラクチンな予感。でもどうやって焼き浸しを作るのでしょうか?

「茄子とピーマン焼き浸し」の材料と作り方

【材料】
なす…3本
ピーマン…3個
油…大さじ2(なす用)
油…小さじ1(アルミホイル用)
しょうが…10g
めんつゆ(3倍濃縮)…100ml
熱湯…300ml

※めんつゆは「創味のつゆ」を推奨していましたが、なければ別のめんつゆでも代用OK!今回は「にんべん つゆの素」を使用しています。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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【作り方】
1. なすのヘタを落とします。ヘタのまわりの皮は硬いので軽く剥きます。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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2. 縦半分にして皮面に斜めに切り込みを入れます。真ん中あたりの深さまで入れます。そうすることで味が染み込みやすく時短になり、とろっとした食感になります。


【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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3. さらに縦半分にし、ジッパー付き保存袋に入れます(ポリ袋でもOK)。油(なす用)を入れてよく混ぜます。なすに油をコーティングさせることで、色つやがよくなり、変色を防げます。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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4. ピーマンは縦半分に切り、ヘタと種を取り、縦に3~4等分に切ります。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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5. アルミホイルを2重にして置き、油(アルミホイル用)を引き、3のなすを並べます。1000Wのトースターに入れ、13~15分焼きます。火を使わない=トースター料理ということだったんですね。納得です。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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6. なすが入っていたジッパー付き保存袋に4のピーマンを入れ、残りの油を加えて、ピーマンによくなじませます。油を追加しなくてもこれで十分だそうです。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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7. 残り5分のところで、6のピーマンを空いている部分に追加して焼きます。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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8. 密閉容器にすりおろしたしょうが、めんつゆ、熱湯を入れて混ぜます。


【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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9. 熱いうちになすとピーマンを8へ入れます。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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10. 粗熱が取れたら、冷蔵庫で最低2時間冷やします。1日置くとさらに味が染み込んでおいしくなります。

冷やす前↓

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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冷蔵庫で2時間冷やしたもの↓

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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11. 皿に盛り付け、かつお節、青ねぎ、白ゴマなどを好みでかけて出来上がりです。今回は動画同様、白いりゴマ(適量、分量外)をかけました。

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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味が染みてておいしい♡

【火も鍋も不要】なのに「茄子とピーマンの焼き浸し」出来た!トースターで作れる革命レシピを試してみた
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なすにじゅわっと味が染み込んでとてもおいしいです。揚げたようなとろとろなやわらかさではなく、少し歯ごたえの残る食感ではありますが、切り込みを入れたことでやわらかさと食べやすさが出ています。

最初に油をコーティングしたことで、色鮮やかな紫色になりました。ピーマンもパリパリとした食感でおいしいですね。めんつゆだけの味付けですが、しょうがの辛味がアクセントになって、後味がさっぱりします。揚げていないのでしつこさもなく、さっぱりとたくさん食べられます。トースターでもここまでおいしく作れるんですね。


1日置くと、さらに味が染み込んでおいしいとのことでしたが、翌日食べてみたところ、確かに2時間冷やしたときよりずっと味が染みて、よりやわらかくなっていました。1日置く方がおすすめですね。

野菜の色について

野菜や果物に含まれる色の成分は、食欲をそそり、彩りを添えるものとしてだけでなく、栄養面でも大切な役割を担っています。代表的な色の成分としては、緑色のクロロフィル、赤色のリコピン、オレンジ色のβ‐カロテン、紫色のアントシアニンなど。

今回の料理で使ったなすには、ナスニンとよばれるアントシアニン系の色素が含まれています。ナスニンは、強い抗酸化力があり、コレステロールの酸化を防ぎ、細胞の老化や悪性化を防ぐ働きが期待されています。また、目の健康に働き、眼精疲労を和らげたり、視力の回復を助ける働きが期待できます。

ピーマンに含まれている緑色はクロロフィルという色素成分で、こちらも強い抗酸化力でがん予防が期待できるほか、血中のコレステロール値の上昇を抑制する働きがあります。

密閉容器に入れて冷蔵庫で5日間日持ちがするそうなので、たくさん作って常備菜のようにすると便利だなと思いました。何よりトースターで作れちゃうので、鍋やフライパンなどの片づけがない分、作るハードルが下がります。簡単だしおいしかったので、わが家の焼き浸しは、今後この作り方にしようと思います。

参考文献:
春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典 監修 吉田企世子 エクスナレッジ
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