フランス料理に精通しているタサン志麻さん。大好きでよく作っているという「ニース風サラダ」を自身のYouTube『タサン志麻』で紹介していました。
本場では使用する具材に決まりがあるようですが、その時にある具材を組み合わせ、具だくさんにするのが志麻さん流。茹で野菜と生野菜、アクセントになる濃いめの具材をミックスすることで、おいしく作れるのだそう。手作りの「マスタードドレッシング」も作って、ボリュームサラダにしてみよう。

【志麻さんの料理基本のき】フレンチのエスプリ感じる「ドレッシングの作り方」に挑戦♪黄金比は1:3だ

南仏・ニースの郷土料理「ニース風サラダ」!厳密には具材が決まっている⁉

グルメなフランス

ポテト、ゆで卵、ツナ、オリーブなどをたっぷり盛った南仏ニースの伝統的なサラダ

食欲のない日でもしっかり栄養が取れる、夏バテ防止にもなる一品です#ExploreFrance pic.twitter.com/pF9QDrEEOx— フランス観光局 (@ExploreFranceJP) August 18, 2024
タサン志麻さんがYouTube『タサン志麻』で、よく作る大好きなサラダだと紹介していたのが「ニース風サラダ」。フランス語では「サラダ 二ソワーズ」というそうです。

フランス観光局の公式X(旧Twitter)も「ニース風サラダ」をポストしていますよ。

「ニース風サラダ」について調べてみると、現地にはニース風サラダ保存会があり、伝統的な食文化を守る観点から、使用する具材を定めているのだとか。

トマト、アンチョビ、固ゆで卵、ツナ、わけぎ、黒オリーブ、バジルが正式な具として認められ、旬のものであれば、やわらかいそら豆や生のアーティチョークを加えて良いそうです。

ですが、人気のサラダゆえに、具材のアレンジは多くあるようで、志麻さんも「具だくさんのサラダとして、その時にある材料で作っている」と紹介。茹でた野菜と生野菜、味の濃い具材を入れるのがおいしく作るコツだと語っていました。

アンチョビやオリーブは普段のサラダに入れない具材なので、これらを加えるだけでも「ニース風サラダ」に近づけそう♪志麻さんのレシピを参考にして、冷蔵庫にある具材で作ってみます。

好きな野菜で作るのが志麻さん流♪「ニース風サラダ」を作ってみた!

動画で紹介していた4人分のレシピを参考にして、今回は半量にして下記をそろえました。


【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


【材料】(2~3人分)
サニーレタス…1/2個
きゅうり…1本
じゃがいも(メークイン)…1個
ミニトマト…好きなだけ ※今回はトマト1個使用
卵…1~2個
ツナ缶(オイル漬け)…1缶
アンチョビ(フィレ)…2枚 ※無くても可
黒オリーブ…好きなだけ ※今回は6個使用

(マスタードドレッシング)※作りやすい分量
塩…1~2つまみ
こしょう…適量
リンゴ酢…大さじ1と1/2
マスタード…大さじ1/2
サラダ油…大さじ2と1/2
オリーブオイル…大さじ2

1. ゆで卵を作ります。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


ふつふつとするくらいの温度で茹でると殻が割れずにきれいに茹でられました。今回は10分ほど茹でて、冷水の中で殻にひびを入れて冷ましておきました。

2. じゃがいもをきれいに洗ってラップに包み、電子レンジ(600W)でやわらかくなるまで加熱します。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


じゃがいもの大きさや個数によって加熱時間が変わるので、加熱後に布巾を被せて指で押さえ、やわらかくなるまで加熱してくださいね。今回は電子レンジ(600W)で8分加熱するとやわらかくなりました。

粗熱が取れるまでラップに包んだままおいておくと、実と皮の間に隙間が出来て皮を剥きやすくなりますよ。

3. レタスを食べやすい大きさにちぎって2分ほど水に浸し、ザルに上げて水気を切り、ラップをかけて冷蔵庫で冷やしておきます。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


フリルレタスの場合は、先端のカールが活きるようにちぎるとサラダの見栄えが良くなるとのこと。食べやすい大きさにちぎり、水に2分ほど浸してザルに上げ、しっかりと水気を切りました。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


ラップをかけて使うまで冷蔵庫に入れておくと、適度な水分を吸ってレタスがシャキッとしますよ。

4. 野菜、オリーブ、1を食べやすい大きさに切ります。


【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


野菜は好きな形に切ってくださいね。今回はきゅうりを幅2cmほどの輪切りに、オリーブを3等分の輪切りに、トマトとゆで卵をくし切りにしました。

志麻さんは上記の野菜以外に、薄い輪切りにしたピーマンと茹でたインゲン豆も使っていました。

5. 粗熱を取った2の皮を剥いて幅2cmほどの輪切りにし、アンチョビを小さく切ってじゃがいもに乗せます。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


ラップに包んだまま粗熱を取ったじゃがいもの皮を剥いてみると、スルッと簡単に、きれいに剥けました♪

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


アンチョビは塩辛いので小さめに切るのがおすすめ。志麻さんはじゃがいもとアンチョビの相性がとても良いと語っていたので、志麻さん流にじゃがいもにアンチョビを乗せました。

6. ボウルにリンゴ酢、塩、こしょうを入れて塩を溶かすように混ぜ、マスタードを入れて良く混ぜ、混ぜながら少しずつサラダ油とオリーブオイルを加えます。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


油を加えると塩が溶けにくくなるので、最初に酢に溶かしておきます。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


マスタードを溶かし、かき混ぜながら油を少しずつ加えるのがポイントです。ドレッシングの中心を細かく混ぜると、酢と油が乳化しやすく、白濁したドレッシングになりますよ。

ちなみに、こちらのドレッシングは、基本のドレッシングの作り方として詳しく紹介していますよ。
7月18日に公開している『【志麻さんの料理基本のき】フレンチのエスプリ感じる「ドレッシングの作り方」に挑戦♪』でチェックして。


7. お皿に3を敷き、4、5、油を切ったツナをバランス良く盛り付けます。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


お皿にレタスを敷き、彩りよく具材を盛り付けます。具材が多い場合は、それぞれの具材の半量を先に盛り付け、バランスを見ながらもう一段盛り付けると、サラダがおいしく見えるそうです。

ドレッシングを添えたら完成!

マスタードドレッシングが香り豊か♪アンチョビとオリーブで深い味わい

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


YouTube『タサン志麻』で紹介していた、志麻さん流の作り方で作った「ニース風サラダ」が完成しました。いつも作るサラダよりも具材が豊富で、彩りが豊か。食べ応えのあるボリューム感に仕上がりました。

手作りの「マスタードドレッシング」は酢と油が分離することなく、とろっとしたマスタード色のドレッシングに♪たっぷりとかけていただきます。

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


筆者が作るサラダには入ることがない、アンチョビとオリーブ。茹でたじゃがいも、レタス、ツナと一緒に食べてみると、アンチョビの深い塩味とオリーブの芳醇な香りが広がって、南仏の郷土料理という味わいを楽しめます♪

「マスタードドレッシング」は程よい酢の酸味とマスタードの風味が効いていて、さっぱりとした味わい。

「ニース風サラダ」は様々な具材のおいしさが広がるので、それらの味わいを邪魔しないシンプルな味わいの「マスタードドレッシング」がとてもマッチします。

茹でたじゃがいもやゆで卵が入っているので腹持ちがよく、レタス、きゅうり、トマトがさっぱりとしているので、飽きることなく、おかず感覚でおいしくいただけました。

王道の具材にこだわらず、具だくさんに味わい豊かに作るのがコツ!

【志麻さんの料理基本のき】南仏名物「ニース風サラダ」作ろう!酸味と辛味のマスタードドレで食べよう♪


タサン志麻さんのYouTube『タサン志麻』で作っていた「ニース風サラダ」。
現地のニース風サラダ保存会では、正式には使う具材を定めているようですが、その時にある野菜をたくさん組み合わせて作るのが志麻さん流の「二ース風サラダ」でした。

とはいえ、アンチョビとオリーブを加えることで、普段作る野菜サラダとは違う奥深い味わいになり、南仏を思わすおしゃれな味わいになりました♪

今回使った具材以外に、わけぎやバジルも加えると、本場の「ニース風サラダ」の味わいに近づけそう。具だくさんに作るので、ヘルシーなおかずにもなりそうな満足感でした。

アンチョビやオリーブは使い切れずに残っているということもあるので、そんな方はぜひ活用してみてくださいね。

華やかな仕上がりになるので、大勢が集まる時のひと皿にも良さそうですよ。
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